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今のクラスではパレスチナ人君がなかなかキョーレツです。
存在感薄いし、無口なのだけど、 たまーに口にすることに大きなカルチャーショックを覚える。 「未来の科学技術に期待することは?」の質問に 「兵隊なしの戦争。」と答える彼。 タイムマシン、空飛ぶ車、とか言ってる私たちとは発想の次元が違う・・・。 あるとき、このパレスチナ人君が立ち上がった拍子に、 後の席に座っていた人の、机の上の電子辞書にぶつかり、落としてしまった。 ガシャン!と音がして、電池のフタが外れた。 それを見た彼が咄嗟に言ったことは 「境界線を越えてたお前が悪い。」 実はこれはアラビア語でつぶやいたのだけれど、 他のアラブ人生徒が「今ヤツはこう言った。」とドイツ語に訳してしまい、 辞書の持ち主は激怒。(まあ、そりゃそうだ。) す、すごい・・・。 しかもその発想。 小学校だか中学校だか忘れたけど、そういえば国語の教科書に、 アラブ人は謝らない、って内容の話があったのを思い出した。 (それがメインの話じゃないが。) 著者がアラブの国でアラブ人に何かを尋ねたところ、 言われた答えが間違っていた。 後で「間違ってましたよ。」とかなんとか言ったところ、 「あなたが間違ったことを聞いたのです。」だったか 「あなたの記憶が間違っている。」だったか、責任転嫁された。 それを聞いて、普通なら怒るとこだろうが、 その時自分は、ああ、アラビア人だなー、と思った、とかいう話。 (アラブ人って、皆こうなのか??) まあ、謝らない人はどこにだっている。 私がオーストラリアで一時一緒に住んでいた大家のおばさんも強烈だった。 私のパソコンのコードに足を取られて、彼女がつまづいて、 お茶を私と電子辞書にぶちまけたことがあったのだ。 その時の彼女の一言。 「もっと気をつけなさいよ!」 え?私?? 私はずぶ濡れ、床もテーブルもびしょびしょ、電子辞書はもちろん昇天したが、 謝罪の言葉はなく、片付ける素振りもなく、 私があわあわ辞書と格闘したり片付けてる間、 彼女はソファにどっかり座ってTVを見ていた。(悪気ナシ。) この時は彼女のセリフと態度にあんまりびっくりして、 咄嗟には怒りすら湧かなかった。 後になって、ああ言えばよかった、こうすればよかった、 って思うものなのよね~。。 (この人とは結局、こういう些細なことが積もっていって、 喧嘩別れで退去する形になって永久に別れた。) ああ、こんなこと思い出しちゃったわよ。 「外国に住んでると、びっくりするようなことがあっても、 日本じゃないんだからしょうがない、 って思うしかないこともいろいろあるよ。」 と言っていた友人がいたけれど。 いろんな人がいるのはどこも一緒だけど、 国じゃなくて人による!と思っていたけれど、 パレスチナ人クラスメイトを見ていると、 もしかしてお国柄って相当あるのかも・・・思ったりもする。 かと思ったら、今日は、 前のパレスチナ人君と同じ状況で、 他人の辞書を落としたレバノン人君が、 きちんと謝り、自分で落とした物を拾っていた。 ううむ、アラブ人でも彼は謝る・・・。 謝ることに驚いている、偏見のカタマリな自分に気付いた日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年03月02日 10時02分53秒
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