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大宇宙ファンタジア☆世界樹☆その24
「わっはっは。まあ、いいじゃない、ミノンちゃん。 ぼくは、基本的に役者なのさ。同じパーソナリティばっかやってっと、たまには、ほかのパーソナリティを演じたくなるのさ。そうしなきゃ、うんざり状態になっちまうからね。精神的フンヅマリ状態にさ。君だって、そういうこと、あるでしょ?」 「あはは。あるわ、たしかに。精神的下剤ってわけね。 じゃあ、これからも、その路線でいきましょ。 その方がおもしろいし、そうしなきゃ、につまっちゃうわ」 「いよっ、ミノンちゃん、はなせるねぇ。 すきだよ、ちゅっ」 と、言って知性体は投げキッスした。 「あははは。おかえしよ、なげキッス、Chu」 と、パルテナも返す。 「それで、パルテナ。前回の宇宙で使われた宇宙最終兵器に関わることついての情報が得られたら、どんな小さなことでもいいから、ぼくに教えてほしいな」 「ええ、いいわよ。カリスト」 …地球上の生物進化の運営は二人というか二柱で行うことになった。 ……宮殿のディスプレイには、次のような表示が出ている。 その表示の横では、妖精たちが変身して、おもしろ半分にだいたいの姿をとってみせている。 はじめのはじめ…原始バクテリア類 しょくぶつらしくなる…藻類 うごくもの…動物らしくなる…原生動物 腸ができて消化吸収よくなる…腔腸動物 脚ができて歩けるようになる…節足動物 柔軟性の極致…軟体動物 泳ぎの手本…魚類 いくらか手っ取り早くできる…シダ植物 かなり本格的な植物…裸子植物 本格的な植物…被子植物 水陸両用の忍者…両生類…この表現は、未来の作家、ムツゴロウさんが発明する予定 ホラー映画のスターに…爬虫類 生き物の夢のひとつをかなえる…鳥類 本格的知性生物への第一歩…哺乳類 知性化へのつぎなるステップ…霊長類 人間に似ていくね…サル類 もっと人間に近づいていくね…類人猿類 もうほとんど人間かな…あけぼの人類 やっとでました賢か愚か…人類 まあだいたい、この順序で進化させていけばまちがいはない、ということであります。原始的バクテリアの類は、すでに知性体が誕生させている。 ……知性体とパルテナ・ミノン二柱は、何種類かのバクテリアに満ちた海全体に広がり覆い、バクテリアたちに進化のための干渉を始めた。 すると、天空に、いかにもガキっぽいガキでまだ生まれていない、つまり、まだ生まれていないいかにもガキっぽいガキが現れて、のたまうには、 「そんな干渉ばっかすっと、反抗期がきたら、すんげぇぜっ」 すると、知性体は、 「これこれ、まだ熟していない、つるし柿の前の渋柿くんよ、君は、たまには、自分の渋をジュースにして飲んでみるといいよ。その美味を味わってみると、自分の偉大さがよくわかる、というもんだ」 「なにをっ、このからだなしの変人やろうっ」 「まあまあ、聴きなさい、少年よ。 君は、もう少し、考える力を身につけなさい。でないと、君は不幸になる。 というのも、ぼくも、君ぐらいの時は、考える力も弱かったし、自分ではいいこと考えたと思っても、ろくなことは考えていなかったからね。今は、それがよくわかる」 「へんっだっ。おれは、考えることぐらいできらあっ」 「まあ、聴きたまえ、少年よ。 これは、人のためではない、自分のためだ。君のためだ。君が遥かなる将来、幸福に生きていくためだ。降りかかってくるさまざまな問題を、てきぱきと解決していけるようになるためだ。 たしかに、君は考えることはできる。だが、まだまだその年なりの考え方しかできない。つまり、まだまだ未熟なんだよ。 君はまだ生まれていないんだから、今までの生活を振り返ってみることはできないね。 だから、遥かなる未来の君の生活を前に振り返ってみるといい。すると、生活や、対人関係がギクシャクすることになるだろうことがよくわかるだろう。 そこで、考える訓練をすれば、どうなるか。 考える力が飛躍的についていくのはまちがいない。 それにはどうするか。 本を読むこと。いい本をたくさん読むことだね。 それから、よく考えることのできるおとなの意見を聴くことだ。すると、考えることを学ぶことになる。 そして、自分でも考える習慣をつけ、たまには、その思考過程をそういった大人の人にチェックしてもらう。 さらに、考えついたこと、考えたことは、すべてメモするように努めるんだ。 そういうことを続けていけば、考える力が出てくるよ。 すると、問題をばりばり解決しながら自分の人生を、満足をもって生きていける。 つまり、それは、だれのためでもない、遥かなる未来の君自身の幸せ、満足のいく人生のためだ」 by西山浩一(C)(春楽天・世界人) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.08.07 09:03:40
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