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今回の小浜行、 最後の参拝寺院は「羽賀寺」でした。 羽賀寺の十一面観音立像(重文)は平安時代初期の作 とされ、自伝では元正天皇(女帝)をモデルにしたといわ れる位の美貌を湛える仏像で、その彩色の鮮やかさが 際立ちます。また今回あらためて感じたことですが、右手 の並外れた長さも、さることながら、掌と指の動きが極め て複雑です。聖林寺の十一面観音像(国宝)の右手も、 かなり指の動きが複雑に思えたものですが、それ以上の ハンドマジックです。掌と手首と指が一体そうなっているの だとうかと思うくらいの造形です。まるで地中に根をはる 樹木のようにも見えますし、大動脈と毛細血管を具現化 したようにも見えます。これもやはり観音菩薩の、悩める 衆生を救うための手の施し様を表しているのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 20, 2012 09:04:08 PM
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