不思議な伝説661
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・・・ 遥かなる太古に かの吟遊詩人は謡った ・・遥かなる太古のこと とある晴れた初夏の日に 一人の吟遊詩人が さまざまな酒をたらふく飲みまくり弛んだ精神を集中させ 世界天眼鏡で世界の様子を眺めていたそうな すると 世界中を激烈な嵐が襲っているのが見え 世界はブレ始め揺れ始め崩れはじめ地球もデングリ返り−そこまでは見えたのだったが さらに−世界天眼鏡から見え聞こえる映像と音声がボケまくって見ていることができなくなったそうな そうなるとその吟遊詩人はフテクサレ−さらに酒を飲み眠ってしまったそうな そして夢の中で世界の観察をつづけたんだそうな (つづく 鴨かも)(ここで 鴨かもが作者をたたき起こして言うには〝おい しっかりしろ! もっともっとよく観察するんだよ! 人間は皆んな歴史の生き証人としてすべてを見極めるんだよ! ・・だそうである へえそうかよ 鴨かもこそ歴史すべてを見極めろよ! と怒鳴るしかないんだが ・・ということでつづけよう) さて その吟遊詩人はカッコの中の鴨かもにたたき起こされ 鴨かもにしっかりしろ! と励まされた というか 叱咤激励されたのであった しかし吟遊詩人は眠りを覚まされたので ご機嫌斜めどころかご機嫌正反対の状態にあるのであった (つづく 鴨かも) (ここで 鴨かもはぐっすり眠り込んでいるではないか そこで作者は鴨かもをくすぐって起こすのであった”おーい 鴨かも 昨日は叩き起こしてくれてありがとな おかげでいろんな研究もできたぜよ 今日はそのお礼に鴨かもを起こしてやったんだぞ どうだい気分は? ” ここで鴨かもは寝ぼけた様子で突然舞い飛び上がり 作者にフンをかけるではないか ”こら! 鴨かも 人にフンをかけるとはどういうことなんだ? ” 鴨かもは”それはフンなんかじゃなくて ウンチなんだよ いい運がつくウンチだよ あんたはこれから運がよくなるんだぜ” ”ほう そんなもんかよ” ”おいら鴨かもは聖なる鳥−不死鳥の仲間 そんなおいらのいい運を分けてあげたんだぜ 感謝すべきだよ” ”むかし わたくすは海岸近くで大きめの鳥にフンをかけられたことがあるんだよ その鳥はわたくすの頭の上近くを飛び舞っていたんだ その鳥がわたくすにフンをかけたんだけど 帽子をかぶっていたから 帽子にフンがついたんだぜ こういうばあいも 運がよくなるのかい? 鴨かも” 鴨かもは”さあね ほかの鳥のウンチについては知らないよ” ・・もうめんどくさくなってきたのでつづけよう) さてその吟遊詩人は鴨かもに叩き起こされご機嫌斜め状態にあったんだが 気をとり直し”よし 鴨かもに励まされたんで もっと世界天眼鏡を活用して世界を観察しようじゃじゃじゃ あの鴨かもは不死鳥の仲間らしいから別に怒ることはないんじゃじゃじゃ” (つづく 鴨かも) (ここで鴨かもが言うには”鴨かもという不死鳥の立場から言えばな そこなる吟遊詩人さんよ 運をよくするには 空高く飛び舞い上がり羽ばたくんだよ そうするとなにもかにもが見えてくるんだぜ それこそ運をよくする秘訣なんだよ すると吟遊詩人としての腕前も力量も桁はずれに上昇するってものなのさ” ほー そんなもんかな ・・ということでつづけよう) その吟遊詩人はカッコから漏れ聞こえてきた鴨かもの助言に従い 腕をばたばたさせ飛ぶ練習を始めた それはみじめな光景だった バタバタというよりジタバタという感じなのであった 机の上に乗った吟遊詩人は腕を鳥の翼のようにバタバタというよりジタバタさせて飛び上がろうとするんだが 何度やっても床に落ちてしまうのであった (つづく 鴨かも)・・ ・・そう・かの吟遊詩人は謡った・・ ・・そう・かの吟遊詩人は謡った・・ ・・そう・不思議な伝説は伝える ・・・
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Last updated
2020.06.13 09:05:13
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