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京都商工会議所主催の京都検定 現地講習会で 御室御所「仁和寺」を案内してきました。今回は特別 に、金堂の中で法話を頂戴した後、内部を特別拝観 境内案内の後、御殿と霊宝館組に分かれてご案内。 霊宝館(宝物館)では、昨日10月1日から秋の開館 が始まり、最初の15日間限定で国宝「孔雀明王像」 が御開帳されています。この孔雀明王像(掛軸)を 御堂に掛け僧達が「孔雀明王経」を修して加持祈祷 を行うことが、平安時代から国家の大事に実施され ていました。天変地異や疫病、日照り、集中豪雨、 或いは外敵に脅かされるような危機も対象ですが 天皇の后に子供が生まれるという時にも、やはり 修されていたとか。高倉天皇の中宮、徳子が出産 する時も、おそらくこの「孔雀明王像」を本尊として、 孔雀明王経が修されたという話です。北宋時代の 舶来の仏画ですから、かなり重要な時に掛けられ ていた筈です。清盛が憧れた頃の「宋」は既に南宋 の時代に入っていますが、仁和寺の孔雀明王像は 北宋時代に描かれた仏画の最高傑作のひとつ。 人智の及ばない不思議な力を秘めた神秘の存在 が細密描写で見事に描かれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 8, 2012 11:19:25 AM
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