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(かなり前ネット上に載せた雑文・書きなぐりの再掲)
・・・幻想世界協奏曲・・・ ぼくの記憶の遥かかなたに 広大な神秘の世界への扉がある ぼくはそこまで行く その扉はいくらか透き通っている 虹色の扉だ でも その世界の中は見えない その扉を開けてみたい その広大な神秘の世界の中にはいって 中を巡ってみたい でも その扉の鍵が見つからない ぼくは困ってしまう その扉の前で立ち往生するしかない そこで ぼくはその扉の前に座り込んだ そのうちいつしかぼくは眠ってしまったようだ 夢の中なのか 現実なのかわからないけれど 麗しい女性が現れて ぼくに小さな箱を手渡してくれる ぼくはその小箱を ポケットにいれる その女性は にっこりとほほ笑み それから遠くへと離れていき やがて見えなくなった どれくらい時が過ぎたのだろうか ぼくはまだ その扉の前にいることに気づいた ポケットの中をさぐると その小箱はある ぼくはその小箱を開けてみる 中にシャレた鍵がはいっている その鍵をその扉にある鍵穴のようなところにいれてみる 鍵を回す カチっと音がして錠前がはずれたようだ その扉がゆるんだ ぼくは扉を開けようとする その扉はキーと音がしてなんなく開く 扉が開かれる そこにはジャングルのような密林のような自然が横たわっている ぼくは中に踏み込む ぼくは密林の中を進む 木樹が生い茂っている 太陽の光は地面にまでは少ししか届かない だからなんだろう 地面に生えている植物は少ない それでも 少ないけれど 今まで見たことのない植物たちが生えており 美麗な花ばなを咲かせている いろんな昆虫たちもいる どれもこれも初めて見る昆虫たちだ カラフルで斬新な形をしている ヘビもでてくる でも襲ってくるようすはない 小さなリスのような動物たちもいる ぼくはさらに進む 薄暗い所で光るキノコやコケ類に目がとまる ホタルのような昆虫たちもでてきて光を放ちながら乱舞する さらに進んでいく ようやく密林をでることができた そこには超大昔にいたと思われる植物たちが生えている 湖もある その湖の水の中を見ると 不思議な形と色彩をもつさまざまな生き物たちがいる 泳いでいる生き物たちもいる 地質年代と相対年代はいくつにも区切られているけれど 全部まとめて超大昔と呼ぼう 超大昔にいた生き物たちをぼくは目の当たりにしている いや ぼくにとって今現在それらは存在しているではないか ぼくは不思議な感覚に捉えられ 自分は飛べるのではないか と思うに至る すると ぼくはいつしか 上空から地上を見渡している 眼下にベージュ色で石造りの建物たちが見える それら建物たちはかなり高い建築物である 感じとして まさに古代都市といったところだ そのうち古代都市のはずれあたりにきたようだ なにげなく横を見ると ぼくにあの扉の鍵をくれた あの女性が僕と並んで飛んでいるではないか 彼女には背中に白い翼があるではないか 彼女は「あなたにも翼があるわよ」と言う ぼくは驚いて背中の方を見る たしかに白い翼があるではないか 彼女は「あなたが疲れた時のために 仲良しのイルカを連れてきたのよ」とのたまう あたりを見回すと 翼をもった白いイルカがいるではないか イルカ君はゆうゆうと飛んでいる ためしにイルカ君の背に乗ってみると イルカ君はうれしそうな声をあげる イルカ君の背中は居心地がいい でもぼくは 疲れるまでは自分で飛ぶことにする イルカ君の背中を離れる 古代都市を通り過ぎる やがて眼下に恐竜たちが見えてくる 恐竜たちは争っているようだ 翼竜が空を飛んでいる 始祖鳥もでてくる そこを通り過ぎると やがて眼下に非常に多くの人々が戦争をやっているらしい光景が広がってくる ぼくは彼女に言う「ここはさっさと通り抜けよう」 「そうね」彼女もそれに賛成する やがて眼下に古代の村落たちが見えてくる そこの人々は 狩猟をしたり採集をしたり 川で漁業をやっているように見える やがて深紅な太陽が地平線に没する頃合いになる 夕映えが美しい すべてが オレンジ色が加わったような紅色に染まる やがて夜になる 天空には天の川が横たわっている 素晴らしい眺めだ ややあって 夥しい数の流星が降ってくる その数や見当もつかない 流星雨とはこのことだ 流星雨に見とれていると 驚くことには ぼくたちはいつしか地球を離れているではないか でもちゃんと呼吸はできる ぼくたちは大宇宙を進んでいく さまざまな星たちが見えてきては通り過ぎていく なんという壮観さなんだ 超絶な大パノラマだ 永い時間が過ぎる 「ここが大宇宙の果てよ」と彼女が言う 「大宇宙の果てだって? 」とぼくは驚く 「そう 大宇宙の断崖絶壁ともいうのよ」と彼女はこたえる 「大宇宙の断崖絶壁? それって一体何なのかなあ」とぼくは返す 「今にわかるわよ」と彼女は興奮気味に言う どこからともなく音楽が聞こえてくる シンセサイザーのような音色の壮大な音楽だ しばし聞きほれていると 「ほら あそこが大宇宙の断崖絶壁なのよ」と彼女が言う 何でできているのか全くわからないけれど 確かに途轍もない大きさと長さの断崖絶壁のように見える 見ていると 数知れない星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていくではないか 落ちていく下の方までは見えないけれど 確かに数知れないそれらは落ちていく 「これってどういうことなんだい? 」とぼくは興奮して声をあげる 「ここが大宇宙の果てなんだから こうなるのよ」と彼女も興奮気味にこたえる 「なるほど 大宇宙の果てなのか それで落ちていく無数の星たちはどうなるんだい? 数知れない惑星たちも一緒に落ちていくけど」とぼくは興奮を隠せない 「それはもうどうしようもないことなの それらの星たちは この大宇宙にいられなくなるんだから ……うーん それ以上はわからないわね」と彼女はこたえる 「あの無数の星たちは惑星たちとともにスクラップになるってことかな? 」とぼくは急いたように訊きかえす 「さあ どうなのかしら わたしそれ以上は知らないのよ ……ほんとに知らないの 知らないほうがよさそうね」と彼女は苦しそうにこたえる しばしぼくたちは大宇宙の果ての超絶なパノラマを見つづける シンセサイザーのような音色の壮大な音楽は未だ響き続けている それからややあって「さてと そろそろ帰ろうか」とぼくは彼女に言う 「それがよさそうね」と彼女は同意する ぼくたちは今来たコースを逆に辿り帰りつつある 途中でイルカ君の背中に乗ってみる イルカ君はうれしそうな声をあげる 「ありがとうイルカ君」と言ってぼくはその背中をなでる ぼくはイルカ君の背中を離れる イルカ君はいつしかどこかに行ってしまう ようやくぼくと彼女は この広大な神秘の世界への扉があるところまでに至る 「永い不思議な旅だったわね」と彼女が感無量なようすでつぶやく 「まったくそうだね どこもかしこも興奮ものだったよ なかでも大宇宙の果ての超絶なパノラマが頭から離れないなあ」とぼくは声をあげる 「あそこは特に強烈だったわね」と彼女も興奮気味に言う いつの間にか二人の翼は消えている ついにぼくたちは この広大な神秘の世界への扉に至る その扉を開けて外にでる ぼくはポケットから鍵をとりだし扉に鍵をかける ぼくはその鍵を小箱にいれ「これ 返すよ」と彼女に返そうとする 彼女は「あなたがもっていなさいね」と言う それでぼくはその小箱をポケットに戻す 扉をでると彼女はぼくから離れていく そしていつしか彼女は見えなくなる ぼくはため息をついて 自分の住居に帰ることにする 自分の家に帰り着く 「なんという不思議な経験をしたもんだろう」とぼくは呟きながら中にはいる 「夢だったんじゃないだろうか」と言いながら ぼくはポケットをさぐる 小箱はちゃんとある 振るとコトコト音がする 小箱を開けてみると ちゃんと あの鍵がはいっている 「ふーむ 夢じゃなかったんだなあ」 と、ぼくは神秘の念にうたれる ぼくは一人でここに住んでいる おなかがすいている 「もう夜だし 外出もめんどうだし なんかかんたんな夕食をつくろう」とぼくは独り言を言う 一人で住んでいると 独り言を言った方がいろんな意味でいいようだ 夕食をつくろうとすると 玄関のチャイムが鳴る でてみると あの鍵をくれて不思議な旅を一緒にしたあの女性ではないか 彼女は大きく膨らんだレジ袋を提げている 驚いてぼくは 「あれ 君 よくここがわかったね それにしても今日の旅は神秘的だったね」 「そうね まったく不思議な旅だったわね」と彼女は微笑む ぼくは 「君は今日の旅のことを計画していたとしか思えないんだけど」 彼女は 「うふふふ それについてはこれからだんだんわかってくるわよ さあ とにかくあなたの夕食 いや 私たちの夕食をつくりましょう 中にはいるわよ」 と言って はいってくる 「今までの経緯から 君とぼくは他人どうしだとは思えないなあ ぼくは一人暮らしだから 助かるよ」 と歓迎する 彼女はテーブルに食材をならべる 「一緒に料理しましょう あなたに料理のコツを教えてあげる」 と彼女はうれしそうに言う 一緒に料理しながら 「君とぼくはよっぽど なんというか 深いつながりがありそうだなあ」 とぼくはしみじみと言う 「そうかもね 運命の赤い糸っていう表現もあるしね」 と彼女はこたえる 「じゃあ 君もホントのところは知らないの? 」 とぼくはたたみかける 「知らないのよ 神ですら知らないはずよ」 と彼女は手を動かしながら言う 「神ですら知らない? うーん それじゃあ運命ってとこかな? 」 とぼくも手を動かしながら問いかける 「運命って百パーセント決まってるわけじゃないのよ 選択と決断の余地が大きくあるのよ 質時間回帰っていう法則の実態はあるけどね」 と彼女は言う 「質時間回帰だって もっとカンタンに説明してくれないかなあ」 とぼくはこたえる 「カンタンに言えば ある体験をしたら将来必ずそれとは正反対の体験を同じ量経験するってことね」 と彼女は料理の味見をしながら言う 「ふーん そういうことか」 とぼくは飲み物を並べながら言う 「それから 転生はあるのよ 転生は永遠につづいていくの でもね自殺はこの世界の法則の実態によって禁じられているのよ」 と彼女は料理をうつわによそいながら言う 「自殺はこの世界の法則の実態によって禁じられているって 一体どういうこと? 」 とぼくは訊きかえす 「カンタンに言えば、あとでもの凄く苦しむことになるってことね……自殺って自分をそうするわけだから……質時間回帰によってあとで大変苦しいことになるの……過激な言葉は今は使いたくないから この程度の答えで満足してね いつか詳しく教えてあげてもいいわよ」 と彼女は困ったような様子でこたえる 「だいたいわかったよ……質時間回帰っていいところもあるけど 怖いところもあるんだね」 とぼくはちょっと沈んだように言う 「そうそう そういうことね……体験プラスマイナスゼロ化の法則といってもいいし 体験元戻りの法則といってもいいし 万人平等化の法則といってもいいわね……質時間回帰則についての表現はほかにもいくつもあるの」 と彼女は饒舌になる 「ますますよくわかったよ…… それにしてもはらへったなあ」 とぼくは よそわれた中のチーズをつまんで口にいれる 「あらあら お行儀がわるいこと」 と言って彼女は笑いだす ぼくも一緒になって笑う 晩餐を始めようということになって 二人は飲んだり食べたりし始める 「それにしても 大宇宙の果てのあのスペクタクルはもの凄かったなあ」 とぼくは思いだしながら言う 「そうね あたしもビビっちゃったなあ」 と彼女も思いだしている様子だ 「あの断崖絶壁から落ちていく あれら夥しい数の星たちと惑星たちと 惑星たちに棲息している生物たちは いったいどうなるのかなあ」 とぼくは あの時思ったことを口にする 「あの時答えたとおりよ あたしも知らないの」 と彼女は声をあげる 「質時間回帰則の実態と関係があるのかもね」 とぼくはさっき聞いた話しをもちこむ 「うーん そうかもね……よくわからないけれど」 と彼女はこたえてロゼワインを飲みほす ぼくも赤ワインを口にする 「さっきの質時間回帰の話しなんだけどさ それってある意味カルマに似てないかな? 」 とぼくは問いをはっする 「そうね かなり似てるわね だから質時間回帰則を科学的カルマって言ってもいいのかもね」 と彼女はうけあう 「ところでさ あの不思議な世界のことなんだけど あれは『ぼくの記憶の遥かかなたに広大な神秘の世界への扉がある』ってことで 夢遊病者みたいにぼくはあそこに導かれたんだけど そこに君がやってきて ぼくにその扉の鍵をくれて 君はどこかに行ってしまって ぼくはあの世界の扉を開いて 中を巡っていると いつの間にか君とイルカ君が現れたよね そんなことはまるで夢の中の世界みたいなんだけど いったいどうなってるのかなあ」 とぼくは戸惑いながら問う 「その気持ちよくわかるけれど あなたは今もあの鍵をもっているし あたしはちゃんと 今ここにいるでしょ だからそれって現実なのよ」 と彼女は微笑みながらこたえる 「うんそうだね でもさ 君はまるでぼくの心がよめるように見えるし ぼくのここの居場所まで知っているし そこのとこいったいどうなってるのかなあ」 とぼくは謎を解きたくて訊く 「あははは あなたがそう思うのはムリないわね それについてもだんだんわかってくるはずよ」 と彼女は余裕をもったふうでこたえる そんなふうにして 晩餐は終わり 彼女は帰っていく 次の日にも夕刻 彼女は膨らんだレジ袋をもってやってくる ぼくは玄関のドアを開け 彼女を迎えいれる 「昨日は楽しかったよ 今日も晩餐だね」 とぼくは言う 「あたしも楽しかった また一緒に料理をつくりましょ」 と彼女も言う そうやって晩餐を整え やがてぼくたちは昨日のように飲んだり食べたりをし始める 「ところでさ 君は昨日『運命って百パーセント決まってるわけじゃない 選択と決断の余地が大きくある 質時間回帰っていう法則の実態はあるけど』って言ったけどさ その選択と決断の余地はどこからでてくるのかなあ」 とぼくは暖めておいた問いを発する 「そうね それは自由意思からなのよ」 と彼女はこたえる 「なるほど 自由意思ってあるわけなんだね」 とぼくは言って 「もう少し詳しく説明してほしいな」 「そうね 人間って 普段は習慣や慣習や興味に従って生きていくことがほとんどなんだけど 重要な決断をするべき時には いろんな情報を集め 誰かに相談したりしながら よくよく検討して決断するでしょ そこに自由イシ……『イシ』っていうのは 『心で思う』というのと『心の志し』っていうのがあるけど……そこに自由イシがあるわけ」 と彼女はこたえる 「なるほど 新しい何かをつくったり 新しい研究をするにも 自由イシが働きそうだね」 とぼくはかえす 「そうね まったくそのとおりだと思う」 と彼女は同意する 「ところでさ 偶然はどうなんだい 偶然って言えば 自由イシにも運命にも関係なさそうだけど 偶然についてはどう考えればいいのかなあ」 とぼくは前まえから気になっていたことを訊ねる 「サイコロを振って何の目がでるか ってとこを考えてみましょ サイコロの目も 精密に言うと必然で決まっているという考え方もあるの それってつまり それぞれのサイコロのもつ癖や振る人のもち方や手の角度 その振り方で どの目がでるか決まっている っていう考え方ね」 と彼女はサイコロをポケットから取りだして説明し始める 「うん なるほど」 とぼくはうなづき 「それにしても サイコロを取りだすなんて 君はまるでぼくの問いを前もって知っていたかのような感じだね やっぱり君は ぼくの心がよめるんじゃないの」 「あははは いやいや これはまさしく偶然なのよ これって偶然についての説明にも役に立つ偶然なの それにしても面白い偶然ね」 と言って彼女はさらにおかしそうに笑う 「潜在意識の働きによる偶然ってことはないかな 言い換えれば 潜在意識の働きによる必然 とかさ」 とぼくは首をひねりながら言う 「うーん 偶然が必然を装い始めたってとこね うーん どうなのかなあ」 と彼女も首をかしげる 「催眠術にかけられた人が 覚めたあとこれこれのことをしなさい って暗示をかけられたとしたら 覚めたあとほんとにそうするって話しだよ うまくいったばあいだけで全部が全部そうとは限らないかもしれないけどさ」 とぼくは関連のあることをしゃべる 「あ その話し知ってるわよ そして覚めた人がなぜそんなことをするのか言い訳をするんでしょ」 と彼女ものってくる 「そうそう でさ 君の潜在意識が不思議な能力を発揮して ぼくの心にアクセスしてぼくの頭にあること このばあいは偶然についての問いなんだけど それを知った とかさ」 とぼくは不思議な気分になりながら言う 「あはははは うーん そんなこと アリかもね そして無意識にサイコロを準備した とかね」 と彼女は首をかしげながら言う 「この世界はまことに不思議にして不可解なところなり ってね」 ぼくはふざけた調子で言う 「前にあたし あなたの問いに対してこんなこと言ったわよね 『そのうちだんだんわかってくるわよ』って あたしにもわかってないことがたくさんあるから 今のもそのわかってくる中にあるのかもね」 彼女は考え込むようすで言う 「うんうん なるほど そんなところかもね 潜在意識や無意識の研究もおもしろそうだね」 ぼくは本音で言う 「そうね 偶然や必然について追究するにあたって そういったことも必要なのかもね さて それはこれからの研究課題だとして置いておいて それはなかったこととして さっきあたしの言いたかったことを言うとして…… サイコロの目の出かたのところに戻ってのことだけど でも そこではどの目がでるか分析して結論をだすことはできない 神ですらそんなこと知らない って言いたかったのよ」 と彼女は本題に戻す 「蓋然性……つまり確率的必然性っていう考え方もあるよね」 とぼくは話しを拡張する 「そうね うーん だんだん話しがむずかしくなっていくわね 前に話した赤い糸っていう考え方も分析がむずかしい話しだし……」 彼女はマジメな顔になって言う 「今までの君との論点を整理すればどういうことになるかな……ぼくより君のほうが こういう問題について詳しそう……」 とぼくはたたみかける 「そうね えーと 運命 質時間回帰 赤い糸 転生 偶然 必然 確率的必然 神でも知らない 潜在意識 無意識 超能力的に情報を得る 自由イシ など それらの関係を知りたいってとこでしょ」 と彼女は考えながら言う 「そうそう そうなんだ すごく興味があるよ」 とぼくは一応満足する 「今のそれ聞いただけで 頭が整理された感じだよ」 「そう あたしも同じくそうよ」 と彼女は満足げに言う 「今の線で もっと詳しくそういったことについて知りたいな」 とぼくは彼女を励ます 「まず 永遠に転生があるってこと これは100パーセント証明されているのよ そしてその永遠の転生の中で 質時間回帰がなされていくってことね」 と彼女は考え考え言う 「ああ そうなんだ ぼくはそれを確信しているし信じているよ」 ぼくは納得する 「質時間回帰は 一回の生の中でもある程度なされるのよ 一回の生の中でなされることのできる質時間回帰っていうのは 禍福はあざなえる縄のごとし とか 楽あれば苦あり苦あれば楽あり とか 人間万事塞翁が馬 とか 徳を積みなさいとか ほかにもいろいろ成句があるし いろいろ言われてるでしょ」 と彼女はマジメな顔で言う 「たしかにそうだね それは一回の人生における確かな真実だね」 ぼくは得心する 「一回の生の中ではどうしてもなされることのできない質時間回帰ってのもあるのよ 性別とか ……性別についてはほんのわずかに例外があるケースはあるけど それも質時間回帰するのよ…… 才能-能力とか 境遇とか 性質-性格とか 身体のできや見た目に容貌とか ほかにもいろいろあるわね それらは転生を通じて質時間回帰していくの」 と彼女は確信をもった様子で言う 「なるほどね 質時間回帰といっても 基本的にその二種類があるわけなんだ」 ぼくは納得する 「そういったふうにして すべての人たちが平等になっていくわけ……質時間回帰がないとこの世界はメチャクチャでデキソコナイなのよ……」 と彼女は顔をしかめ 「質時間回帰則っていうのは万人平等化の法則とも言える……」 と言ってしかめた顔をリラックスさせる 「たしかにそうだね まったくもってそのとおりだと思うよ」 ぼくは納得し確信する 「そこでね 運命っていうのを決めるのは大きくは質時間回帰則の実態なんだけど そこには自由イシで変えることができる領域があるということね」 と彼女はワインを飲む 「うんうん 小さくはそうだけど結局質時間回帰するってことだよね」 とぼくもワインを飲む 「そうそう あなた飲み込みが早いわねえ」 と言って彼女はワインを飲む 「飲み込みが早いって? 」 と言ってぼくはワインを注いで笑いながら全部飲む 「あははは ほらね あなた飲み込みが早いってこと証明しちゃったわね」 と言って彼女もワインを注いでさっと全部飲む 「はははは 君の方が飲み込みが早いじゃないか」 ぼくはさらにワインを飲む 「あははは 結局 ワインを飲み込むのと 理論とその説明を飲み込むのとは違うんだけど そこには共通するなにかがあるのかもしれないわね」 と言って彼女はさらにワインを飲む 「はははは 飲めば飲むほど理解が進むっていう 新しいコトワザができたのかもしれないね」 と言ってさらにぼくは飲む 「あははは たしかにそうかもね」 と言って彼女もさらに飲む 「そこでさ 一回の生の中でなされる質時間回帰と 転生を通じてなされる質時間回帰があるってことなんだけど そこにはそれらの両方を通じてなされる質時間回帰もあるはずだよね」 ぼくは飲みながら言う 「そうそう 一回の生の中でなされる質時間回帰といっても 完全にはなされないから その部分は転生を通じてなされるわけ」 と彼女も飲みながらこたえる 「そこでなんだけど 赤い糸ってどう理解すればいいのかなあ」 ぼくはマジメに訊く 「赤い糸って 一応は運命の範疇にはいるでしょうね」 と彼女はこたえる 「だろうね で どこからそんな運命がくるのかってことになるんだけどさ」 とぼくはたたみかける 「まず言えることとして……それは 多くの人たちの興味をひくように つくられた成句かもしれない」 と彼女はこたえる 「あ そうか なんの裏づけもなくつくられた成句……ありうるなあ」 ぼくはそう反応する 「なにかの裏づけを考えるとすれば…… 転生における必然 あるいは偶然 確率的必然つまり蓋然 潜在意識と無意識が働いて とか 超能力的に情報を得るところから とか それでも神ですらそこを知らない とか ……うーん むずかしいわね」 と彼女は悩ましげな表情になる 「うーん そうだね 結局 赤い糸っていう言葉だけが先走っていて その実態はどうなっているのか誰も知らない ってとこかな」 とぼくは受ける 「そうね そういうことなんだと思う……そういった成句を好む人たちは多いでしょうからね」 と彼女は返す 「うんうん そこだよね」 とぼくは納得する 「でね 自由イシが相手を探し選ぶってことを考えてみると そこでの結果も赤い糸で結ばれていた っていえるわけでしょ」 と彼女はたたみかける 「あ そうだね そういうことになるね」 とぼくは納得する 「だから 結局 赤い糸っていう表現は 多くの人たちが好む言葉であって そこに裏づけはない って考えるのが普通なのかもしれないわね」 と彼女は一応の結論をだす 「その裏に深い意味がある可能性もあるけど 今のところそういうことにしておこうってとこだね」 とぼくは返す 「知性体と意識体っていう存在があるんだけど ……これについては長くなるから今は説明しないけど……いつか説明するつもりなんだけど……それらの存在を考慮しても そこからも赤い糸っていう概念はでてこないと思う……ただ なんらかの知性体がふたりの男女を結びつけるよう働く ってことはありうるわね」 と彼女は言う 「知性体と意識体だって? 」 とぼくは驚き訊きかえす 「そう 一応手短かに説明しましょう 知性体っていうのは 人の心であって そういう器うつわが実際に存在するのよ タネもシカケもないマジックっていうのが実際にあるんだけど そういうマジックをなす存在は知性体なの」 と彼女は言う 「あ 知ってるよ タネもシカケもないマジックを見たことあるよ ほんとに不思議なんだよね」 とぼくは興奮ぎみに言う 「あ そうなんだ ほんとにそんなマジックってあるのよね でね 意識体っていうのは 自分は自分であるっていう意識が生じる器うつわとその意識なの 自分が自分であるっていう意識は一生変わらないでしょ」 と彼女はのってくる 「うん そうだよね 自分のなにもかにもは変わり続けていくけど 自分が自分であるという意識だけは絶対に変わらないね」 ぼくものってくる 「そうそう 記憶も境遇も自分も周りも 全部変わっていくけど 自分が自分であるっていう意識だけは変化しないのよね 人の面影は残るケースが多いけれど 面影すら変わってしまうケースもあるのよ」 と彼女は言う 「そうだね 変化しないのは自分は自分だという意識と面影だけだね でも面影ですら変わっていくからね」 とぼくはこたえる 「そこでね 知性体っていうのは人間の心の本体なの 意識体っていうのは人間の意識の本体なのよ なぜそのふたつがあるのかって言えば 情報処理の関係から そのふたつがあるしかないわけよ」 と彼女は言う ・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・ (過去の分) 今日は元旦-正月です。 新年あけもうしておめでとうございまする・・(昔の言い方)・・・ で、 昨日のオオミソカのあいさつは・・・ 旧年締めもうしておめでとうございまする というところでせふ・・・ さて、 1月1日といえば・・・、 脱線して、ワンワンの日・・・ この間、「ここ掘れワンワン」とワンコが登場する拙作をネット上に載せたなりす・・ それをここに再掲してみませふ・・・ (最後尾にオオミソカの分をそのまま入れたナリス) (かなり前ネット上に載せた雑文・書きなぐりの再掲) ワンダーランドとニャンダーランド 昔むかしの大昔、大宇宙の中に、ドングリ山という神聖な山があって、そこに、ワンダーランドとニャンダーランドという地域sがありました・・・ ・・・ん・・・これは筆者の記憶があやふやなので・・・困ったのでアール・・・ ・・・いやいや・・・ 遥かなる未来に、大宇宙の中に、ドングリ山という神聖な山があって、そこに、ワンダーランドとニャンダーランドという地域sがあるはずなのです・・・ そのどっちなのか知らないけれども・・・ ・・・ということで、ここからは主に現在形の書き方でいこう・・・ で、 ワンダーランドには、ワンコが大勢住んでいるのでアール。 もちろん、ワンコというのは、ワンワン吼えるカワイコちゃんたちなのでアール・・・ そこのみんなは、我こそはワンコの中のワンコ、ワンダーワンダーと吼えているのでアール。 で、 ニャンダーランドには、ニャンコが大勢住んでいます。 ニャンコというのは、もちろん、ニャン-ミャー-ニャンと吼える(?)ネコたちのことなのでアール(時々引っかくが・・引っかかれると痛い上にチがでるのでアール)。 それらニャンコたちも、我こそはニャンコの中のニャンコにゃんじゃ、ニャンダーニャンダーと吼えて(?)います。 ・・・そういえば、ワンコの方は吼える、で、ニャンコの方は普通、鳴くというなあ・・・ さて、 ある日、ワンダーランドに住む、シバイヌのシバポンと、マルチーズのマルポン、その他大勢が、ニャンダーランドに遊びにでかけたのでアールス・・・ で、それら大勢は、ニャンダーランドに着いて、シバポンが 「ニャンダーランドにはイヌは居ぬ」 とダジャレたのでアール。 出迎えたのは、ミケネコのミケポンと、ヒマラヤンのヒマポン、そのほか大勢なのでアール。 ミケポンはそれを聞いて、 「あんた何言ってるのさ、ニャンダーランドにも今やワンコが大勢いるじゃないのさ」 と反撃するのでアール。 シバポンは 「こりゃあまいった、1本とられたなあ」 と頭を掻くのでアール。 ヒマポンは 「あたいもダジャレようか・・ニャンコってのはね、しょっちゅうゴロニャンって寝ることが多いから、寝る子、つまり、ネコって言われてるんだよ」 と返す。 マルポンが 「へーえ、そうなんだ。 といってもさ、ワンコだって、ひまな時には、ゴロワンって横になってるから、おあいこだね・・・だけどワンコはネコとは呼ばれないなあ」 と返す。 ミケポンが 「そりゃそうなのさ・・なぜかってさ、ニャンコの方が、なんというかかんというか、小さくて丸っこくてかわいいじゃん・・それに比べて、ワンコもかわいいけどさ、ニャンコより大きいし、見た目は・・うーん、どうなのかなあ・・そんなところを全部総合すると、ワンコはイヌという、かわいくないネーミングで、ニャンコはネコというかわいい名前になるのはアタリマエじゃん」 シバポンは 「うーん? なに言ってるんだい。ミケポンはなんかわけのわからない理屈をこねてるけど、そういうのを屁理屈っていうんだよ」 と言って、ミケポンに向かって大きなオナラを放つではないか。 ミケポンも笑いながら怒って、シバポンに向かってオナラを放つ。 で、 そこにいたニャンコとワンコの全員が、オナラ合戦を始める。 あたりは引火性の気体に包まれる。 そのうち、ニャンコたちとワンコたちが小競り合いを始める。 すると、豊かな毛を有する彼らのからだに静電気が溜まる。 そこの地面は、絶縁体的になっているのでアール。 ややあって、 火花sが飛ぶ。 それら火花sは、引火性ガス・・オナラにとりつく。 爆発だ。 ドカーン。 ボワーン。 彼ら全員はその場にひっくりかえってしまう。 ・・・この作品においては、「彼ら」というのは両性をさすのでアール・・・ ひっくりかえった彼らは気絶しているようだ。 ・・・いくらかたつと、彼らは次々と意識を取り戻していく。 シバポンが言う 「いやはやヒデー目にあったぞ」 ミケポンが言う 「なんというひどいことなのさ」 彼ら全員がギャーギャーわめき始める。 その騒ぎが収まる。 すると突然シバポンが 「ここ掘れワンワン」 と騒ぎだし、 地面を掘り始める。 ミケポンも同時に騒ぎだし 「ここ掘れニャンニャン」 とわめきながら、 シバポンが掘っている同じところを掘り始める。 すると、大勢のワンコたちとニャンコたちも、そこらあたりを掘り始める。 でも、メンドーサ地域とサボりーナ地域出身のワンコたちとニャンコたちは、地面掘りに参加しない。 それら彼らは口々に「メンドーサ」とか「サボりーナ」とわめいているのでアール。 地面掘りが進んで、地下道が現れてくる。 大勢が歓声を上げる。 シバポンとミケポンが、「地面掘りに参加しなかった『サボりーナ』と『メンドーサ』出身者たちは地下道におりることを禁止する」と宣言する。 すると、それら彼らは、すぐにそこらあたりを掘り始める。 そして、最初に見つかった地下道につながる支道を発見する。 大勢が地下道におりる。 彼らは地下道を進んでいく。 メンドーサ地域とサボりーナ地域出身のワンコたちとニャンコたちも共に進んでいく。 彼らも地面を掘ったので文句を言われなくなったのである。 地下道は徐々に広くなっていく。 まわりには、さまざまな景観が広がる-景観といっても実物そのものなのである。 太古の生物たちが蠢いている。 古代文明たちの遺跡-廃墟たちも圧倒的な威容を見せる。 森が広がったり、砂漠が広がったり、統一のとれないところもある。 そのうち神秘的な音楽が響き渡ってくる。 彼らは虹色をした不思議な階段のあるところに至る。 「なんだろうこの階段は」 とシバポンが声をあげる。 「きれいな色してるじゃん。この階段、上のほうに行ってるみたいみたいじゃんか」 とミケポンも声をあげる。 「上りのエスカレーターってとこかもね」 とヒマポンが」言う 「あたいはヒマラヤンだから、ヒマラヤ登山ってとこかな」 だれかが 「虹の階段だ」 と叫ぶ。 彼らは、虹の階段を登っていく。 彼らが登っていくにしたがって、 まわりの景色がずんどん変わっていく。 緑おりなす大地、 太く長い川たち、 果てしない森たち、 光を放つ大都会たちも見える、 さまざまな城たち、 高い山たち、 それから 青く波打つ大海、 地球の実物のパノラマなんだろう、 すべて地球にある実物たちである。 「いったいこれどうなってるのさ」 とマルポンが言う。 「おかしな階段もあったもんだなあ」 とシバポンが応える。 ミケポンが声をあげる 「ちょっと、キミがわるくなってきたじゃんか」 ヒマポンが大きな声で言う 「ほら、あちこちに、霞やら煙やら黒雲なんかが見えるよ。炎もあちこちであがってるじゃん」 シバポンが声をあげる 「ほんとだ。さっきは気づかなかったけどさ」 「ほら、海が大きくうねっているじゃん・・なんか恐ろしげじゃんか」 と、ミケポンが叫ぶように言う。 虹の階段をのぼっていく、大勢の間からも、大きな声ごえがあがる。 彼らはそれでも、階段を上がっていく、 時間が流れる。 虹の階段は宇宙空間にでたようだ。 彼らは依然として階段をのぼっていく。 彼らは息は苦しくないようだ。 普通に呼吸ができるようだ。 虹の階段の上の先に、月が見えてくる。 彼らに見えるのは、月と星ぼしであり、それと下を見ると地球、である。 彼らはさらに神秘の階段を登っていく。 おう、 その虹の階段は月につながっているのが見える。 彼らは汗をかきながら階段を登りつづける。 時がたち、彼らは月に至る。 彼らは月に着いたのでアール・・・ さて、ここは月でアール・・・ 「あたし、かぐや姫よ」と名のる女性が彼らを迎える。 その女性は、伝説の物語りどおりの人物に見える。 「あなたたち、よくもよくも物好きにも、こんなとこまで来たわね・・・うひひひ・・・ようこそ」 と、かぐや姫は、ニタリと微笑んで一同にあいさつする。 彼らは驚き、とまどいながらもあいさつを返す。 彼らの間でも「かぐや姫」の伝説は知れ渡っているのでアール。 すると、その横にいたウサたん(ウサギのことでアール・・「ウサギ」では、即物的すぎて映えないので) がでてきて、 「我こそは月のウサギのウサポンなんだぞう」 とのたまう。 (・・・凄くメンド草なので、一人称単数の中の「わたし、ぼく、その他」は、「我」に統一しよう(テヌキ小説・・笑・・・我こそはメンド草人間の第一人者)・・・それについては、日本語にはいろんな言い方がある・・しかも性別まで示すことが多い・・・であるから、「我」に統一するのでアールス・・・) 次には、別なウサたんがでてきて、 「我こそは、月の雪ウサギのユキポンなのでアール」と声をあげる。 ウサポンが言うには、 「ほかにも、月にはウサたんがいっぱいいるんだぞう・・・」 と声を張り上げる。 たしかに、ウサポンの背後には、ウサたんらしいのがいっぱいいる。 ウサポンは、 「では、珍しい子を紹介するんだわさ・・・ この子は、キトゥンという子なんだわさ・・・アダナがクチナシネコっていうんだけどさ」 その子はたしかにネコに見える。 口があるようなないような不思議なネコでアール。 つづいて、 「で、この子は、ミッピーで、ニックネームが、口ヌワレウサギって子なんだわさ・・かわいそうなんだわさわさわさ」 さらに、 「この子は、マイメロンって子で、アダナは耳寒がり、って子なんだわさ」 ウサポンはそういうふうに彼らに紹介する。 かぐや姫が、 「さあさあ、皆さんを月の都に招待して、ごちそうでも食べましょう」 と仕切るようにのたまう。 かぐや姫は、「こっちよ、こっちよ」と言いながら彼らを導き案内する。 (・・・前にも記したが、彼らは息ができるのでアール・・・) 彼らは巨大な丘のようなところに至る。 かぐや姫は、その丘の壁のようなところで立ち止まって、壁に向かって声をあげる 「ひらけ~ゴマ! 」 その壁は扉のように開く。 そこには下り階段がある。 かぐや姫に率いられた彼らは共に階段をおりていく。 彼らはズンドコ-ズンドン進んでいく。 かなりの時間がたち、 彼らは宮殿の中のようなところに至る。 ミケポンが言う 「月にこんなところがあったなんて知らなかったなあ」 シバポンが 「まったくだよ。不思議な話しだなあ」 と応える。 ウサポンが、 「さあ、みんなで餅つきをするんだぞう」 と声をあげる。 ミケポンが、 「餅つきだって? 伝説として知ってはいたんだけどさ・・ほんとに餅をつくの? 」 ウサポンが 「あたりまえじゃん。 月の世界では、餅つきが恒例行事なんだわさ。 そして、おゾウニとか、いろいろ美味しいものをつくって食べるんだわさ」 シバポンが、 「それでさ、不思議すぎるんだけどさ、月での食料生産はどうしてるんだい? 」 すると、 かぐや姫が、 「そこのところを詳しくお話ししましょうね、シバのポンちゃん・・・ そうそう、 これはね、目もくらむような永い永い年月のかかったお話しなのよ・・あなたたち、気絶しないで聞くのよ・・・ 今現在では、月星人と呼ばれてる宇宙人が月には住んでいるのじゃ。 その人たちは、遥かなる大昔、 パルトブルンという星系にある、パルトランドンという惑星から地球にやってきたのですじゃ。 なぜ、彼らが地球にやってきたかというと、そのパルトランドンという惑星がメチャクチャになっていたからなのですじゃ。 つまり、滅びそうになっていたってことね。 その惑星の科学技術が進んで、そのパルトランドンの人たちは、贅沢をしすぎ、驕りまくり、文明が爛熟し、その果てにマイナス面だけが大きくでてきたのです。 で、それ以前から、彼らは、宇宙全体に探査機sを飛ばし、生物の住めそうな惑星を探していたのです。 そこにおいて、彼らは地球を見つけたのじゃ。 そこで彼らは、地球の衛星としての月を、地球の周りにおこうと考え、 惑星になりそこなった天体――今の月を――、地球にもってきたのです。 しかも、その月に手を加え、地球を見守ることができるようにしたのじゃ。 彼らの宇宙船でその天体を引っぱってきて、地球の周りに置き、その月を押したり引いたり、ひっぱ叩いたり蹴飛ばしたりして、今の月の在りようにしたのじゃ。 月と太陽の見た目の大きさを同じくしたり、月はいつも同じ面を地球に向けているように調整したのです。 起潮力-潮汐力関連で起こる月の位置変動も考慮して、さまざまなことも行ったのです。 しかも、月の内部に彼らの基地と住居を建設したのじゃ。 その時掘り出した岩石などを、火星と木星の間に捨てたのです。 それらが今、小惑星群の一部を形成しているのじゃ。 いやはや、宇宙は広大で、どんな生物がいるか、何があるのかわからないくらいなんですよ。 ・・・ということなのよ。 皆さん、さぞかしビックリしたでしょうね・・・ ・・・それでね、 あたしの話し方は、昔の言葉と現在の言葉をゴチャマゼにしてるので、ヘンな感じだと思います。 うひひひ・・・」 こんな風に、かぐや姫の講義のような話しは終わる。 シバポンが言う 「そうでなけりゃ、今のような、月と地球のような関係はありえない、ってことだね」 ミケポンが 「月はいつも片面の表だけを地球に向けているし、太陽と月の見た目の大きさは同じだし、日食や月食も完璧なパノラマを見せるし、ってことは、偶然では起こらない、ってことなんだ・・・月星人がやったから、こうなってる、ってことなんだね」 「そうそう、そうなのよ。 あなたたち、ワンコとニャンコなのに、理解力が高いわね・・・あら、失礼・・・あら失礼、って言うと、さらに失礼になっちゃうかしらんらん・・・」 とかぐや姫が応じる。 ミケポンが、 「いやいやそんなことないよ。 我らは、人間より優れているからね・・・我らは地球を壊したりはしないんだ」 シバポンが、 「そうそう、そのとおり・・・我らの優秀さを賛美されたみたいだよ」 と声をあげる。 かぐや姫が、 「いいこと言うわねえ。 まったくもってそのとおりですじゃ」 シバポンが、 「繰り返すけどさ、今の月星人が、昔、そういうことをやってなかったら、地球と月の関係は今みたいにはなってなかった、ってことだよね。 それでさ、月星人は、今の地球を見守って、何しようとしてるのかなあ? 」 ミケポンが、 「そうそう、そこのとこ知りたいな。 月星人は、今、我らのすぐ近くにいて、地球を見守ってるんでしょ」 (登場人物の言葉遣いを設定してなかったので、言葉遣いが不安定ナリス・・それを精密にやろうとすると、時間と労力がかかりすぎるのでアール・・・これは、イメージスケッチなる書き流しなのでアールス) シバポンが、 「かぐや姫さんも、月星人なんじゃないの? 」と訊く。 かぐや姫が応えるには、 「あはははは、そうなのじゃ。 あたしは月に住んでるから月星人ってことにはまちがいがないわね。 で、さっき言った、本物の月星人の子孫なのかどうかは、あたしも知らないんじゃ」 と応じる。 ヒマポンが、 「ところでさ、月星人は、地球を見張ってるってことなんだけど、見張って何するのさ? 」 かぐや姫が、 「それはムズカシイ話しね。 どこででもあることなんだけど、月星人たちは、ふたつの勢力に分かれてしまっているのじゃ。 詳しくは言いたくないのじゃじゃが・・それらの主張が正反対なのじゃ。 しかもその二派それぞれがさらにいくつかに分かれてしまっているのじゃ・・これもどこででもあることなのです。 ということで、収拾がつかないのですじゃ・・・ ・・・ということです」 ミケポンが、 「それだけ聞けばよくわかるよ。 うーん、困った話しだなあ」 シバポンが、 「我らも、そういったことには気づいているんだよ。 困ってしまってワンワンニャニャン、ってこのことだなあ」 しばし沈黙がつづく・・・ ウサポンが、 「さあ、みんな餅つきを始めるんだぞう」 と言って、 準備されたものたちを指差す。 「わー、わーわー、凄いぞ~」 という声が沸き起こり、 ヨダレを垂らしながらの餅つきが始まる・・・ 大勢がよってたかって餅をつくもんだから、あっという間に餅がつきあがる。 するとすぐに、お雑煮や餅のデザートがつくられていく。 ミケポンが、 「ところでさ、ウサポン、このもち米はどこでとれたのさ? 」 ウサポンが、 「それなんだわさ・・・ 月の内部にはいろんな区画がつくってあって、しかも、電気や光や水の設備も整っていて、――つまりそういった設備は月星人がつくったんだけどさ――、作物を栽培するのは、お茶の子さいさい、なんだわさ」 ミケポンは、 「ふーん・・そうなんだ・・・ このお雑煮の緑の野菜は、なんなのさ? 」 「それはさ、月だけにある月見草っていう野菜で、栄養たっぷりで美味しいんだわさ」 とウサポンが応える。 ミケポンが、 「こっちの白いカタマリはなんなのさ? 」 「これはね、月だけにある月見タケっていうキノコで、いいダシがでる上に、ほどよい歯ごたえがあって、こたえられないんだわさ・・・ そいでさ、キノコってのには毒があるのがあるから、気をつけないといけないんだわさ」 とウサポンが応える。 シバポンが、 「そうそう、我らの仲間が、キノコを食べて中毒したことがあったっけ。 回復したからよかったんだけどね」 ・・・宴会の準備が整い、彼らはごちそうをパクつく。 かぐや姫が、 「そうそう、言い忘れていたことがあるのじゃ。 月と地球の話なんだけど、偶然に今のようになる確率はゼロってことを言いました。 そのほかにもあるのです。 地球と月ができた年代や、それぞれの成分たちの分析、から言っても、科学的におかしなところがあるのじゃ。 それとその他にも科学的説明たちをしようとしても、説明できないのです。 だから、さっき話したのに加えて、今で言う月星人が、今のようにした、としか説明できないのじゃ」 と説明を加える。 ミケポンが、 「へーえ、そうなんだ。 宇宙って不思議だね」 と応じる。 ヒマポンが、 「そうそう。 我らが登ってきた、虹の階段も神秘そのものだしね」 と言う。 ここで、ミケポンが、 「あ、あそこにピアノみたいなのがあるじゃん。 我が一曲披露するね」 と言って、その楽器に臨んで、演奏と歌をやり始める・・ 「♪♪ネコふんじゃった、ネコふんじゃった、ネコふんづけちゃったらひっかいた・・・・・・♪♪♪」 ミケポンが歌い終えると大喝采があがる・・・ 興奮のルツボとなる・・ ・・・すると、シバポンが、 「我も一曲披露しようじゃないか」 と言って、演奏し歌い始める・・ 「♪♪それは、ネコの糞じゃった、ネコの糞じゃった、糞をふんづけちゃって、我は怒ってネコをひっかいた、ネコをひっかいた・・・・・・♪♪♪」 またまた大喝采がおこる・・・・ 一帯は興奮のルツボと化す・・ ニャンコたちとワンコたちは、笑いながら踊り始める・・・ ・・・そういうふうにして彼らは飲み食いし、楽しむ・・・ ・・・月の夜がふけていく? ・・・ かぐや姫が、 「・・・では、みなさん、あなたたちの友である、人間について少しお話ししましょう・・・ 人間って、あなたたち、ワンコやニャンコ、ウサタンたちには、メロメロですね。 ・・・それで、 人間の女性には月のものって現象があるでしょ。 例外はあるけど、その周期は月が地球の周りを一周する日にちとだいたい同じなのです。 不思議でしょ・・・ ・・・これはあたしの夢想なんだけど、 過去に、月星人が、そのことを知っていて、月が今の周期で、地球を一周するように、月を設置した、と思えるのです。 なんか夢があっていいでしょ・・・ ・・・それがほんとだとすると、月星人は、人間にまで至る生物の進化を知っていて、月を設置した、のかもしれません。 ・・・ということは、月星人は、地球の生物の進化にかかわってきた、のかもしれません。 ・・・そうでないと、今のような生物たちは、地球には存在しなかった、と言えるのかもしれません・・・ さて、 太陽系にある衛星たちが、それぞれその惑星をまわる周期は、全部は知らないんだけど、月のそれよりずっと短いでしょ。 ・・・そういったことたちについても、何からなにまでもが不思議なのです・・・」 ミケポンが、 「ふーん、そうなんだ」 と応じる。 ・・・彼らは飲み食いし、歌い踊り、夜もふけ? 眠ることになる・・・ ・・・彼らが目覚めた-次の日? ・・・ かぐや姫がしゃべりだす 「あなたたち、ここで、ここ掘れワンワン、ここ掘れニャンニャンをやってごらんなさい。 すごいことになるから」 と、少し笑い気味に。 シバポンが驚いて、 「あれっ? なんで知ってるんだろ、それを」 ミケポンも、 「まるで、地球での我らのことを見ていたみたいだなあ」 かぐや姫は、 「月には、天眼鏡っていうスグレモノがあるのです。 その天眼鏡で、あなたたちのやってることがわかったのじゃ」 ヒマポンが、 「うわああ、ズルい」 かぐや姫は、 「ともかく、またやってごらんなさい。 神秘の世界が拓けるから」 と、微笑みながら言う。 シバポンが、 「そこまで言うんならやってみようか」 ミケポンも、 「おもしろそうじゃん」 そこで、 「ここ掘れワンワン」 「ここ掘れニャンニャン」 が始まる・・・ 今回は、地球でのと違って、メンドーサ地区とサボりーナ地区出身のワンコたちとニャンコたちも、初めから参加して掘りはじめる。 「ここ掘れワンワン」 「ここ掘れニャンニャン」 と騒がしい・・・ワンともニャンとも騒がしい・・・ ・・・彼らは掘り進む・・・ ・・・やがて、地下道が現れてくる。 ・・・彼らは充分に掘り、地下道の全容が顕わになる・・・ かぐや姫が、 「あたしも行きましょう」 と言って、先頭に立ち、地下道へと降りはじめる。 ミケポンとシバポンをはじめ、彼らはかぐや姫のあとにつづく・・・ ・・・地下道に至った彼らは、地下道を進んでいく・・・ かぐや姫が突然、 「まだ、話してないけど、土星の輪も不思議なのです。 あれも月星人がやったのかもしれません」 と、独り言を言う。 ミケポンが、 「ふーん」 と声をあげる。 ・・・地球のそれと同じように、地下道は徐々に広くなっていく。 まわりには、さまざまで謎めいた景観が広がる-景観といっても実物そのものなのであるが・・・ しかし、地球での地下道で彼らが見た景色とはすべてが大きく異なっている・・・ 誰も見たことがないような、不思議な形と色をした太古の生物たちが蠢いている。 古代文明らしき古ぼけた遺跡-廃墟――奇妙な形と色彩の遺跡たち――も圧倒的な威容を見せる。 森が広がったり、砂漠が広がったり、統一のとれないところもある。 赤茶けた地域もある。 そのうち神秘的な音楽が響き渡ってくる。 かぐや姫が、 「あなたたちが、地球での地下道で見た光景とは違うでしょう。 ・・・でも景色といっても、全部、実物なのです」 と言う。 ・・・彼らは虹色をした不思議な階段のあるところに至る・・・ 「なんだろうこの階段は・・地球のときのとはずいぶんちがうな」 とシバポンが声をあげる。 「きれいな色してるじゃん。この階段、上のほうに行ってるみたいみたいじゃんか・・そこは地球のと同じだね」 とミケポンも声をあげる。 かぐや姫が、 「見た目はずいぶん違うけど、あなたたちが地球で発見した階段と、ある意味似たようなものね」 と声をあげる。 「あ、そうなんだ。 地球でのと同じく、上りのエスカレーターってとこかもね」 とヒマポンが」言う 「あたいはヒマラヤンだから、月のヒマラヤ登山ってとこかな」 周りの彼らが笑う・・・ だれかが 「神秘な虹の階段だ」 と叫ぶ・・・ それは神秘的な虹色に輝いているのである・・・ 彼らは、さっそく、その虹の階段を登っていく・・・ 彼らが登っていくにしたがって、 まわりの景色がずんどん変わっていく・・・ ・・・それはある意味、地球からの虹の階段と同じように、であるが、 しかし、地球からのそれから見えた景色とはまったくもって異なっている・・・ 緑おりなす大地、 太く長い川たち、 果てしない森たち、 光を放つ大都会たちも見える、 さまざまな城たち、 高い山たち、 それから 青く波打つ大海、 さまざまなパノラマがある・・ 「言葉にすると似てるけど、いったいこれどうなってるのさ、地球からのとはぜんぜん違うよ」 とマルポンが言う。 かぐや姫が口を開く 「これら見えるすべてが宇宙のどこかににある実物たちなのです」 マルポンが、 「ふーん、そうなんだ、でも信じられないなあ」 と声をあげる。 「それにしても、地球からのよりずっともっとおかしな階段だなあ。 こんな階段がよくもあったもんだなあ、見える景色が宇宙のどこかにある実物だなんてさ」 とシバポンが応える。 ミケポンが声をあげる 「ちょっと、キミがわるくなってきたじゃんか・・宇宙って底なしの神秘の世界なんだね」 ヒマポンが大きな声で言う 「ほら、あちこちに、霞やら煙やら黒雲なんかが見えるよ。炎もあちこちであがってるじゃん・・・地球からのとはずいぶん違ってるけどさ」 シバポンが声をあげる 「ほんとだ。さっきは気づかなかったけど、全体的に何かすごいことが起こってるみたいだ・・なんか気味悪いなあ・・・」 「ほら、宇宙にある広すぎる海が大きくうねっているじゃん・・なんか恐ろしげじゃんか・・色もヘンだしさ」 と、ミケポンが叫ぶように言う。 彼らは虹の階段をずんどんのぼっていく、 彼ら大勢の間からも、大きな驚きの声ごえがあがる・・・ ・・・彼らはそれでも、不思議な階段を上がっていく・・・ ・・・時が流れる・・・ 虹の階段は大宇宙空間にでたようだ・・・ 彼らは依然として階段をのぼっていく・・・ 彼らは息は苦しくないようだ。 普通に呼吸ができるようだ。 ・・・虹の階段の上の先に、無数の星ぼしが広がっている・・・ 彼らに見えるのは、数限りない星ぼしであり、それと、下の方には月と地球が見える・・・ 彼らはさらに神秘の階段を登っていく・・・ お~、 その虹の階段は大宇宙のどこかにつながっているのが見える・・・ ・・・依然として彼らは汗をかきながら階段を登りつづける・・・(ワンコたちも、ニャンコたちも、立派に汗をかいているではないか)・・・ ・・・時がたち、彼らは大宇宙の不思議な空間に至る・・・ ・・・かぐや姫が、 「さあ、ここが大宇宙の果てです。 でも、ここは、大宇宙のヘソでもあるのです」 と声をあげる。 「ええ~? 大宇宙の果てで、しかも大宇宙のヘソだって? 」 と、ミケポンが声をあげる。 「それってどういうことなんだろう? 」 と、シバポンが訊く。 かぐや姫は、 「ここが、大宇宙を壊すことも、新しい大宇宙を造ることもできるのです」 ミケポンが、 「ここが、大宇宙の終焉の場所であり、大宇宙の始まりの場所でもある、ってことかなあ? 」 と首をかしげる。 マルポンが、 「意味がわかんないじゃん。 もっと説明してほしいよ」 と、声をあげる。 ヒマポンも、 「ほんと意味不明だよ。 そこの仕組みはいったいどうなってるのさ」 と不満げに言う。 かぐや姫は、 「そうなのよ、あたしも、それについてはほとんど知らないのです。 ただね、それに関してちょっとだけ聞いたことがあるのです。 なんでも、ここには巨大な知性が満ち満ちていて、その知性が、大宇宙を見守っていて、いろんな判断をして、いろんなことを実行する、そういう実行力までももっている、ということ、そう聞いたことがあるだけです」 「ふーん、そうなんだ。 不思議な話しだね」 と、ミケポンが応じる。 ・・・彼らは、見える限りのパノラマを見渡す・・・ ・・・壮大な光景である・・・ 無数の星ぼし 雲のような何か 色彩もさまざまである・・・ ヒマポンが、 「あ、星が落ちていく。 ほら、あの星」 と、指差して叫ぶ。 「あ、ほんとだ」 と、ミケポンも声をあげる。 彼らから見れば下の方に流れていく星がある。 「あれって、流れ星じゃないよね」 とマルポンが言う。 かぐや姫が、 「そうね、ここは宇宙空間なんだから、地球で見れる流れ星とはまったく違うわね」 と応える。 ヒマポンが、 「じゃあ、いったい、なんなのさ? 」 と声をあげる。 「たぶん、さっき話した大宇宙の巨大な知性が、あの星をどうにかしようとしてるんでしょう」 と、かぐや姫が言う。 ・・・彼らは、周りのスペクタクルを見つづける・・・ ヒマポンが、 「あ、別な星が、最初の落ちる星の方に流れていくよ」 と叫ぶ。 「あ、ほんとだ。 ヒマなヤツは、よくなんでも見つけるもんだなあ」 と、シバポンが言う。 ヒマポンは、 「ちがう、ちがう、我はヒマラヤンなんだ。 ヒマじゃないんだ。 ヒマラヤ登山はヒマジンのシバポンなんかにはできないのさ」 と応じる。 「わるかったな」 とシバポンが応じる。 「あ、それらふたつの星がぶつかりそうなんじゃらほい」 と、ミケポンが声をあげる。 「お~」 「お~」 ・・・ と声があがる。 「まるで、花火みたい」 とマルポンが叫ぶ。 それらふたつの星たちはぶつかってはじけ飛んだのである。 ミケポンが、 「惑星たちもマキゾエじゃんか。 あそこに住んでた生き物たちはいったいどうなるのかなあ」 と眉をくもらせる。 「そうね。タイヘンなことね。 ・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・ その2 (過去の分) 大晦日 今年、壮大な天体ショーが、二事象重なって起こったので、それに因んで雑文をものしてみよう・・・ 今日は大晦日 (昨日はツゴモリ・・ (旧暦で、月ごもり、という意味なのではないだろうか? 新暦においては、天体の月が籠もるとは限らない)・・・ しかしいやいや、 ツゴモリなどとは、ゴワゴワした感じで語感がよろしくないなあ・・・そこでここでは、コミソカ(小晦日)と呼ぼう・・・) 大晦日の今日、その天体ショーに因んで、太陽と惑星たちのネーミングを正確に確認したいのでアールス・・・ (・・・オオミソカには、沢山味噌を入れた(オオミソ)年越しそばを一度ぐらいは食べてみるのもわるくない・・おお、これぞオオミソか? ・・・脱線ダジャレリルレロ・・・) さてそこで・・・ フトヒ(太陽)、ミズボシ(水星)、カネボシ(金星)、ツチダマ(地球)、ヒボシ(火星)、キボシ(木星)、ツチボシ(土星)、ソラオサボシ(天王星)、ウミオサボシ(海王星)、といったところナリス・・・ ツキ(月)は、ツチダマ(地球)に付いているみたいなので、「付き→ツキ」、と呼ばれるようになったのかもしれない・・・ 以上が正式の呼び方だと知っている人がいないのは悲しいではないか・・・ ついでに遊んでみよう・・・ 一週間は、 たいようび(日曜日)、つきようび(月曜日)、ひようび(火曜日)、みずようび(水曜日)、きようび(木曜日)、かねようび(金曜日)、つちようび(土曜日)、 からなっており(名称と、人間が決めた規則から)、それらは太陽と惑星たちの名称との関連がありそうである。 そこには七曜(メンド草なので、説明省略)、の考えも入っているのだろう。 ちなみに、 曜日の曜は、太陽が高くあがり輝くといった意味だそうだ・漢和辞典によると・・・日は太陽、右側はキジで躍り上がるといった意味をもつそうだ・・・ほかにもいろいろでてきたけど、メンド草なので省略・・・ であるから、曜日の名称sは、大和言葉だけでいくと、 ひかがやきび(日曜日)、 つきかがやきび(月曜日)、 ひかがやきび(火曜日)、 みずかがやきび(水曜日)、 きかがやきび(木曜日)、 かねかがやきび(金曜日)、 つちかがやきび(土曜日)、 となるのでアールス。 ありゃりゃ、日曜日と火曜日が同じ発音になってしまった・・・ そこで、日曜日を、 ふとひかがやきび(日曜日)、 とすれば、納まるナリス。 ・・・以上、お遊びの戯れ文(たわむれ文、ざれ文)じゃすた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2023.01.19 15:09:33
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