古畑任三郎 トリビア!?
先日から、平日午後フジテレビでドラマ『古畑任三郎』シリーズの再放送をしています。放送当時見たり、さらにTSUTAYAでDVD借りて見たりもしているのですが、また見ているのよ。ガンが今、中間試験中なので、お昼には帰宅し、御飯を一緒に食べます。その御飯の友としてw、録画しておいたものを楽しんでおります。昨日見たのが、風間杜夫の回。殺人が殺人を呼び、嘘が嘘を呼び、ぬかるみにはまって足掻くように、引き返せなくなってゆくあの話です。十数年ぶりに見るのに、この私のことなので、ほとんどの話が粗筋うろ覚え。見始める時に、どのくらい覚えているかを思い出し、放送内容と頭の中で照合するのも楽しみの一つになっています。でも、このたび、この回を見るにあたっては、1つ、強い印象を持って覚えていたことがあります。訪れたマンションの部屋に居座った古畑が、テレビを見せてくれ、と頼む。頼む、というよりはるかに、強引に見始めるわけですが。その番組が、『ドラゴンボールGT』。孫御飯の子ども(たしか御天という)を主人公にしたアニメで、古畑は「あー、よかった。録画予約を忘れてしまったんです。これ、漫画の連載もないので、アニメで見ないと…」とテレビに見入る、そのシーン。もちろん古畑は、アニメに強く興味があって見逃せなかったわけではなく(まぁ彼のことなので、何割かはそうであったかもしれませんが)時間稼ぎのためにそんなことをしたのだ、と、最初に見たとき思った記憶があります。ですからそれ、この話の1シーンだと思っていたのです。しかし!出てきませんでした。あれ~?たしかにテレビをつけるシーンはありましたが、番組は『サザエさん』。オープニングの歌のところだけでも見たい、と言って無理やり見るのでした。ガンは「…へ?なんだ、これ?歌が違う!」と驚いていましたが、そうでしたそうでした、数年前まで、こういう主題歌で、毎週火曜日の夜7時から、サザエさんの再放送をしていたのでした。しかもかなり、視聴率よかったんですよね。この、『サザエさん』がしっかり捜査の決め手にもなって、事件は解決。いつもながらのスマートなエンディングになったのでした…が…『ドラゴンボールGT』は?あれは、この話じゃなかったのか?どの話に出てくるのでしたか?御存じの方があったら教えていただきたいです。お読みになって、考えてくださった方にお礼のトリビア。Wikipediaの『古畑任三郎』の項に、犯人役が予定されていて、中止になった俳優名と、その理由などが列挙されています。この中に、書かれていない方を1人、知っているのですが。女優の、森光子さんです。第2シリーズの放送が始まる、というときに、朝の『めざましテレビ』にゲストとして、原作者の三谷幸喜氏が出演。その日、舞台のプロモーションで、森光子さんもスタジオ生出演でした。三谷氏はたしか、御自分のコーナーのあとも、ずっと出演を続けていて、森さんとも対面されました。「私、このドラマのファンなんですよ」と言う森さん。「と、なると、御出演とか?どうでしょう?」と司会の大塚さんが水を向けると、「できれば、是非」と。聞いた三谷氏は、「本当ですか?光栄です。でも…回数が決まっているので…新しい話は…ちょうど、今書いているものがあるのですが、どうでしょう?犯人役ですが、いいですか?犯人です、本当に、いいですか?」嬉しそうに頷かれる森さん。お2人は握手をされ、大塚さんもこの展開に嬉しそうでした。シリーズの最後に放送される話だ、ということだったので、楽しみにしていたのですが…森さんの出演は、なく…このシリーズの最終回は、鈴木保奈美さん主演のお話。ベストセラー作家の御主人を殺した、のか、どうなのか…というストーリーでした。旦那さんを、なぜ…と、この話はかなり印象強くて、よく覚えているのですが、「森光子さんだったかもしれない話、なのかも」と思いながら見たのも、記憶を強める一因かもしれません。ともあれ、どれも面白いです。証拠としては不十分なものも多くて、私が敏腕弁護士だったら絶対に有罪にさせない、というか、私が犯人だったら、どうにかして言い逃れられそうな気がする、などと思いつつ見ることもあるわけですが、ドラマの中の犯人たちは皆、潔く白旗を揚げます。そこが、スマートでおしゃれ。魅力的なドラマには違いありません。瑣末なエピソードも、記憶が薄れるとミステリーじみて楽しめるわけですし。…ほんとに、どの話だったのかなぁ…