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長谷寺本堂の中央、御本尊である十一面観音像の横に 難陀龍王像と雨宝童子像が脇侍の如く安置されています。 観音菩薩を守護するのは難陀龍王と跋難陀龍王の兄弟で あることが多く、多くは観音菩薩の中でも凖提観音であるこ とが多いのですが、長谷寺では十一面観音像であるため 少し変則的になっているのかも知れません。 こもりくの里、初瀬の里を慈悲の心で守ってくれる十一面 観音、そして里に水の恵みを約束してくれる難陀龍王、また 長谷では雨宝童子を天照大神の本来の姿と考えているため まさしく太陽の化身とみるべきでしょう。それゆえに赤精童子 とも呼ばれているようです。そのお姿はお顔が理知的でキリ ッと凛々しく、髪型は古代の美豆良(みずら)、聖徳太子が 大人になるまでにしている髪型です。西日本の人達が長谷 まで、お参りした後は、その延長線上に伊勢神宮があります。 その存在をアピールするかのように長谷寺の観音さんの横 にいらっしゃるというのも象徴的ですね。造立年代は本尊の 十一面観音立像と雨宝童子像は室町時代、難陀龍王像は ひと時代古く、鎌倉時代の作です。
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Last updated
September 20, 2012 08:15:08 PM
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