今までのあらすじ
みどりちゃんはいなかから東京にひっこししたんだよ。ユニークなやりかたでね。
くるみちゃんは逆に、東京からいなかにひっこしたんだよ。これまたおもしろい方法でさ。
ふたりはネットで知りあって、高千穂に神話の時代をしのびに行ったんだ。
そこでふたりは、不思議体験をしている ぶっち と出会ったんだよ。
で、3人はネットのテレビ電話システムで、おしゃべりするようになったんだ。
「ってことは、確率を考えれば、どの人もすべての体験を同じようにすることになるってことかなあ?」ってみどりちゃん。
「さすが! みどりちゃん。基本的にそうなるんだって。転生を通して。で、すべての体験の中には、ある体験があれば、その正反対の体験が同じだけあるから 」とぶっちが言ったら、くるみちゃんが大きな声で
「わかったっちゃ!! ある体験をしたら、あとで必ずそれと正反対の体験を同じだけすることになるってわけだっちゃ。やっほー!」
三人とも吹きだして大笑いしたよ。
「すごいなあ! くるみちゃんも。そういうことなんだって。おまけに、確率だけに任せずに、それを確実にしかも はやくさせる仕組みがあるんだって」とぶっち。
「なんかむつかしそうな仕組みね。ごちゃごちゃむつかしすぎそう」ってみどりちゃん。
「うん、そうだね。でもあるんだってさ」とぶっち。
「やっぱし宇宙ってすごいっちゃ。大自然も生き物も人間もつくったんだからね。すごいっちゃ、すごいっちゃ。宇宙さん、誉めてあげるよ。だから、将来必ずくるみを誉めるっちゃ」ってくるみちゃん。
また三人とも大きく笑ったよ。
「あはは。で、霊魂は波動性が最高のものなんだって。ある意味で、トランシーバーみたいなものなんだって。って言ってもトランシーバーなんか問題にならないくらい、とんでもなく高級だけど」とぶっち。
「ってことは、テレパシーがあるってことになるっちゃ! きゃー すごいっちゃ!」って言ってくるみちゃんは両手でほっぺたを押えたよ。
三人は笑ったよ。
「うん、動物はみんなテレパシーの可能性をもってるんだってさ」とぶっち。
「でも、あたしもってないよ」ってみどりちゃん。
「訓練すればそれがでてくるそうだよ」とぶっち。
「ぶっち、その訓練法、くるみに教えるっちゃ」ってくるみちゃん。
「残念ながら教えてもらってないよ」とぶっち。
「ケチだねー、ぶっちの夢の中の先生って!」
ってくるみちゃん。
三人とも笑った。
のどがかわいたのか、くるみちゃんはジュースをゴクンとやったよ。
「インドなんかには、テレパシーを使える人たちがいるんだって。でもそんなものは、人格を高めてから持つのがいいってさ」とぶっち。
くるみちゃんはイスの上に立って
「ほら、くるみの人格、こーんなに高くなったっちゃ。だから今度、先生に訓練法を聞くっちゃ」
三人とも愉快そうに笑ったよ。
〔つづく〕
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Last updated
2006.03.16 21:12:29
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