過保護な保証人
ポンが<日本学生支援機構>から奨学金を借りることになりました。保証人が2人要ります。一人はもちろんパパ。もう一人は、あむあむの弟に頼もうということで、先日捺印と自署をもらいに行ってきました。さて、パパも押印とサインをするわけですが、「明日、呑んでないところでやってくれるぅ?」とポンに頼まれたパパ、「いやだよ」「は?なんで?」「連帯保証人には絶対なったらいけない、というのがおっぴさん(仙台の言い方で、ひいおばあちゃんのことです)の言葉だ。守らにゃあ!」…って、自分の娘じゃん!それは冗談としてですね、今朝、ポンが出してきた書類(あむあむ弟の捺印などが済んでいる)を前にしたパパ。「ハンコはママが持ってるからな!書くところだけ、やっとくぞ」いやいや…たしかに、私、ハンコの管理はしてますけど、押すのはすこぶる不得意なんですよ。仕事でポンポン毎日押印しているパパのほうが、ずっと上手にできるはず。「しょうがないなぁ。これか?」と実印を手にしたパパ。ほかのハンコのケースに朱肉があったのでそれを開いてあげました。ペトペト、ポン。「ああっ!」朱肉がべとべとだったらしくて、印相がにじんでしまっている!完全に潰れてしまっている部分もあります。「ママがこの朱肉を出すから!」「黙って使ったじゃない!先に、別なやつ、って言えばいいのに」「いつもの、スポンジみたいなやつを出せばいいだろ」「先に言えば?先に!試し押ししないのも悪いんじゃない?」…罵り合う夫婦…まったく!気をきかせて、朱肉をさし出して損しましたっ!印鑑を古歯ブラシで洗って、拭いて、もう一度パパのところへ。今回はお望みの、<スポンジみたいな>朱肉と一緒に渡します。その場にいるとまた、私のせいにされそうなので、洗面所へ――ま、あそこまでしてやれば、失敗もないでしょう。…ほんとに、私が気をきかせすぎるから、うちの家族は…などと思いながら洗濯をしていますと、「ああっ!」なんだなんだ?「逆さに押してしまった!」なんと!ばっかじゃなかろっか!さらに。ここでパパの言ったことには、「だから気が進まなかったんだ、最初から……雨が降ってるし…」雨?ひきょーものぉぉぉぉぉ!「ママがさぁ、」私が何だって?私が何をしたと?何をしなかったと?ぷんすかぷんすか!腹を立てながら掃除をしていたら、何かのはずみで右手の親指を突き指してしまいましたよ。痛い痛い。しかも、捺印は私が訂正することになりましたよ、結局。あ~あ~。