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教授の研究日誌

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2009.04.30
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カテゴリ:ぼくの悪い趣味。
1960年に製作、公開された日活のアクション映画。
主演は赤木圭一郎。
脚本を熊井啓氏、監督を牛原陽一氏が担当した、トニー3本目の主演作品だ。

足がつきそうになった運び屋を消した麻薬組織が、代役として声をかけたのがトニー。
刑事くずれの男とコンビを組ませ、取引に乗り出すが、実はトニーは麻薬Gメンだった…
という内容。

本作での赤木氏は、前半では「網走帰りのマツ」と異名を取るチンピラとして
ショバの用心棒をやったり、拳銃の腕前を披露するなどイイ感じなのだが、
さすがにスターが悪役を演じることなど当時は考えられず、物語の半ばで
潜入操作をしている麻薬Gメンであることを明らかにしてしまう。
その後の捜査でも、軽快なアクションを見せてくれるんだけど、
何かキャラとして押しが弱い。

むしろ主役は、穂積孝信氏が演じた刑事くずれ・長塚。
麻薬の売買に手を出したため、妻の眼前で逮捕され、そして長塚の眼前で
妻が自殺してしまうという、ひねりにひねられたキャラが本作で居場所を掴み、
完全に主役を食っている。

青春ドラマでの腰ぎんちゃく教頭のイメージしかなかった僕にとっては、
こんなカッコイイ役をやっている穂積氏を見たのは初めてだ。

カッコイイ赤木氏を目当てに鑑賞すると期待はずれに終わるが、
刑事くずれの復讐劇として見ると何ともイイ作品だ、と思う。





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Last updated  2009.04.30 12:51:13
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