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考える面白さはこの上なく美味/意識・人間・心・世界・なんでも・霊魂研究/世界は大激動し始めた

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クオリアと意識について1(意識の研究)


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2023.05.22
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230522・幻想世界協奏曲その29・プラスさまざま






(かなり前ネット上に載せた雑文・書きなぐりの再掲・プラスα)



・・・幻想世界協奏曲・・・



ぼくの記憶の遥かかなたに

広大な神秘の世界への扉がある

ぼくはそこまで行く

その扉はいくらか透き通っている

虹色の扉だ

でも その世界の中は見えない

その扉を開けてみたい

その広大な神秘の世界の中にはいって 中を巡ってみたい

でも その扉の鍵が見つからない

ぼくは困ってしまう

その扉の前で立ち往生するしかない

そこで ぼくはその扉の前に座り込んだ

そのうちいつしかぼくは眠ってしまったようだ

夢の中なのか 現実なのかわからないけれど

麗しい女性が現れて ぼくに小さな箱を手渡してくれる

ぼくはその小箱を ポケットにいれる

その女性は にっこりとほほ笑み それから遠くへと離れていき やがて見えなくなった

どれくらい時が過ぎたのだろうか

ぼくはまだ その扉の前にいることに気づいた

ポケットの中をさぐると その小箱はある

ぼくはその小箱を開けてみる

中にシャレた鍵がはいっている

その鍵をその扉にある鍵穴のようなところにいれてみる

鍵を回す

カチっと音がして錠前がはずれたようだ

その扉がゆるんだ

ぼくは扉を開けようとする

その扉はキーと音がしてなんなく開く

扉が開かれる

そこにはジャングルのような密林のような自然が横たわっている

ぼくは中に踏み込む

ぼくは密林の中を進む

木樹が生い茂っている

太陽の光は地面にまでは少ししか届かない

だからなんだろう 地面に生えている植物は少ない

それでも 少ないけれど 今まで見たことのない植物たちが生えており 美麗な花ばなを咲かせている

いろんな昆虫たちもいる

どれもこれも初めて見る昆虫たちだ

カラフルで斬新な形をしている

ヘビもでてくる でも襲ってくるようすはない

小さなリスのような動物たちもいる

ぼくはさらに進む

薄暗い所で光るキノコやコケ類に目がとまる

ホタルのような昆虫たちもでてきて光を放ちながら乱舞する

さらに進んでいく

ようやく密林をでることができた

そこには超大昔にいたと思われる植物たちが生えている

湖もある

その湖の水の中を見ると 不思議な形と色彩をもつさまざまな生き物たちがいる

泳いでいる生き物たちもいる

地質年代と相対年代はいくつにも区切られているけれど 全部まとめて超大昔と呼ぼう

超大昔にいた生き物たちをぼくは目の当たりにしている

いや ぼくにとって今現在それらは存在しているではないか

ぼくは不思議な感覚に捉えられ 自分は飛べるのではないか と思うに至る

すると ぼくはいつしか 上空から地上を見渡している

眼下にベージュ色で石造りの建物たちが見える

それら建物たちはかなり高い建築物である

感じとして まさに古代都市といったところだ

そのうち古代都市のはずれあたりにきたようだ

なにげなく横を見ると ぼくにあの扉の鍵をくれた あの女性が僕と並んで飛んでいるではないか

彼女には背中に白い翼があるではないか

彼女は「あなたにも翼があるわよ」と言う

ぼくは驚いて背中の方を見る

たしかに白い翼があるではないか

彼女は「あなたが疲れた時のために 仲良しのイルカを連れてきたのよ」とのたまう

あたりを見回すと 翼をもった白いイルカがいるではないか

イルカ君はゆうゆうと飛んでいる

ためしにイルカ君の背に乗ってみると イルカ君はうれしそうな声をあげる

イルカ君の背中は居心地がいい

でもぼくは 疲れるまでは自分で飛ぶことにする
イルカ君の背中を離れる

古代都市を通り過ぎる

やがて眼下に恐竜たちが見えてくる

恐竜たちは争っているようだ

翼竜が空を飛んでいる

始祖鳥もでてくる

そこを通り過ぎると
やがて眼下に非常に多くの人々が戦争をやっているらしい光景が広がってくる

ぼくは彼女に言う「ここはさっさと通り抜けよう」

「そうね」彼女もそれに賛成する

やがて眼下に古代の村落たちが見えてくる

そこの人々は 狩猟をしたり採集をしたり 川で漁業をやっているように見える

やがて深紅な太陽が地平線に没する頃合いになる

夕映えが美しい

すべてが オレンジ色が加わったような紅色に染まる

やがて夜になる

天空には天の川が横たわっている

素晴らしい眺めだ

ややあって 夥しい数の流星が降ってくる

その数や見当もつかない

流星雨とはこのことだ

流星雨に見とれていると 驚くことには 
ぼくたちはいつしか地球を離れているではないか

でもちゃんと呼吸はできる

ぼくたちは大宇宙を進んでいく

さまざまな星たちが見えてきては通り過ぎていく

なんという壮観さなんだ

超絶な大パノラマだ

永い時間が過ぎる

「ここが大宇宙の果てよ」と彼女が言う

「大宇宙の果てだって? 」とぼくは驚く

「そう 大宇宙の断崖絶壁ともいうのよ」と彼女はこたえる

「大宇宙の断崖絶壁? それって一体何なのかなあ」とぼくは返す

「今にわかるわよ」と彼女は興奮気味に言う

どこからともなく音楽が聞こえてくる

シンセサイザーのような音色の壮大な音楽だ

しばし聞きほれていると
「ほら あそこが大宇宙の断崖絶壁なのよ」と彼女が言う

何でできているのか全くわからないけれど 確かに途轍もない大きさと長さの断崖絶壁のように見える

見ていると 数知れない星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていくではないか

落ちていく下の方までは見えないけれど 確かに数知れないそれらは落ちていく

「これってどういうことなんだい? 」とぼくは興奮して声をあげる

「ここが大宇宙の果てなんだから こうなるのよ」と彼女も興奮気味にこたえる

「なるほど 大宇宙の果てなのか
それで落ちていく無数の星たちはどうなるんだい? 数知れない惑星たちも一緒に落ちていくけど」とぼくは興奮を隠せない

「それはもうどうしようもないことなの
それらの星たちは この大宇宙にいられなくなるんだから ……うーん それ以上はわからないわね」と彼女はこたえる

「あの無数の星たちは惑星たちとともにスクラップになるってことかな? 」とぼくは急いたように訊きかえす

「さあ どうなのかしら わたしそれ以上は知らないのよ ……ほんとに知らないの 知らないほうがよさそうね」と彼女は苦しそうにこたえる

しばしぼくたちは大宇宙の果ての超絶なパノラマを見つづける

シンセサイザーのような音色の壮大な音楽は未だ響き続けている

それからややあって「さてと そろそろ帰ろうか」とぼくは彼女に言う

「それがよさそうね」と彼女は同意する

ぼくたちは今来たコースを逆に辿り帰りつつある

途中でイルカ君の背中に乗ってみる

イルカ君はうれしそうな声をあげる

「ありがとうイルカ君」と言ってぼくはその背中をなでる

ぼくはイルカ君の背中を離れる

イルカ君はいつしかどこかに行ってしまう

ようやくぼくと彼女は この広大な神秘の世界への扉があるところまでに至る

「永い不思議な旅だったわね」と彼女が感無量なようすでつぶやく

「まったくそうだね どこもかしこも興奮ものだったよ なかでも大宇宙の果ての超絶なパノラマが頭から離れないなあ」とぼくは声をあげる

「あそこは特に強烈だったわね」と彼女も興奮気味に言う

いつの間にか二人の翼は消えている

ついにぼくたちは この広大な神秘の世界への扉に至る

その扉を開けて外にでる

ぼくはポケットから鍵をとりだし扉に鍵をかける

ぼくはその鍵を小箱にいれ「これ 返すよ」と彼女に返そうとする

彼女は「あなたがもっていなさいね」と言う

それでぼくはその小箱をポケットに戻す

扉をでると彼女はぼくから離れていく

そしていつしか彼女は見えなくなる

ぼくはため息をついて 自分の住居に帰ることにする

自分の家に帰り着く

「なんという不思議な経験をしたもんだろう」とぼくは呟きながら中にはいる

「夢だったんじゃないだろうか」と言いながら ぼくはポケットをさぐる

小箱はちゃんとある

振るとコトコト音がする

小箱を開けてみると ちゃんと あの鍵がはいっている

「ふーむ 夢じゃなかったんだなあ」
と、ぼくは神秘の念にうたれる

ぼくは一人でここに住んでいる

おなかがすいている

「もう夜だし 外出もめんどうだし なんかかんたんな夕食をつくろう」とぼくは独り言を言う

一人で住んでいると 独り言を言った方がいろんな意味でいいようだ

夕食をつくろうとすると
玄関のチャイムが鳴る

でてみると あの鍵をくれて不思議な旅を一緒にしたあの女性ではないか

彼女は大きく膨らんだレジ袋を提げている

驚いてぼくは
「あれ 君 よくここがわかったね それにしても今日の旅は神秘的だったね」

「そうね まったく不思議な旅だったわね」と彼女は微笑む

ぼくは
「君は今日の旅のことを計画していたとしか思えないんだけど」

彼女は
「うふふふ それについてはこれからだんだんわかってくるわよ
さあ とにかくあなたの夕食 いや 私たちの夕食をつくりましょう 中にはいるわよ」
と言って はいってくる

「今までの経緯から 君とぼくは他人どうしだとは思えないなあ ぼくは一人暮らしだから 助かるよ」
と歓迎する

彼女はテーブルに食材をならべる

「一緒に料理しましょう あなたに料理のコツを教えてあげる」
と彼女はうれしそうに言う

一緒に料理しながら
「君とぼくはよっぽど なんというか 深いつながりがありそうだなあ」
とぼくはしみじみと言う

「そうかもね 運命の赤い糸っていう表現もあるしね」
と彼女はこたえる

「じゃあ 君もホントのところは知らないの? 」
とぼくはたたみかける

「知らないのよ 神ですら知らないはずよ」
と彼女は手を動かしながら言う

「神ですら知らない? うーん それじゃあ運命ってとこかな? 」
とぼくも手を動かしながら問いかける

「運命って百パーセント決まってるわけじゃないのよ 選択と決断の余地が大きくあるのよ 質時間回帰っていう法則の実態はあるけどね」
と彼女は言う

「質時間回帰だって もっとカンタンに説明してくれないかなあ」
とぼくはこたえる

「カンタンに言えば ある体験をしたら将来必ずそれとは正反対の体験を同じ量経験するってことね」
と彼女は料理の味見をしながら言う

「ふーん そういうことか」
とぼくは飲み物を並べながら言う

「それから 転生はあるのよ 転生は永遠につづいていくの でもね自殺はこの世界の法則の実態によって禁じられているのよ」
と彼女は料理をうつわによそいながら言う

「自殺はこの世界の法則の実態によって禁じられているって 一体どういうこと? 」
とぼくは訊きかえす

「カンタンに言えば、あとでもの凄く苦しむことになるってことね……自殺って自分をそうするわけだから……質時間回帰によってあとで大変苦しいことになるの……過激な言葉は今は使いたくないから この程度の答えで満足してね いつか詳しく教えてあげてもいいわよ」
と彼女は困ったような様子でこたえる

「だいたいわかったよ……質時間回帰っていいところもあるけど 怖いところもあるんだね」
とぼくはちょっと沈んだように言う

「そうそう そういうことね……体験プラスマイナスゼロ化の法則といってもいいし 体験元戻りの法則といってもいいし 万人平等化の法則といってもいいわね……質時間回帰則についての表現はほかにもいくつもあるの」
と彼女は饒舌になる

「ますますよくわかったよ…… それにしてもはらへったなあ」
とぼくは よそわれた中のチーズをつまんで口にいれる

「あらあら お行儀がわるいこと」
と言って彼女は笑いだす

ぼくも一緒になって笑う

晩餐を始めようということになって 二人は飲んだり食べたりし始める

「それにしても 大宇宙の果てのあのスペクタクルはもの凄かったなあ」
とぼくは思いだしながら言う

「そうね あたしもビビっちゃったなあ」
と彼女も思いだしている様子だ

「あの断崖絶壁から落ちていく あれら夥しい数の星たちと惑星たちと 惑星たちに棲息している生物たちは いったいどうなるのかなあ」 
とぼくは あの時思ったことを口にする

「あの時答えたとおりよ あたしも知らないの」
と彼女は声をあげる

「質時間回帰則の実態と関係があるのかもね」
とぼくはさっき聞いた話しをもちこむ

「うーん そうかもね……よくわからないけれど」
と彼女はこたえてロゼワインを飲みほす

ぼくも赤ワインを口にする

「さっきの質時間回帰の話しなんだけどさ それってある意味カルマに似てないかな? 」
とぼくは問いをはっする

「そうね かなり似てるわね だから質時間回帰則を科学的カルマって言ってもいいのかもね」
と彼女はうけあう

「ところでさ あの不思議な世界のことなんだけど あれは『ぼくの記憶の遥かかなたに広大な神秘の世界への扉がある』ってことで 夢遊病者みたいにぼくはあそこに導かれたんだけど そこに君がやってきて ぼくにその扉の鍵をくれて 君はどこかに行ってしまって ぼくはあの世界の扉を開いて 中を巡っていると いつの間にか君とイルカ君が現れたよね そんなことはまるで夢の中の世界みたいなんだけど いったいどうなってるのかなあ」
とぼくは戸惑いながら問う

「その気持ちよくわかるけれど あなたは今もあの鍵をもっているし あたしはちゃんと 今ここにいるでしょ だからそれって現実なのよ」
と彼女は微笑みながらこたえる

「うんそうだね でもさ 君はまるでぼくの心がよめるように見えるし ぼくのここの居場所まで知っているし そこのとこいったいどうなってるのかなあ」
とぼくは謎を解きたくて訊く

「あははは あなたがそう思うのはムリないわね それについてもだんだんわかってくるはずよ」
と彼女は余裕をもったふうでこたえる

そんなふうにして 晩餐は終わり 彼女は帰っていく

次の日にも夕刻 彼女は膨らんだレジ袋をもってやってくる

ぼくは玄関のドアを開け 彼女を迎えいれる

「昨日は楽しかったよ 今日も晩餐だね」
とぼくは言う

「あたしも楽しかった また一緒に料理をつくりましょ」
と彼女も言う

そうやって晩餐を整え やがてぼくたちは昨日のように飲んだり食べたりをし始める

「ところでさ
君は昨日『運命って百パーセント決まってるわけじゃない 選択と決断の余地が大きくある 質時間回帰っていう法則の実態はあるけど』って言ったけどさ その選択と決断の余地はどこからでてくるのかなあ」
とぼくは暖めておいた問いを発する

「そうね それは自由意思からなのよ」
と彼女はこたえる

「なるほど 自由意思ってあるわけなんだね」
とぼくは言って
「もう少し詳しく説明してほしいな」

「そうね 人間って 普段は習慣や慣習や興味に従って生きていくことがほとんどなんだけど 重要な決断をするべき時には いろんな情報を集め 誰かに相談したりしながら よくよく検討して決断するでしょ
そこに自由イシ……『イシ』っていうのは 『心で思う』というのと『心の志し』っていうのがあるけど……そこに自由イシがあるわけ」
と彼女はこたえる

「なるほど 新しい何かをつくったり 新しい研究をするにも 自由イシが働きそうだね」
とぼくはかえす

「そうね まったくそのとおりだと思う」
と彼女は同意する

「ところでさ 偶然はどうなんだい 偶然って言えば 自由イシにも運命にも関係なさそうだけど 偶然についてはどう考えればいいのかなあ」
とぼくは前まえから気になっていたことを訊ねる

「サイコロを振って何の目がでるか ってとこを考えてみましょ
サイコロの目も 精密に言うと必然で決まっているという考え方もあるの
それってつまり それぞれのサイコロのもつ癖や振る人のもち方や手の角度 その振り方で どの目がでるか決まっている っていう考え方ね」
と彼女はサイコロをポケットから取りだして説明し始める

「うん なるほど」
とぼくはうなづき
「それにしても サイコロを取りだすなんて 君はまるでぼくの問いを前もって知っていたかのような感じだね やっぱり君は ぼくの心がよめるんじゃないの」

「あははは いやいや これはまさしく偶然なのよ これって偶然についての説明にも役に立つ偶然なの それにしても面白い偶然ね」
と言って彼女はさらにおかしそうに笑う

「潜在意識の働きによる偶然ってことはないかな 言い換えれば 潜在意識の働きによる必然 とかさ」
とぼくは首をひねりながら言う

「うーん 偶然が必然を装い始めたってとこね うーん どうなのかなあ」
と彼女も首をかしげる

「催眠術にかけられた人が 覚めたあとこれこれのことをしなさい って暗示をかけられたとしたら 覚めたあとほんとにそうするって話しだよ うまくいったばあいだけで全部が全部そうとは限らないかもしれないけどさ」
とぼくは関連のあることをしゃべる

「あ その話し知ってるわよ そして覚めた人がなぜそんなことをするのか言い訳をするんでしょ」
と彼女ものってくる

「そうそう でさ 君の潜在意識が不思議な能力を発揮して ぼくの心にアクセスしてぼくの頭にあること このばあいは偶然についての問いなんだけど それを知った とかさ」
とぼくは不思議な気分になりながら言う

「あはははは うーん そんなこと アリかもね そして無意識にサイコロを準備した とかね」
と彼女は首をかしげながら言う

「この世界はまことに不思議にして不可解なところなり ってね」
ぼくはふざけた調子で言う

「前にあたし あなたの問いに対してこんなこと言ったわよね 『そのうちだんだんわかってくるわよ』って
あたしにもわかってないことがたくさんあるから 今のもそのわかってくる中にあるのかもね」
彼女は考え込むようすで言う

「うんうん なるほど そんなところかもね 潜在意識や無意識の研究もおもしろそうだね」
ぼくは本音で言う

「そうね 偶然や必然について追究するにあたって そういったことも必要なのかもね
さて それはこれからの研究課題だとして置いておいて それはなかったこととして さっきあたしの言いたかったことを言うとして……
サイコロの目の出かたのところに戻ってのことだけど でも そこではどの目がでるか分析して結論をだすことはできない 神ですらそんなこと知らない って言いたかったのよ」
と彼女は本題に戻す

「蓋然性……つまり確率的必然性っていう考え方もあるよね」
とぼくは話しを拡張する

「そうね うーん だんだん話しがむずかしくなっていくわね
前に話した赤い糸っていう考え方も分析がむずかしい話しだし……」
彼女はマジメな顔になって言う

「今までの君との論点を整理すればどういうことになるかな……ぼくより君のほうが こういう問題について詳しそう……」
とぼくはたたみかける

「そうね えーと 運命 質時間回帰 赤い糸 転生 偶然 必然 確率的必然 神でも知らない 潜在意識 無意識 超能力的に情報を得る 自由イシ など それらの関係を知りたいってとこでしょ」
と彼女は考えながら言う

「そうそう そうなんだ すごく興味があるよ」
とぼくは一応満足する
「今のそれ聞いただけで 頭が整理された感じだよ」

「そう あたしも同じくそうよ」
と彼女は満足げに言う

「今の線で もっと詳しくそういったことについて知りたいな」
とぼくは彼女を励ます

「まず 永遠に転生があるってこと これは100パーセント証明されているのよ そしてその永遠の転生の中で 質時間回帰がなされていくってことね」
と彼女は考え考え言う

「ああ そうなんだ ぼくはそれを確信しているし信じているよ」
ぼくは納得する

「質時間回帰は 一回の生の中でもある程度なされるのよ
一回の生の中でなされることのできる質時間回帰っていうのは 禍福はあざなえる縄のごとし とか 楽あれば苦あり苦あれば楽あり とか 人間万事塞翁が馬 とか 徳を積みなさいとか ほかにもいろいろ成句があるし いろいろ言われてるでしょ」
と彼女はマジメな顔で言う

「たしかにそうだね それは一回の人生における確かな真実だね」
ぼくは得心する

「一回の生の中ではどうしてもなされることのできない質時間回帰ってのもあるのよ
性別とか ……性別についてはほんのわずかに例外があるケースはあるけど それも質時間回帰するのよ……  才能-能力とか 境遇とか 性質-性格とか 
身体のできや見た目に容貌とか ほかにもいろいろあるわね
それらは転生を通じて質時間回帰していくの」
と彼女は確信をもった様子で言う

「なるほどね 質時間回帰といっても 基本的にその二種類があるわけなんだ」
ぼくは納得する

「そういったふうにして すべての人たちが平等になっていくわけ……質時間回帰がないとこの世界はメチャクチャでデキソコナイなのよ……」
と彼女は顔をしかめ
「質時間回帰則っていうのは万人平等化の法則とも言える……」
と言ってしかめた顔をリラックスさせる

「たしかにそうだね まったくもってそのとおりだと思うよ」
ぼくは納得し確信する

「そこでね 運命っていうのを決めるのは大きくは質時間回帰則の実態なんだけど そこには自由イシで変えることができる領域があるということね」
と彼女はワインを飲む

「うんうん 小さくはそうだけど結局質時間回帰するってことだよね」
とぼくもワインを飲む

「そうそう あなた飲み込みが早いわねえ」
と言って彼女はワインを飲む

「飲み込みが早いって? 」
と言ってぼくはワインを注いで笑いながら全部飲む

「あははは ほらね あなた飲み込みが早いってこと証明しちゃったわね」
と言って彼女もワインを注いでさっと全部飲む

「はははは 君の方が飲み込みが早いじゃないか」
ぼくはさらにワインを飲む

「あははは 結局 ワインを飲み込むのと 理論とその説明を飲み込むのとは違うんだけど そこには共通するなにかがあるのかもしれないわね」
と言って彼女はさらにワインを飲む

「はははは 飲めば飲むほど理解が進むっていう 新しいコトワザができたのかもしれないね」
と言ってさらにぼくは飲む

「あははは たしかにそうかもね」
と言って彼女もさらに飲む

「そこでさ 一回の生の中でなされる質時間回帰と 転生を通じてなされる質時間回帰があるってことなんだけど そこにはそれらの両方を通じてなされる質時間回帰もあるはずだよね」
ぼくは飲みながら言う

「そうそう 一回の生の中でなされる質時間回帰といっても 完全にはなされないから その部分は転生を通じてなされるわけ」
と彼女も飲みながらこたえる

「そこでなんだけど 赤い糸ってどう理解すればいいのかなあ」
ぼくはマジメに訊く

「赤い糸って 一応は運命の範疇にはいるでしょうね」
と彼女はこたえる

「だろうね で どこからそんな運命がくるのかってことになるんだけどさ」
とぼくはたたみかける

「まず言えることとして……それは 多くの人たちの興味をひくように つくられた成句かもしれない」
と彼女はこたえる

「あ そうか なんの裏づけもなくつくられた成句……ありうるなあ」
ぼくはそう反応する

「なにかの裏づけを考えるとすれば…… 転生における必然 あるいは偶然 確率的必然つまり蓋然 潜在意識と無意識が働いて とか 超能力的に情報を得るところから とか それでも神ですらそこを知らない とか ……うーん むずかしいわね」
と彼女は悩ましげな表情になる

「うーん そうだね 結局 赤い糸っていう言葉だけが先走っていて その実態はどうなっているのか誰も知らない ってとこかな」
とぼくは受ける

「そうね そういうことなんだと思う……そういった成句を好む人たちは多いでしょうからね」
と彼女は返す

「うんうん そこだよね」
とぼくは納得する

「でね 自由イシが相手を探し選ぶってことを考えてみると そこでの結果も赤い糸で結ばれていた っていえるわけでしょ」
と彼女はたたみかける

「あ そうだね そういうことになるね」
とぼくは納得する

「だから 結局 赤い糸っていう表現は 多くの人たちが好む言葉であって そこに裏づけはない って考えるのが普通なのかもしれないわね」
と彼女は一応の結論をだす

「その裏に深い意味がある可能性もあるけど 今のところそういうことにしておこうってとこだね」
とぼくは返す

「知性体と意識体っていう存在があるんだけど ……これについては長くなるから今は説明しないけど……いつか説明するつもりなんだけど……それらの存在を考慮しても そこからも赤い糸っていう概念はでてこないと思う……ただ なんらかの知性体がふたりの男女を結びつけるよう働く ってことはありうるわね」
と彼女は言う

「知性体と意識体だって? 」
とぼくは驚き訊きかえす

「そう 一応手短かに説明しましょう 知性体っていうのは 人の心であって そういう器うつわが実際に存在するのよ タネもシカケもないマジックっていうのが実際にあるんだけど そういうマジックをなす存在は知性体なの」
と彼女は言う

「あ 知ってるよ タネもシカケもないマジックを見たことあるよ ほんとに不思議なんだよね」
とぼくは興奮ぎみに言う

「あ そうなんだ ほんとにそんなマジックってあるのよね
でね 意識体っていうのは 自分は自分であるっていう意識が生じる器うつわとその意識なの 自分が自分であるっていう意識は一生変わらないでしょ」
と彼女はのってくる

「うん そうだよね 自分のなにもかにもは変わり続けていくけど 自分が自分であるという意識だけは絶対に変わらないね」
ぼくものってくる

「そうそう 記憶も境遇も自分も周りも 全部変わっていくけど 自分が自分であるっていう意識だけは変化しないのよね
人の面影は残るケースが多いけれど 面影すら変わってしまうケースもあるのよ」
と彼女は言う

「そうだね 変化しないのは自分は自分だという意識と面影だけだね でも面影ですら変わっていくからね」
とぼくはこたえる

「そこでね 知性体っていうのは人間の心の本体なの 意識体っていうのは人間の意識の本体なのよ なぜそのふたつがあるのかって言えば 情報処理の関係から そのふたつがあるしかないわけよ」
と彼女は言う

「ふーん そうなんだ」
とぼくは応じる

「人間の心って いろんな情報処理をしてるわよね そういう情報処理はエネルギーのツブツブで行っているの それでないと情報処理ができないの」
と彼女は言う

「形がないと情報処理ができない ってとこかな」
とぼくは返す

「そうそう そういうことね
で 一方 意識の中身 内容っていうのは ツブツブでなくって滑らかに変化していくでしょ」
と彼女はたたみかける

「あ そうだね たしかにそうだよ」
とぼくは納得する

「知性体 つまり心が情報処理したツブツブの情報を意識体にいれれば波動化して滑らかに変化するようになるの 情報っていうのもエネルギーのもつ一面だし エネルギーはツブツブ性と波動性の両面をもっているんだからね」
と彼女は言う

「なーるほど そういうことか よくわかったよ」
とぼくは得心する

「人が昇天すると その人の心の本体は異次元の世界に移行するのよ それをここでは知性体って呼んでるわけ 知性体たちには得意なことと不得意なこと できることとできないことがあるのよ その中には さっき言ったタネもシカケもないマジックを行うことが得意な知性体もいるわけ」
と彼女は興奮気味に言う

「なるほど そういう条件のもとで 知性体たちができることはいろいろあるんだろうね」
とぼくはたたみかける

「そう 今言った条件のもとで 奇跡をおこせる知性体もいるし スピリチュアル系で言われているようなことをできる知性体もいるの 知性体の中には化学や物理の法則の実態を破ってコントロールできる知性体もいるのよ」
と彼女は言う

「ふーん それは凄いな この世界は謎と神秘に満ちている ってとこかな」
とぼくは興奮して言う

「まさにそうね そのとおりよ この先不思議なことがたくさん起こるかもね」
と彼女は確信をもったようすで言う

「じゃあ ぼくたちがはいって見た あの広大な神秘の世界も そういったもの中のひとつなんだろうね」
とぼくは戦慄を覚えながら言う

「そうね まさにそうだと思う」
と彼女も興奮を隠せないようすで言う

「いつかまた あの広大な神秘の世界を見てみたいもんだね」
とぼくは言う

「そのうちにまた行ってみましょう」
と彼女も同意する

「ほんとにあの不思議な世界のようすは圧倒的な迫力だね」
とぼくは言う

「そうね ほんとに凄い世界ね
あ そうだ それから これがあったわね 運命 質時間回帰 赤い糸 転生 偶然 必然 確率的必然 神でも知らない 潜在意識 無意識 超能力的に情報を得る 自由イシ など それらの関係についてはまだ結論がでていないけど これから先一緒に研究していきましょう」
と彼女は要点をおさえる

「うん そうしよう」
とぼくは返す

そんなふうにして日々が過ぎていく

彼女はいつのまにか ぽくの家に居ついてしまう

ぼくたちは謎と神秘の世界に関する話しやこの世界のさまざまについての話しに花を咲かせる

ぼくが一番気になっているのは
あの大宇宙の果てで 数知れない星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていく あのことだ
そのあといったいどうなるんだろう

彼女にそれを何度も訊ねてきているんだけど 彼女も知らないと言う

そんなふうにして歳月が過ぎていく

彼女はあの難問について話す
「もうひとつのあの難問なんだけどさ つまりあれよ
『運命 質時間回帰 赤い糸 転生 偶然 必然 確率的必然 神でも知らない 潜在意識 無意識 超能力的に情報を得る 自由イシ など それらの関係を知りたい』っていうあれよ 暫定的に一応の結論をだしてみましょ」

「うんうん それは難問だよ」
とぼくは返す

「結論はこういうことね
この世界には偶然もあるし必然もあるし確率的必然つまり蓋然もある
偶然について言えば 以前 サイコロで説明したように 科学ででも解明できない 神ですらそれを知らない……これについては神秘的な話しがあるんだけど ここでは端折っておくわね……」
と彼女は確信に満ちて言う

「うんうん そんな感じだね その神秘的な話しもいつか聞きたいな」
とぼくは返す

「いいわよ
そこから言うと 蓋然も偶然に近いわね 
確率性がはいっているんだから
それでね それに加えて 転生と質時間回帰によって運命のいくらか-から-ある程度の部分が決まる
質時間回帰には小さな回帰と大きな回帰がある 小さな回帰は一生のうちになされうる 大きな回帰も一生のうちになされうるところがある でも大きな回帰は主に転生を通じてなされる
以上の中に運命や赤い糸の概念もはいる
でもまだあるわよ」
と彼女は言う

「うんうん いろいろ君から聞いてきたから わかるような気がするよ」
とぼくはこたえる

「それから自由意思によって進めるところもあるの」
と彼女は言う

「それにも納得するよ」
とぼくは返す

「あとそれらに加えて 知性体は人の心をよめるかもしれない いってみれば超能力やテレパシーによってね 知性体は心器そのものだから 心器にもその可能性があるわね 心器は若いけど知性体の方が年季がはいっているから 知性体の方がいろんな能力は高いでしょうね」
と彼女は自信ありげに言う

「今までの話しを全部まとめると そういうことになるんだろうね」
とぼくは返す

「そうね 以上を全部総合すると その難問の答えになるはずよ」
と彼女はリラックスしたようすで言う

そんなふうにして星霜が流れていく

とある日
ぼくがあの神秘な世界のようすをまた見てみたいと提案すると
彼女もそうだと言う

そこでぼくたちは 再びあの不思議な世界にはいることにした

ぼくはあの扉の鍵を準備する

朝食を済ませて ぼくたちは歩き始める

充分歩いて ぼくたちは あの広大な神秘の世界への扉のところにたどり着く

透き通っていて虹色であるあの扉がある

中はやはり見えない

ぼくは胸の高鳴りを感じながら その鍵穴に鍵をいれる

鍵を回す

カチっと音がして錠前がはずれたようだ

前回と同じくキーと音がして その扉はなんなく開く

ぼくたちは あの広大な神秘の世界の中に踏み込む

そこにはジャングルのような密林のような自然が横たわっている

しかしなんと

それらは茶色っぽくなっている

枯れかかっているではないか

彼女にこの間のようすを説明する

彼女は
「困ったわね」
と眉をしかめる

前よりは多く 太陽の光が地面にまで届いている

でも 太陽の光はこの間よりは 少し赤みががっている

こんな色の太陽の光を見るのは初めてだ

夕映えや朝映えは別として

彼女も同じく初めてだと言う

二人並んで進んでいく

前に見た美麗な花ばな は大元から枯れかけている

彼女にこの間のようすを話す

また彼女は眉をしかめる

前に見た昆虫たちやヘビや小さなリスのような動物たちは ひっくり返ってヒクヒクと痙攣している

薄暗い所で光るキノコやコケ類も枯れかかっている

この間見た 光を放ちながら乱舞していたホタルのような昆虫たちもひっくり返って痙攣している

ぼくは彼女にこの間のことを説明する

「困ったことね」
と彼女は眉をひそめる

さらにぼくたちは進んでいく

ようやく枯れかかった密林をでることができた

そこには超大昔にいたと思われる植物たちが生えているけど それらすべても枯れかかっている

湖もある

その湖の水の中を見ると 不思議な形と色彩をもつさまざまな生き物たちがいる

それらもひっくり返って痙攣している

泳いでいる生き物たちもいる

それらも同じくひっくり返って震えている

「一体どうしたんだろう」
とぼくは声をあげる

「なぜこんなことになったのか あたしにも まったくわからないわね」
と彼女は返す

ぼくは落胆しながら……
この間と同じく ここでぼくは不思議な感覚に捉えられ 自分は飛べるのではないか と思うに至る

横を歩く彼女を見ると
背中に白い翼がそなわっているではないか

「あ 君 白い翼が生えているよ」
ちょっと驚いてぼくは言う

「あなたも同じくよ」
と彼女は微笑んで言う

自分のうしろを見ると まさしく翼があるではないか

「うーん 不思議なこともあるもんだ」
とぼくはつぶやく

ややあって
二人はいつのまにか高いところを飛んでいる

この間やってきた彼女の仲良しのイルカ君もいつのまにか僕たちに合流しているではないか

翼をもった あの白いイルカ君だ

ぼくはイルカ君を見て微笑む

イルカ君はうれしそうな声をあげる

……下を見下ろす……

前回は
『眼下にベージュ色で石造りの建物たちが見える』
『それら建物たちはかなり高い建築物である』
『感じとして まさに古代都市といったところだ』
といったところだったのに
今回は それら建物たちは崩壊し瓦礫になっているではないか

「わあ ひどいことになってるじゃないか どうしたんだろう」
と僕は声をあげる

「ほんとにひどいわね 一体どうしたのかしら」
と彼女も大きな声で言う

イルカ君は
「ぎゃ ぎゃ ぎゃ~~」といった声をあげる

その声は明らかに不満の声に聞こえる

そのうちに古代都市のはずれあたりにきたようだ

しばらくすると 廃墟になった古代都市を通り過ぎる

やがて眼下に恐竜たちが見えてくる

といっても恐竜たちはひっくり返って痙攣しているのだ

翼竜も始祖鳥も同じくひっくり返って震えている

遥か遠くに巨大なクレーターのような陥没が見える

「うーん……」
ぼくも彼女もうめくような声をあげる

イルカ君もかわった声をあげる

そこを通り過ぎると 夥しい数の人たちがひっくり返って痙攣している

ここは前に来たとき とんでもなく大規模な戦争があったところだ

ぼくは彼女に言う「ここは前回以上にさっさと通り抜けよう」

「そうね そうしましょう」彼女もそれに賛成する

イルカ君はまたまた
「ぎゃ ぎゃ ぎゃ~~」といった声をあげる

そこを通り過ぎる

やがて眼下に古代の村落たちが見えてくる

そこの人々は 前に見たときは 狩猟をしたり採集をしたりしていたのだ

ところが 人々はひっくり返って痙攣しているではないか

イルカ君はよたびめ……
「ぎゃ ぎゃ ぎゃ~~」といった声をあげる

ぼくと彼女は顔を見合わせ ともに眉をしかめる

そこを通り過ぎる

やがて深紅な太陽が地平線に没する頃合いになる

夕映えが美しい

すべてが オレンジ色が加わったような紅色に染まる

でも前回とはその色合いが異なっている

灰色と茶色が加わったような色調になっている

「不気味な色合いね」
と彼女がつぶやく

「そうだね なんかヘンだね」
とぼくはかえす

やがて夜になる

天空には天の川が横たわっている

素晴らしい眺めだ

その天の川には 今まで見たことのない 明るく輝く巨大な星があるではないか

「ヘンな星がでてきてるよ」
と彼女の方を見ながらぼくはつぶやく

「あたしもあんな星は初めてみるわ」
と彼女もぼくを見てつぶやく

ややあって 夥しい数の流星が降ってくる

その数や見当もつかない

流星雨とはこのことだ

でも 前回に見た流星雨と比べると数が圧倒的に増えている

不気味だ

不気味ながら 流星雨に見とれていると 驚くことには 
ぼくたちはいつしか地球を離れているではないか

でもちゃんと呼吸はできる 前回と同じだ

ぼくたちは大宇宙を進んでいく なかなかの体験だ

さまざまな星たちが見えてきては通り過ぎていく

なんという壮観さなんだ

超絶な大パノラマだ

でも前回とはなにかが違う感じがする

そのことを彼女に告げてみる

「たしかにそうね なにか雰囲気が違うわね」
と彼女はかえす

永い時間が過ぎる

「さあ 大宇宙の果てに着いたわよ」
と彼女が言う

「大宇宙の断崖絶壁に着いたんだね」
とぼくは返す

前回と同じく どこからともなく音楽が聞こえてくる

シンセサイザーのような音色の壮大な音楽だ

でも 前回よりなんか より悲壮な音楽に聞こえる

「この大宇宙の音楽 なんか 前回より悲壮な感じね」
と彼女も言う

しばし聞きほれていると 大宇宙の断崖絶壁が見えるところまにまで至る

途轍もない大きさと長さの断崖絶壁だ

見ていると 数知れない星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていくではないか

その数や前回よりかなり増えているように見える

「もっと断崖絶壁の下が見えるところまで行こう」
とぼくは彼女に言う

「そうね どうなっていくのか確認しないとね」
と彼女は返す

ぼくたちとイルカ君は 断崖絶壁より高く上昇し 断崖絶壁の下が見えるところに至る

夥しい数の星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていく……

断崖絶壁の下はいったいどうなっているのか

ぼくたちは恐る恐る覗き込む

恐ろしく広大なそこには
真っ赤になっている部分たちと 真っ黒になっている部分たちが あちこちにある そられ以外の色たちの部分たちもある

それらの形状はわからない

真っ黒な部分たちの中にはブラックホールもあるのだろうか

「うーん 真っ赤な部分たちは灼熱化してるのかな」
とぼくはつぶやく

「真っ黒な部分たちの中にはブラックホールもあるのかもね」
と彼女はつぶやく

イルカ君が何か言葉のような声をあげる

ぼくと彼女にはその意味はわからない

ひょっとしたらイルカ君は それらの謎についての答えを知っているのかもしれない その超能力で

ぼくはイルカ君の言葉を知りたくなる

イルカ君は相変わらず言葉のような声をあげている

ややあって ぼくはイルカ君の言っていることがわかるような気がしてくる

イルカ君の思念がぼくの頭に流れ込んでくるようだ

「そうだよ 灼熱の部分たちと ブラックホールの部分たち があちこちにあるんだよ」
イルカ君はそう言っているのだと思える

「ほかには 瓦礫やガラクタの部分たちもいろいろあるよ」
さらにイルカ君の思念が流れ込んでくる

「そのうち全部がブラックホールに吸い込まれていくよ」
イルカ君はそう言っている

もうまちがいなく イルカ君の言ってることばがわかる

「そうなるともうそこには生物生命反応はなくなるんだ」
イルカ君は恐ろしいことを言う

イルカ君が静かになる

……夢の中のような今の心の体験をぼくは彼女に話す……

「あたしも あなたとまったく同じ心の体験をしたわよ」
と彼女は言って イルカ君をなでる

イルカ君は困ったような感じになる
恐ろしいことをぼくたちに言ったので そういう反応をするのだろう

ぼくは彼女にそう告げる

彼女は「そうに違いないわね」とかえす

「ここでのすべてが夢であってほしい」
とぼくはつぶやく

「あたしもそう思うけれど 夢もまた現実なのかもね」
と彼女は言う

「うーん」
とぼくは絶句してしまう

彼女も絶句する

ちょっと長い時が流れる

「もうそろそろ帰りましょうよ」
彼女が決然として言う

ぼくたちは地球に戻りながら会話する

「今回の観察では 数知れない星たちが惑星たちとともに 断崖絶壁から落ちていく その数が前回よりかなり増えているように見えたんだけど
なぜ 前回より増えたんだろう」
とぼくは不思議に思っていることをしゃべる

「うーん そうね 不思議ね どうしてかしら」
と彼女はかえす

するとまたイルカ君が声をあげ始める

イルカ君の思念がぼくの心にはいってくる

「大宇宙の果ての位置は変動するんだ
ちょうど海水面の高さの変化で 海岸線の位置が変動し陸地の面積が変化するようにね
しかも 大宇宙の果ての変化は そういった陸地の面積の変動なんかより もっと大きく変わるんだ」

ぼくと彼女は目を見合わせる

ぼくは今の心の体験を彼女につたえる

彼女が言うには
「まったく同じだわね あたしもそういう思念を聞いたのよ」

「ふーむ イルカ君っていったい何者なんだい」
とぼくは不思議に思っていることを彼女に訊く

「あたしの友達よ 昔 海で知り合ったの」
と彼女はかえす

「イルカ君の名前はなんていうの? 」
とぼくはたずねる

「イルカ君よ」
と彼女は言ってほほえむ

ぼくは笑いだす

彼女が笑いだし イルカ君も笑う

ややあって
「今は イルカ君に翼があるよね 海でのイルカ君はどうだった? 」
とぼくは訊く

「あなたと同じよ なかったわよ」
と彼女はかえす

「そうかあ でもなんでイルカ君が前回と今回 ぼくたちと行動を共にすることになったんだろう? 」
とぼくはたずねる

「それ あたしも知らないのよ どうしてかしら」
と彼女は不思議そうな表情で言う

「それにしても イルカ君は なんでも知ってるようにみえるね」
とぼくは言う

「まったくそうね 不思議だわね」
と彼女はかえす

「大宇宙の果ての位置が大きく変動するのはどんな要因からなんだろう? 」
とぼくは彼女に訊く

「さあ そんなこと知らないわよ」
と彼女はかえす

イルカ君が声をあげる

「それはね 人間をはじめとした知的生物の質時間回帰によるものなんだ 人間と同じような知的生物は大宇宙の惑星たちにはたくさんいるよ」

イルカ君の言葉が心に流れ込んでくる

「イルカ君 質時間回帰がどう働いてそうなるんだい? 」
とぼくはイルカ君に向かって声をあげる

「それはね いちばんカンタンに言えば 寿命がきたってことなんだ」
イルカ君の言葉が心にはいる

ぼくは彼女を見て首をかしげる

「前と同じよ イルカ君の言葉は あたしにも聞こえるわよ」
と彼女は言う

イルカ君はさらに声をあげる
「そのほかにも そういった変動は 星たちや惑星たちの生命エネルギーの減少にもよるのさ」

「生命エネルギーの減少だって? 」
とぼくは直接 イルカ君に言う

イルカ君は
「そうさ 恐竜について言うと 地球ででも 生命エネルギーが大きく減ったとき 小惑星が地球に衝突して そのあと 地球に闇の時代が訪れ 恐竜は絶滅したんだ 小さな爬虫類や鳥類は今でもいるけどね」

「太陽系や地球の生命エネルギーの減少と 小惑星の地球への衝突はつながっているってわけ? 」
と彼女が訊く

イルカ君は
「そうそう つながっているんだ この世界のほとんどは そんなふうにしてつながっているんだ」

ぼくと彼女は
「うーん」
と声をあげる

イルカ君は
「それとは逆に 地球で 生命エネルギーが最大になった時期があったんだ その時 いわゆる カンブリア大爆発が起こったんだ いろんな生物が爆発的に生まれて増えたカンブリア大爆発のことさ」

ぼくはイルカ君に向かって言う
「で 今のぼくたちのいるところはどうなんだい? 」

イルカ君は
「さあ どうなんだろうね 答える気にならないよ」

彼女とぼくは顔を見合わせる

ぼくたちは地球にたどり着く

さっき来たコースを逆にたどっていく

それにしても 太陽の色がますますおかしくなっている

ぼくと彼女は顔を見合わせる

イルカ君も困ったような表情をしてぼくたちを見る

ぼくはイルカ君に向かって訊く
「ところでイルカ君 質時間回帰と生命エネルギーの関係はどうなってるんだい? 」

イルカ君がこたえる
「質時間回帰によって生命エネルギーが減少することは多いよ」

「ああ そうなんだ」
と彼女がうける

ぼくたちは この広大な神秘の世界の中を 来た時とは逆にたどっていく

いつしかイルカ君はどこかに行ってしまう

飛ぶのをやめ
この世界の出は入り口に近づいていくと 彼女とぼくの翼は消えてしまう

「おなかすいたわね 早く帰って 食事をつくりましょ」
と彼女がいう

「ぼくもペコペコさ ペコちゃんさ」
とぼくが言うと
彼女は笑いだし ぼくも笑う

ぼくたちは行きつけのマーケットで買い物をする

レジ袋2つとも大きく膨らんでいる

歩きながらぼくたちは話し合う

「それにしても あたし あの神秘の世界の中でのできごとが頭から離れないのよ」
と彼女が言う

「ぼくだってそうさ ぼくたちの世界にまで なんか影響がでてきそうでさ」
ぼくは深刻そうにこたえる

「そうなの あたしもそう感じるの」
彼女もこまった様子をみせる

「その点について言うと イルカ君が言ったことの中にあるポイントは 質時間回帰と生命エネルギーの低下だよね」
とぼくは言う

「そうそう そうだったわね」
と彼女はかえす

「そのふたつのポイントを有効に活用してなんとかならないものかなあ」
とぼくは反応する

「うーん そうね その点で何か強力なやり方をとれば なんとかなるのかもしれないわね」
と彼女がかえす

「強力なやり方? いったいどんな? 」
ぼくはせきこむような調子で言う

「そこまでは何も考えてないのよ」
と彼女がこたえる

家に着く

さっそく晩餐の用意をはじめる

おなかがペコちゃんであるぼくたちは つまみ食いをしながら つまみ飲みをしながら 料理をつくる

「あなた 料理するのが上達してきたわね」
と彼女が笑顔でぼくをほめる

「ほんとかい? うれしいなあ」
とぼくは笑顔でかえす

「おまけに つまみ食いと つまみ飲みまで上手になってきてるじゃない」
と彼女は もちあげ落としのワザをつかう

「君だって つまみ食いと つまみ飲みの達人じゃないか」
とぼくはまぜっ返す

「だって おなかがペコちゃんなんだもん」
と言って彼女は笑う

「そこについては ぼくたちは同格だね」
と言ってぼくも笑う

笑いながらの晩餐の準備がととのう

いろいろ会話していると ぼくは思いだす
「そういえば ぼくはさっきのさっき イルカ君に訊いたことを思いだしたよ 『大宇宙の果ての位置の変動 それと質時間回帰 さらに生命エネルギーの減少』のことなんだけど
ぼくたちのいるところはどうなるのか って訊いたんだ」

「それ あたしも覚えているわよ」
と彼女はかえす

「うん それでさ
イルカ君は
『さあ どうなんだろうね 答える気にならないよ』
って反応したんだよ」
とぼくはつづける

「そうだったわね その反応を聞いたとき あたし背筋が寒くなったのよ 覚えてるわよ」
と彼女は言う

「じつは ぼくもそうだったんだ」
とぼくはかえす

「『答える気にならない』ってことは 大変なことになるっていうことと同じじゃない」
と彼女は眉根にしわをよせる

「どう考えてもそういう結論になるよね」
とぼくも深刻な様子になる

「こうなった上は イルカ君にもう一度そこのところを訊いてみるのがいいと思うんだけど」
と彼女は決然とした様子で言う

「それについては反対のしようがないよ」
とぼくはかえす

「そうは言っても イルカ君に確実に会える手段を あたし知らないのよ」
と彼女はうつむく

「あの神秘の世界の中では 確実に会えるみたいだけど」
とぼくはかえす

「そうね あの世界で 最初にイルカ君が現れたのを あたし イルカ君を連れてきた と言ったけど あれだってイルカ君が勝手に現れたのよ イルカ君はあたしのお友達だから 連れてきたって言ったまでよ」
と彼女は言う

「あそこに行けば 確実にイルカ君に会えるのかもしれないけど 今日 あの世界を見てきたばかりだから もう当分は行く気にならないね」
とぼくは言う

「そうね あの世界は刺激が強すぎてくたびれちゃうわね」
と彼女は言う

「ふーむ それならさ 君がイルカ君と出会った海にいってみたら会えるかな? 」
とぼくは訊く

「それも確実じゃないの 会えない公算の方が大きいと思う」
と彼女はかえす

そんなふうに 彼女とぼくは飲んだり食べたりしながら 夜遅くまで話し込む

ぼくたちが今 一番知りたいことを知れるような方法についての結論はでない

ぼくたちは いつのまにか 飲みつぶれ食いつぶれ ……というのは100パーセント冗談ナリス……

ぼくたちはいろんな話題に花を咲かせているのである

でも そのうち二人とも眠くなってくる それは彼女を見ると一目瞭然だ……

……次の日……

ぼくと彼女は イルカ君に会えるあてもなく 街にでる

二人してあちこち歩き回る

公園で一休みしていると 人々の大きな声が聞こえてくる
「あ イルカが空を飛んでるよ」
「ほんとにイルカだね」
「翼のあるイルカだわ」

ぼくたちは声のする方に行く

空を見上げると なんとイルカ君ではないか

イルカ君はゆうゆうと飛んで ぼくたちの上にくる

ぼくと彼女は顔を見合わせる

「イルカ君は ぼくたちの心をよんだのかな」
とぼくはつぶやく

「そうかもしれないわね 油断のならないイルカ君だこと」
と言って彼女は笑う

突然 イルカ君の思念が心に流れ込んでくる
「その問題については 何も考えないのがベストだよ 忘れることが最善なんだ」

彼女もぼくもイルカ君の言葉を反芻する 二人ともそれを声にだす
それは当然一致している

ぼくと彼女は顔を見合わせる

イルカ君はぼくたちに向かってウインクする

ぼくは自分の中の何かの記憶がうすれ消えていくのを感じる

彼女にそのことを話すと 彼女も同じくそうだという

イルカ君が
「あの問題についての君たちの記憶を消したんだ」

ぼくには何のことかわからない

彼女に訊くと 彼女もわからないと言う

「これが最善なんだ じゃ またね~」
とイルカ君は言って
遠くに飛び去っていく


それから何日かたつと イルカ型の飛行船たちが空を飛ぶようになっている しかもそれらは翼をもっている

彼女とぼくは それらを見ると 顔を見合わせて笑う

「すごいものを造る人たちがいるもんね」
と彼女は笑う

「まったくだね」
とぼくも笑う


(X『それからあと ぼくたちはあの問題のことについて話さなくなっている
(この文にはオカシなところがある……下のカッコ内を参照)

(どこかで イルカ君が言うのが聞こえてくるようだ「ぼくが忘れるようにしてあげたのさ」……(ここは 視点の問題そのほかがあるので 書きにくいことハナハダしい……神を登場させるのもヘンだし まあこんなところ))

(ここに 一人称視点の弱点が発現したナリス)

(しかしまあ カッコを使うと まあこれでいいんじゃないだろうか……ほかに書きようがないナリス……)

(そのあと こんなカッコ注をつけなくてもいい表現を思いついたので 上にそれを書いた)』X

(上述 「X『」 ~「X』」を削除できるようその上に加筆した しかしそれは削除せずに残しておこう)


さて ぼくたちは 今までどおりに暮らしていく

あいかわらず あちこちを イルカ君タイプの飛行船たちが飛び回っている

とある日 ぼくたちは夕食の準備のために いつものマーケットに行く

彼女とぼくは いろんな食材やアルコール飲料や そのほかいろいろ買う

レジ袋たちは膨れている

家に向かう途中 イルカ君が上に現れる

「やあ イルカ君 久しぶりだね」
ぼくはそう言う

「ほんと イルカ君 ときどきでてきてね」
彼女もうれしそうに言う

イルカ君は言う
「やあ 二人とも あの問題について考えなくなってるので安心したよ」

そう言うイルカ君の言葉が心にはいってくる

ぼくたちの経験からいって 彼女も同じはずである

彼女とぼくは顔を見合わせて不思議そうな表情になる

「あの問題ってなんだい」
「あの問題って言われてもわからないじゃない」
ぼくと彼女は思わず声をあげる

イルカ君は
「そうそう それがいいんだよ じゃ またね~」
と言って飛び去っていく


ぼくは キツネにつままれたような じゃなくて イルカにつままれたような表情で家に向かう

彼女も同じはず

家に着く

いつものように ぼくたちは晩餐のための料理をつくりだす

つまみ食いしながら つまみ飲みしながら なのもいつもどおりである

「今日のイルカ君 なんかヘンなこと言ったわね」
と彼女が言いだす

「そうだったね あの問題がどうのこうのと言ってたね」
とぼくはかえす

「そういえば イルカ君が『あの問題についての君たちの記憶を消したんだ』と言ったことを思いだしたわよ」
と彼女が手を叩く

「ぼくも それ 覚えてるよ」
とぼくはかえす

「たぶん あたしたち イルカ君に 何か質問したんじゃないかしら」
と彼女は言う

「イルカ君は不思議な力をもってるからね その超能力で ぼくたちに その問題を考えることをやめさせた ってとこかな」
とぼくはかえす

「たぶん そうだと思う」
と彼女は言う

ぼくは極限まで薄められた記憶が少しよみがえってくる感じがしてくる

それを彼女に言うと 彼女もそうだと言う

「それにしても なぜ イルカ君が言ったように『あの問題についてのぼくたちの記憶を消した』のだろう? 」
とぼくはいぶかる

「うーん それって難問ね
『あの問題』が何なのかハッキリわからないと それについて考える手立てもないな」
と彼女はかえす

「まったくだね」
とぼくも納得する

彼女が手を打って言う
「あ そうだ ミョウガよミョウガ ミョウガについての俗説に ミョウガを食べれば物忘れするっていうじゃない だからミョウガを食べれば このばあい逆に思い出すんじゃないかな ってヘンなこと思いついたの」

ぼくは笑いだし
「イルカ君がミョウガをきらいだったら ひょっとしたら思いだすかもね」
と言う

彼女も笑い
「もちろんこれは ジョーダンみたいな思いつきなんだけど あした ミョウガをたくさん食べてみましょうよ」
と言う

ぼくは笑いながら
「大賛成」
と声をあげる

「ミョウガは今は温室栽培もされてるから たいていの時期に手にはいるんじゃない? 」
と彼女が言う


次の日の夕方 ぼくたちはいつものマーケットに買い物に行く

ぼくたちは なんやかんやと物色する

買い物カゴの中身が増えてきた頃
彼女が「あったわ」と声をあげる

まさにミョウガである

ぼくたちは喜びながら ミョウガを思いっきりたくさんカゴに入れる

レジを済ませ ぼくたちは膨れたレジ袋たちを提げて 家路を急ぐ

「これって ジョーダンなんだから 効かないはずよ」
と彼女が笑う

「もちろん わかってるよ でもさ 溺れる者はワラをもつかむ って言うからこれでいいと思うよ」
と言ってぼくも笑う

「溺れる者はミョウガをもつかむ ってとこね」
と言って彼女は笑う

ぼくも大笑いする

「上段に構えたら ジョーダンを打ち破れるのかもしれないね」
とぼくはかえす

彼女は笑う

家に帰りつき ぼくたちは晩餐の準備を始める

「ジョーダンを打ち破るミョウガ料理って どんなのがいいと思う? 」
と彼女は笑いながらつぶやく

「そうだねぇ スミソあえ とか スジョウユかけ とか そんなとこかな」
とぼくも笑いながらかえす

「それに ニンニク ショウガ ワサビ トウガラシ ネリカラシ とか いろんな香辛料を加えるといいかもね」
と彼女はうれしそうに言う

「そうだね 脳に強烈に響きそうだね 香辛料のオンパレードでいこう ってとこだね 効くかも」
とぼくはかえす 

彼女もぼくも大笑い状態になる


ぼくたちは晩餐の準備を始める

まずはミョウガ料理だ

「まず こうやってミョウガを逆さにしてコップに入れるのよ」
彼女はそう言って そのとおりにやる

「ん それはいったい何のオマジナイなんだい? 」
とぼくは反応する

「あらら あなた そんなこともわからないの? 」
と彼女はおかしそうに言う

「えーと ちょっと待ってプリーズ あ そうだ ミョウガの効き目を反対にするオマジナイだね」
と言ってぼくはふきだす

彼女も笑いだし二人して大笑いになる


「そうそう 物忘れの反対で 忘れたことを思いだすとか 記憶力がよくなるってとこよ そのオマジナイなの」
と彼女は笑いながら言う

「あははは 君はコメディアン候補だね」
とぼくも笑う

「あははは そうなの おまけに ミョウガをからかうと ミョウガが怒って本気になるはずよ」
と彼女は笑う

「うん? あ ミョウガが怒ると 反対になった効き目が強くなるってわけだね」
と言ってぼくはふきだす

「そうそう あなたなかなかわかりがいいじゃないの」
と彼女はかえす

「あははは あとは いろんな香辛料をたくさん入れたり混ぜたりして ミョウガをもっと怒らせるってことだね」
とぼくは反応する
「いろんな香辛料っていうのは ニンニク ショウガ ワサビ トウガラシ ネリカラシ とか そのほかいろんな香辛料のことなんだ」

「それと ミョウガをよくよく噛んでさらにミョウガを怒らせるわけ」
と言って彼女は笑う

ミョウガ料理のほかにもいろんな料理ができあがる

いつものように つまみ食い つまみ飲み しながらのことである

ぼくたちは食卓につく

ぼくは
「おお ミョウガ大明神よ ぼくたちの意図を汲みとって 働いてくだされ」
と言って笑い
「あれ 笑わない方がいいかな? 」
と反応する

「笑った方がいいにきまってるわよ 引っくり返ったミョウガが怒ると 効き目バツグンのはずよ」
と言って彼女は笑う

「うん それも一理あるね」
とぼくは笑いながらかえす

「じゃ まず 今日の晩餐の本筋 ミョウガ料理をたくさん食べましょうよ」
と彼女が言う

ぼくたちは ミョウガ料理を さまざまな香辛料とともに食べていく

「なかなか美味いなあ」
とぼくはつぶやく

「そりゃそうよ あたしとあなたのガンバリがはいってるんだから」
と言って彼女もパクモグする

パクパク モグモグ

アルコール系の飲み物たちも じゃんどん つまり じゃんじゃん どんどん 減っていく

ここでぼくは いや それは 減っていくのではなくて ぼくたちの胃に移動するだけなんだ と気づく

ミョウガ料理を食べつくすと つぎは いろんなハミーつまり食む物つまり食べ物たちをぼくたちは食べ始める

パクパク モグモグ 飲みー飲むー

そんなふうにして夜がふけていく

そのうちに二人とも眠くなっていく


つぎの日の朝

小鳥たちの歌声で目覚めたぼくは イルカ君に質問した内容を思いだせているではないか

「やったー」とぼくは声をあげる

彼女は
「うるさいわね いったいどうしたの? 」
と言いながら 起きあがる

「逆さミョウガが効いたんだよ」
とぼくはかえす

「あ あたしも それ思いだせてるじゃない」
と彼女もうれしそうな声をあげる

「君のジョーダンきわまりない計画は当たったね」
とぼくは声をあげる

「あははは どうしてかしら ジョーダンがこんなことになるなんて」
と彼女も声をあげる

「よかったよかった
あ でもさ 喜んでばかりはいられないよ あの問題 今度はイルカ君に訊かず ぼくたちだけで考えて結論をださなきゃならないからね」
とぼくは反応する

「そうね イルカ君に訊くと また記憶を消されちゃうでしょうからね」
と彼女は反応する

「そうそう そうなりそうなんだよね」
とぼくは言う

「イルカ君は ミョウガ能力をもってる ってとこね」
と言って彼女は笑う

ぼくも笑う

「イルカ君の名前が決まったわよ ミョウガ君よ」
と言って彼女は笑う

「そりゃあ傑作だ」
と言ってぼくも笑う

「でもイルカ君は ミョウガ能力だけじゃなくて ほかにも凄い能力をもってるわね 彼の名前 不思議ミョウガ君がいいかな」
と彼女は言う

「その彼は今どこに イルカな?
 ぼくたちの会話を聞いて イルカもしれないな
 今までの経緯からいってそう言うしかないよ」
とぼくはかえす

二人して大笑いになる

そのあと
二人して その問題『ぼくたちのいるところはどうなるのか』についていろいろ彼女と話し合ったけど むずかしすぎる問いなので 答えはでない


二人は仕事と雑用におわれる

時はすぎ
やがて夕方になる

ぼくたちはいつものように どこかのマーケットに行く

今回は昨日とは違うマーケットである

そこで食材を買い込む

膨れたレジ袋たちを提げて 二人は家に向かう

「今日は 不思議ミョウガ君 でてこなかったわね」
と彼女が言う

「そうだね ちょっと期待してたんだけどね 警戒を含めてさ」
とぼくはかえす

「そんなとこね でね イルカ君がでてきていたら どうなっていたと思う? 」
と彼女は訊く

「うーん 質問はしないと決めていたから 通り一遍で終わっただろうと思うよ」
とぼくは反応する

「でも 今までの経緯からいって 不思議ミョウガ君は あたしたちの心をとっくに読み取っていそうな気がするんだけど」
と彼女は言う

「そうかもしれないな 怪人イルカ君だもんな
あ そうだ 君だってそんなとこがあるよ あの神秘な世界 その関連でいうと 君も不思議な人間なのはまちがいないね」
と言ってぼくは彼女を見る

彼女は
「あはははは さあ どうなのかしら」
と言って
「そんなことより 肝心の問題を解くのが先よ」

「なんか かわされちゃったみたいだけど
それにしても 今回の問題を解くのはむずかしいもんだなあ」
とぼくはため息をつく

「今夜の晩餐で徹底的に考えましょうよ」
と彼女はかえす


家につくと 飲み食いの大好きなぼくたちは さっそく 料理を始めた

もちろん つまみ食い つまみ飲みしながらである

さらには あの問題について論じながらである

晩餐の準備は整い ぼくたちは席につく

パクパク モグモグ ムシャムシャ 飲みー飲むー が始まる


「でさ ぼくたちのこの世界がどうなるかっていう話しなんだけど イルカ君が教えてくれたところを反芻してみよう・・・逆さミョウガ効果で思いだせたからね」
とぼくは言う

「そうね それは イルカ君の言ったところによると こうだわね
まず その問題においては
『大宇宙の果ての位置の変動 それと質時間回帰 さらに生命エネルギーの減少』が大元になる
ってことだったわね」
と彼女はかえす

「うん そうだったね
それから 『質時間回帰によって生命エネルギーが減少することは多いよ』
ともイルカ君は言ったよ」
とぼくは反応する

「そうだったわね
それから
『変動の原因は質時間回帰則が関係してるんだ 知的生物のもつ質時間とその回帰と関係するんだ』
ともイルカ君は言ったわよ」
と彼女はかえす

「うん そうだったね
今のをまとめると
『知的生物のもつ質時間からくる質時間回帰 それによって 生命エネルギーの減少が起こる 大宇宙の果ての位置の変動もそれらに大きく関係する』
ってことになりそうだね」
とぼくは考え考え言う

「そうね そんなとこでしょ
ってことは 文明が爛熟しそこを 過ぎると衰退廃頽期にはいる そうなると 大宇宙の果ての位置はその文明に近づいてくる そして滅亡期がやってくる
ってことになりそうだわね」
と彼女は慎重なようすで言う

「うん そうなりそうだね
ってことは結局 質時間と質時間回帰 が そういった事象における基本的駆動源ってことになりそうだね でも このばあい 知的生物の質時間と質時間回帰だけじゃなさそうだ それ以外の質時間と質時間回帰もある と思われるよ」
とぼくは声をあげる

「そうね そんな感じね
そこから考えると あたしたちのこの世界は・・・いやいや これ以上考えたくないわよ」
と彼女は気落ちしたようすで言う

「どうやら結論がでたようだね ぼくもこれ以上は考えたくないよ」
とぼくは返す

「おまけに 過去の歴史をみると 全部そうなっているわね・・・
結局 楽しんだあとのツケがやってくるってとこね・・・やっぱり質時間回帰だわね」
と彼女は沈んだ表情になって言う

「まさにそうだね 質時間回帰だね こりゃ困ったぞ もうこれ以上は考えないとして さて このあとどうするかな」
とぼくも沈んでしまう

「改善する方法を研究するっていう手もあるわね」
と彼女はかえす

「そうだね で その方法が見つからないばあい 遊んで暮らすってのもあるね」
とぼくは言う

「あははは 結局はそうなりそうね」
と彼女は反応する

ぼくも笑う

「あ そうだ でも 遊んで暮らすと質時間回帰が早まりそうね」
と彼女が反応する

「あ そうか そういうことにもなるね」
とぼくは返す

「あと 熱心に祈るとか はどうかしら」
と彼女は言う

「祈りで解決できるのかな ましてや祈る人たちはほんの一握りだろうし」
とぼくは応える

「そうなのよね まず 祈りでその事象を避けることができるのか っていう問いがあるわね」
と彼女は言う

「うん そうだね それと祈る人たちの人数も多ければ多いほどいい と言えそうだけど そこのとこはどうなっているのかな って言う問いもあるね」
とぼくは応じる

「そうね そこで 祈りでその事象を避けることができるのか っていう問いに対する答えは どうなるかしら どう考えればいいかしら? 」
と彼女がただす

「それは 理論と 実践による事実 その両方からいくべきだろうね」
とぼくは応ずる

「結局そうなっちゃうわね」
と彼女はかえす

「祈る人たちの人数も多ければ多いほどいい という考えについての答えも 同じく 理論と 実践による事実 からいくべきだってことになるだろうね」
とぼくは言う

「そうね まず そういった理論ってどういうことになるかしら? 」
と彼女が首をかしげる

「以前 赤い糸から始まって 君とぼく二人で いろいろ論じたことがあったね
そこから考えるべきなんじゃないかな」
とぼくは返す

「あ あれね えーと 運命 質時間回帰 赤い糸 転生 偶然 必然 確率的必然 神でも知らない 潜在意識 無意識 超能力的に情報を得る 自由イシ など それらの関係 まずはそこらあたりから考えるってことね」
と彼女は考えながら言う

「うん それは君がまとめたんだったね それから それに加えて 運命を形作る質時間回帰則の実態以外に何かあるかどうか とか
転生とか生命エネルギーとか超能力とか
その他にも考える要素があるかどうか
ってとこに行き着きそうだね」
とぼくは応じる

「そうだわね
それにしても 要素たちが多すぎて困っちゃうわね」
と言って彼女は笑う

ぼくも笑う

「まずは そこらあたりから 祈りについて考えると 祈りが世界が陥る実態を変えることができるかどうか そこの理論はどうなるのか ってことになりそうね」
と彼女が言う

「うん そこには 人間が世界に働きかける力 つまり一種の超能力っていうのを考える必要がありそうだね」
とぼくは返す

「そうね あ そうだ これ以前に話したわよね
知性体と意識体っていう存在があって 知性体は人の心であって そういう器うつわが実際に存在するのよって そこで タネもシカケもないマジックっていうのが実際にあるんだけど そういうマジックをなす存在は知性体なの っていう話しよ それってまさに超能力じゃないの」
と彼女は言う

「そうだったね そういう話しをしたことがあったね で ぼくもそういったマジックを見たことがあるって反応したことを覚えてるよ」
とぼくは言う

「そうだったわね 
つまり 人間は心が生まれる心器をもっていて 人が昇天したら その心器は霊界に移行する つまり肉体をもたない霊界だけにおける存在になる それが知性体ね
もっとも 人の心器は 物質世界にいる人間にも宿っているし 霊界にいる存在でもある
ってことね」
と彼女は応じる

「あのあと 二人でいろいろ研究したよね
たとえば 心器は生まれた人間において新しく発生する それはもちろん霊界にある心器のタネを宿してのこと 心器のタネがないと人間の脳には心器は宿らない 心器は物質的存在でないからそういうことになる
もちろん意識器も物質的存在ではない 意識器は心器と違って 意識する能力があり転生する主体である 一方 心器には心的情報をまとめる能力はあるが意識する能力はないし転生しない
人間を卒業した心器つまり知性体は 人間の脳に乗っかって人間にチョッカイをだすことはできる」
とぼくは声をあげる

「そうだったわね
そういった結論がでてくる根拠たちをも数多く挙げながら その結論に至ったんだったわね」
と彼女は応じる

「そこで 知性体は年季を経ているから特殊な能力も高いんだろうね っていうことになるだろうね
しかし 知性体たちの能力はそれぞれ異なっているし その上 それらおのおのの能力たちにも高低がある ってことになるよね」
とぼくは言う

「まさにそうね
さてそこで 人間の心器や そこからでてくる知性体 それらのもつ超能力の一種が 世界が陥る実態を変えることができるかどうか 祈りによって という問いにはいるわね」
と彼女は声をあげる

「それはほとんどこういうことになりそうだね この世界に存在する人たちの質時間の総計総和を 祈りによって変えることができるかどうか ってことになりそうだね」
とぼくは応じる

「そうね 以前あなたと論じた 運命と質時間回帰の関係 必然と確率的必然 祈りによってそれらを越えることができるか ってことになるわね」
と彼女は反応する

「そうだね より詳細に言えば そういうことになるね」
とぼくは返す

「この間 あなたと論じてこういう結論がでたわね
質時間回帰には大きな波と小さな波がある 小さな波はある程度変えることはできるけど それは一時的であって 結局は質時間回帰する つまりそういった質時間回帰ですら変えることはできないってね」
と彼女は応じる

「そうだったね
で 質時間回帰の大きな波は 変えることはできない
っていう結論だったよね」
とぼくは返す

「それから 知性体は物理や化学の法則の実態を破ったりコントロールできる
っていう結論もでたわよね」
と彼女は新しい展開をはかる

「そうだったね」
とぼくは応ずる

「結局 この問題は 知性体が質時間回帰の実態を変えることができるかどうか
ってとこに行き着くんじゃない? 」
と彼女は返す

「そうだね
それは人々の祈りだけでは土台ムリな話しである なぜなら 人間のもつそういった力は弱いから
だから 人々の祈りをそういった能力と力の大きい知性体が聞きとどけて 質時間回帰の実態を変えることができるかどうか
ってことになる ってことだね」
とぼくは応じる

「そうなるわね
で 人間以外の質時間は別として
人間にかかわる質時間は人間の体験によって生じるものだから 人間の体験以外では絶対に質時間を変えることはできない
っていう結論もでてるわよね」
と彼女は声をあげる

「うん
となると 結論は 知性体たちの超自然能力と 質時間回帰則の実態との対決 っていうことになるよね」
とぼくは応ずる

「そうね そういうことになるわね」
と彼女は声をあげる

「うーむ
君が今言ったとおり
『人間にかかわる質時間は人間の体験によって生じるものだから 人間の体験以外では絶対に質時間を変えることはできない』
なんだから うーむ うーむ
唸るしかないな」

「あーあ
やっぱりイルカ君があたしたちの記憶を消して この問題について考えるのを禁じたのがよくわかる ってとこね」
と彼女は嘆くようすである

「うーむ そうだね
祈りや知性体といえども この問題には手だしはできない ってとこだな」
とぼくも沈む

「どんな改竄も どんな恣意的書き換えも 大元の本質の実態を書き換えることはできない ってわけね」
と彼女は言う

「うん そういうことになるね」
とぼくは返す
「こうなりゃ 遊びまくろうぜ ってとこかな」

「それは感心しないわね ツケが増えてあとがタイヘンになるんだから」
と彼女は冷静なようすで言う

「あははは それはそうなんだけど ここまでの憂いを忘れるために ちょっとハメをはずすくらい いいんじゃないかな」
とぼくは応じる

「あははは まあそうね それくらいだったらよさそうね なにもかもイヤになってヤケをおこさないためにも それが賢明かもね」
と彼女は返す

「じゃあ なにやろうか? 」
とぼくは言う

「そうね 庭にでて庭の花を見ながら 祝宴の反対のうたげをやるってのはどう? 」
と彼女は言う

「あははは 祝宴の反対か
逆さミョウガじゃなくて 逆さ祝宴か いいかも」
とぼくは返す

「あははは ひょっとしたら 逆さミョウガと同じように 逆さ祝宴をやったら 未来が拓けるのかもね」
と彼女は応じる

「あれ? 君の言う流れに乗って 逆さ祝宴を肯定したけど わけがわからなくなったよ 逆さ祝宴をやるってことはどういうことだっけ? 」
とぼくは立ち止まる

「えーとね 逆さミョウガははっきりしてるわね
逆さ祝宴は……あれっ? ほんとだ 意味がよくわからないわね 逆さミョウガに乗っかっただけだから
……この意味をよく考えてみましょ」 
と彼女も立ち止まる

「すなおに祝宴とするとどうなるかな? 」
とぼくは応じる

「すなおに祝宴ねえ えーと 祝宴をやるってことは あたしたちが得た結論を肯定することにならないかしら? 」
と彼女は声をあげる

「うーん そうなりそうだね
そこで 逆さ祝宴をやるってことは ぼくたちが得た結論を否定するってことになるわけか うんうん」
とぼくは言う

「そうよ そういうことになるでしょ」
と彼女は言う

「頭がこんがらがったけど こうやって解きほぐせば わかるね」
とぼくは言う
「もちろんこれはジョーダンの上での言葉遊びをやってるだけだよね」

「モチのロンよ」
と彼女は応じる

「いい未来を招くための祝宴 っていう考え方をすれば たんに祝宴でもいいはずだね」
とぼくは言う

「あら そうね とにかく言葉遊びね 深刻になるよりも こうやって遊んだ方が精神衛生にいいでしょ」
と彼女は返す

「うんうん 確かにそうだね」
とぼくは賛成する

「ジョーダンにせよ どっちの祝宴にする? 逆さ祝宴? それとも いい未来を招くためのたんなる祝宴? 」
と彼女は声をあげる

「逆さミョウガが奇跡的に効いたから それにあやかって 最初の方の 逆さ祝宴にしよう」
とぼくは返す

「ジョーダンでやったのに 逆さミョウガはほんとに効いたわね
それにあやかって 逆さ祝宴ね」
と彼女は応じる

「その逆さミョウガの件なんだけど まあ なにがどう効いたのかはわからないけどね
でもヒョウタンから駒っていう コトワザみたいなのもあるからね」
とぼくは返す

「ヒョウタンから馬がでてくるなんて おもしろいことわざね
今度は 逆さ祝宴からなにがでてくるかしら」
と彼女は応じる

「ヒョウタンを横においとけば イルカ君がでてくるかも」
と言ってぼくは笑う

彼女も笑う

「で イルカ君が 全部解決してあげるよ って言うんだ」
とぼくはふざける

「あははは イルカ君にそんな力があるかしら」
と彼女は返す

「あればいいんだけどね」
とぼくは応じる

「そんな能力がイルカ君にあれば あたしたちがこの問題を追究することを禁じなかったはずよ」
と彼女は返す

「うん それはわかってるんだけど 淡い期待をもつぐらいいいだろうよ どうせ全部ジョーダンで言ってるんだからさ」
とぼくは反応する

「あ そうそう これってジョーダンの世界だったわね あたし ジョーダンからマジなとこに移行しちゃったわね いけないいけない」
と言って彼女は笑う

ぼくも笑う

「イルカ君の解決策は 『なるがまま』とかだったりして」
と言って彼女は渋く笑う

ぼくも笑う
渋い笑いだ

「そこでさ 逆さ祝宴は どんなふうにやろうか? 」
とぼくは訊く

「そうね あ そうだ ごちそうと飲み物をイッタン逆さにしちゃうのよ 逆さミョウガのようにね」
と言って彼女は笑う

「それが順当だね」
と言ってぼくは笑い
「食材はなんがいいかな」

「そうね うーん あたしたちが好きでない食材たちを使って 好きでない料理たちをつくる ってのはどう? 」
と彼女は応じる

「うーん いい考えだね でもさ それは 逆さ祝宴については ちょっと論理がおかしくならないかな? 」
とぼくは首をひねる

「あ そうね あたしたちが好きでない食材たちや料理を食べること自体が 逆さ祝宴だ とも言えるわね
ややこしくなっちゃった」
と言って彼女は笑う

「ぼくたちは 論理の迷宮にはいるのが得意だね 逆さ祝宴か たんなる祝宴か でもそうなっちゃったよね」
と言ってぼくは笑う

「それじゃあ だいたい今までどおりの食材たちで 普通に料理をつくりましょ それで つくるにあたって 逆さオマジナイをするってことでいいじゃない」
と彼女は主張する

「それ いいね それでいこう」
とぼくは賛成する


ぼくたちは仕事と雑用に追われ 夕方になる


二人して さるマーケットに行く

食材たちを物色しさまざま買い込む

「お 逆さ富士の絵葉書があるよ」
とぼくは勢い込む

「あらら 縁起がいいわね 上下に分けて使いましょ」
と彼女ものってくる

買い物をすませ 膨らんだレジ袋たちを提げて ぼくたちは家路を急ぐ

家に着くと ぼくはまず 逆さ富士の絵葉書を取りだす

「ジョーダンの世界がここまで広がってしまったなあ これ どうやって使おうか? 」
とぼくは彼女に問いかける

「うふふ こうやるのよ」
と言って彼女はその絵葉書をふたつに折る

彼女はそれを三角柱的にテーブルの上に置く

「ほらね こうすれば どっちも逆さ富士になるわよ このオマジナイが効かないはずはないわね」
と言って彼女は笑う

「ジョーダンの世界も奥が深いんだなあ」
と言ってぼくも笑う

「でね 逆さミョウガの時みたいに食材もイッタン逆さにしてから使うのよ」
と言って彼女は笑う

「君は逆さ研究の泰斗 ってとこだな これが効かないわけがないね」
と返してぼくも笑う

「さらにね 誕生日を祝うときにも この手を使えば 若返るってわけ」
と言って彼女は笑う

「ナールヘソ それは実にいい手だね そのジョーダン 腑に落ちるよ」
と言ってぼくは腹を抱えて笑い
「笑いすぎてヘソが鳴ってるよ」

彼女もおなかを抱えて笑いだし
「あたしのヘソも鳴ってるじゃない ナールホド」
とのたまう

逆さのオマジナイはそんなところで 逆さ祝宴の準備がととのう

「まずね ワインなんかもイッタン逆さにしてから開けるのよ」
と彼女は笑いながら言う

「うんうん わかってるよ」
とぼくも笑いながら返す

さあ 逆さ祝宴の始まりである

彼女とぼくは 飲み 食べ 話しに花を咲かせる

「庭の花々がとてもきれいね」
と彼女が言う

「話しに花を咲かせるとは このことだね」
とぼくは言って笑い
「ところでさ 今日もイルカ君 でてこなかったね」

彼女も笑い
「そうね でも イルカ君のことだから なにか計画をもってるかもしれないわね」

「うん ほんとにイルカ君は不思議な能力と力をもってるから まったくもって油断ができない ってとこだね
とは言っても イルカ君はぼくたちの見方であることは確かだね」
とぼくは返す

「そうそう それは確かね」
と彼女は応じる

「イルカ君は この難局を なんとかすることができるかな? 」
とぼくは問いを発する

「さあ どうかしら
私たちの結論は 超能力をもつ知性体にも 質時間を書き換えることはできない
つまり 質時間回帰を止めることはできない ってことだから イルカ君にもムリでしょ」
と彼女は応じる

「うん そんなとこだろうね
おまけに この逆さ祝宴は ジョーダンでやってるんだから 効くはずがないよね」
とぼくは返して笑う

「あははは そうに違いないわね
それで これから あたしたちどうしたらいいのかしら」
と彼女は質問を投げかける

「人間の祈りも効かない という結論だから……あとは苦行をやるしかないのかな」
とぼくは渋いようすで応える

「たぶん そうね
仏教をはじめ いろんな宗教には 苦行かツトメがつきものだし それが効果的なのかもしれないわね
でも 現実生活の中でやってくる苦しみや難局も苦行の一種でしょ それで充分なんじゃない? 」
と彼女は返す

「うんそうだね 現代人で苦行をする人はほんの一握りで 現代人は苦行なんてしないだろうね」
とぼくは応じる

「そうね
つまり 結局は 打つ手がないってことになるわね」
と言って彼女はワインを飲む

「ケ-セラ-セラ だね
こうなりゃ 飲みまくって 二日酔いという苦行をやろうか」
と言ってぼくは笑い ハイボールをぐっと飲み干す

彼女も笑い
「あら その手があったんだわね
ってのは あなたにあわせただけで 実際はその手は無効でしょ」
と返してワインをぐっとあける

「そうなんだよね
飲み食いする楽しみで マイナスの質時間を積み上げ 二日酔いで苦しんでプラスの質時間を積む ってことだから 総計は結局 マイナスなんだろうね」
とぼくは応じてさらに飲む

「結局 このジョーダン逆さ祝宴もジョーダンだし この問題に対して 打つ手はない ってとこね」
と彼女は言ってさらに飲む

「そういうことだね 困った困った あ そうだ 困ったときの神頼み っていう成句があるね」
と言ってぼくはもっと飲む

「神って 知性体でしょ 知性体にもそれは不可能 って結論がでてるじゃない」
と彼女は返す

「それをわかった上で言ってるのさ 会話をつづけたくてね うーん さて どうしよう」
とぼくは応じる

「どっか よその惑星 質時間のプラスを積んでいる惑星に移住するってのはどう? 
……ジョーダンの世界もいいものね」
と彼女は言って笑う

「おお それはなんという名案 早速ロケットをつくろう」
と言ってぼくも笑い プラモデルのロケット組み立てセットを取りに行ってもってくる

彼女は
「いいわね そのロケットで地球ごと引っ張って持って行きましょ」
と返す

二人して大笑いになる

「この宴は 完全にジョーダンうたげなんだから 思いっきりジョーダンを言って遊ぶしかないわね」
と言って彼女は笑う

「そうそう それしか手がないね」
とぼくは言って笑う

ややあって
「あ イルカ君の思念が心に流れ込んでくる」
と彼女は言う

「ぼくも同じだよ」
とぼくは返す

「イルカ君は そのうち また あの神秘の世界に行ってみるといいよ って言ってるわね」
と彼女は声をあげる

「うん ぼくのも同じだよ」
とぼくは返す

「結局 イルカ君はあたしたちのこと ある程度お見通しなのかもしれないわね まったくもって不思議なイルカ君」
と言って彼女はため息をつく

「そうかも ある程度だね
で あの世界はいったいどうなってるんだろう」
とぼくは言う

「行ってみるしかないわね」
と彼女は返す

「で 君の予想としては あの神秘な世界はどうなってると思う? 」
とぼくは訊く

「あたしの予想? うーん怖いからしゃべらない
ところであなたの予想としては どう? 」
と彼女は返す

「君と同じさ 困った話しさ」
とぼくは返す

「今すぐはあそこに行く気にならないわね」
と彼女は言う

「同感だよ そのうちイルカ君がなにか言ってくるんじゃないかな? たぶん」
とぼくは声をあげる

「そうね たぶんのたぶんで そうなると思う」
と彼女は返す

「それまでは 日々 仕事と雑用に追われ 苦しみながら 悶えながら せいぜい質時間のプラスを積んで 生活していくしかないね」
とぼくは反応する

「そうね それしかないでしょ」
と彼女は返す

「それじゃ あしたの夕べはどうする? 」
とぼくは訊く

「今までどおりでいいんじゃない? 」
と彼女は言う

「逆さ祝宴ってこと? 」
とぼくは返す

彼女は笑いながら
「そういうこと
それとこの問題についての研究もね」
と言う

「そんなとこだろうね
それぐらいしかないね」
とぼくは返す

「それから ゲームをつくるってのはどう? 」
と彼女は声をあげる

「ゲームだって? 」
とぼくは返す

「そうよ
かなり前から ゲーム専用機とかスマホゲームとかネットゲームとか盛んじゃない
そのゲームに この問題を盛り込むってわけ
あたしたちの主張もいれられるでしょ」
と彼女は声をあげる

「ニャールホド あ ぼくはネコの仲間になっちまった
ナールホド それはオモシロイ 尾も白い真っ白なネコだね」
とぼくは声をあげる

彼女は大笑いする

ぼくも笑う

「ゲームにネコを登場させるといいかもね」
と彼女は言う

「うんうん さて どんな筋立てにしようか」
とぼくは返す

「えーとね 尾も白い真っ白なネコがそのゲームという物語りを進めるのよ」
と彼女は声をあげる

「ニャールヘソ
ニャーちゃんが物語のヘソになるんだね」
と言ってぼくは笑いだす

「そうよ
そのニャーちゃんは 引っかきワザ ネコパンチ 噛みつきワザ 跳びケリ 罵倒能力 それに超能力なんかを使うわけ」
と彼女は言って笑う

ややあって笑いをおさめたぼくは
「ニャンともすごい話しだなあ」
と言ってまた笑う

「ニャンでもできるニャンちゃんなのよ」
と言って彼女も笑う

「まるで全知全能のネコみたいだね」
とぼくは返す

「そうなの 全知全能どころか ほかの全知全能の登場者たちをも操れるのよ」
と彼女はのたまう

「ほー それは凄い」
とぼくは返す

「そうなの ホーホー歌うフクロウやミミズクもでてくるのよ」
と彼女は応じる

「あははは タイトルは ダジャレ合戦 ってとこでどう? 」
とぼくは言って笑う

「そうそう そんなゲーム なんの役にも立たない ってわけね」
と返して彼女も笑う

「で そのスーパーネコとスーパーフクロウたちが ゲーマー氏たちに催眠術をかけるんだ」
とぼくは声をあげる

「そうなの その結果 世界が平和になるのよ」
と彼女は言う

「うーん そんなゲームができるといいな」
とぼくは返す

「そんなゲーム 夢の世界ね」
と彼女は言う

「夢の世界 つまりその実現性ゼロ そりゃマチガイないね」
とぼくは言う

夜もふけ 逆さ祝宴もたけなわを過ぎる

「実現性ゼロに落ち着いたところで あしたの夕方 なにしようか? 」
とぼくは訊く

「うーん さあねえ なんにも思いつかないわよ」
と彼女は返す

「ぼくもさ イルカ君を探して散歩 ぐらいかな」
とぼくは言う

「そうね そんなところね」
と彼女は応える


・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・





(過去の分)


今日は元旦-正月です。


新年あけもうしておめでとうございまする・・(昔の言い方)・・・

で、
昨日のオオミソカのあいさつは・・・
旧年締めもうしておめでとうございまする

というところでせふ・・・


さて、
1月1日といえば・・・、
脱線して、ワンワンの日・・・

この間、「ここ掘れワンワン」とワンコが登場する拙作をネット上に載せたなりす・・

それをここに再掲してみませふ・・・


(最後尾にオオミソカの分をそのまま入れたナリス)



(かなり前ネット上に載せた雑文・書きなぐりの再掲)



ワンダーランドとニャンダーランド


昔むかしの大昔、大宇宙の中に、ドングリ山という神聖な山があって、そこに、ワンダーランドとニャンダーランドという地域sがありました・・・

・・・ん・・・これは筆者の記憶があやふやなので・・・困ったのでアール・・・

・・・いやいや・・・

遥かなる未来に、大宇宙の中に、ドングリ山という神聖な山があって、そこに、ワンダーランドとニャンダーランドという地域sがあるはずなのです・・・

そのどっちなのか知らないけれども・・・

・・・ということで、ここからは主に現在形の書き方でいこう・・・

で、

ワンダーランドには、ワンコが大勢住んでいるのでアール。

もちろん、ワンコというのは、ワンワン吼えるカワイコちゃんたちなのでアール・・・

そこのみんなは、我こそはワンコの中のワンコ、ワンダーワンダーと吼えているのでアール。

で、
ニャンダーランドには、ニャンコが大勢住んでいます。

ニャンコというのは、もちろん、ニャン-ミャー-ニャンと吼える(?)ネコたちのことなのでアール(時々引っかくが・・引っかかれると痛い上にチがでるのでアール)。

それらニャンコたちも、我こそはニャンコの中のニャンコにゃんじゃ、ニャンダーニャンダーと吼えて(?)います。

・・・そういえば、ワンコの方は吼える、で、ニャンコの方は普通、鳴くというなあ・・・

さて、

ある日、ワンダーランドに住む、シバイヌのシバポンと、マルチーズのマルポン、その他大勢が、ニャンダーランドに遊びにでかけたのでアールス・・・

で、それら大勢は、ニャンダーランドに着いて、シバポンが
「ニャンダーランドにはイヌは居ぬ」
とダジャレたのでアール。

出迎えたのは、ミケネコのミケポンと、ヒマラヤンのヒマポン、そのほか大勢なのでアール。

ミケポンはそれを聞いて、
「あんた何言ってるのさ、ニャンダーランドにも今やワンコが大勢いるじゃないのさ」
と反撃するのでアール。

シバポンは
「こりゃあまいった、1本とられたなあ」
と頭を掻くのでアール。

ヒマポンは
「あたいもダジャレようか・・ニャンコってのはね、しょっちゅうゴロニャンって寝ることが多いから、寝る子、つまり、ネコって言われてるんだよ」
と返す。

マルポンが
「へーえ、そうなんだ。
といってもさ、ワンコだって、ひまな時には、ゴロワンって横になってるから、おあいこだね・・・だけどワンコはネコとは呼ばれないなあ」
と返す。

ミケポンが
「そりゃそうなのさ・・なぜかってさ、ニャンコの方が、なんというかかんというか、小さくて丸っこくてかわいいじゃん・・それに比べて、ワンコもかわいいけどさ、ニャンコより大きいし、見た目は・・うーん、どうなのかなあ・・そんなところを全部総合すると、ワンコはイヌという、かわいくないネーミングで、ニャンコはネコというかわいい名前になるのはアタリマエじゃん」

シバポンは
「うーん? なに言ってるんだい。ミケポンはなんかわけのわからない理屈をこねてるけど、そういうのを屁理屈っていうんだよ」
と言って、ミケポンに向かって大きなオナラを放つではないか。

ミケポンも笑いながら怒って、シバポンに向かってオナラを放つ。

で、
そこにいたニャンコとワンコの全員が、オナラ合戦を始める。

あたりは引火性の気体に包まれる。

そのうち、ニャンコたちとワンコたちが小競り合いを始める。

すると、豊かな毛を有する彼らのからだに静電気が溜まる。

そこの地面は、絶縁体的になっているのでアール。

ややあって、
火花sが飛ぶ。

それら火花sは、引火性ガス・・オナラにとりつく。

爆発だ。

ドカーン。

ボワーン。

彼ら全員はその場にひっくりかえってしまう。

・・・この作品においては、「彼ら」というのは両性をさすのでアール・・・

ひっくりかえった彼らは気絶しているようだ。

・・・いくらかたつと、彼らは次々と意識を取り戻していく。

シバポンが言う
「いやはやヒデー目にあったぞ」

ミケポンが言う
「なんというひどいことなのさ」

彼ら全員がギャーギャーわめき始める。

その騒ぎが収まる。

すると突然シバポンが
「ここ掘れワンワン」
と騒ぎだし、
地面を掘り始める。

ミケポンも同時に騒ぎだし
「ここ掘れニャンニャン」
とわめきながら、
シバポンが掘っている同じところを掘り始める。

すると、大勢のワンコたちとニャンコたちも、そこらあたりを掘り始める。

でも、メンドーサ地域とサボりーナ地域出身のワンコたちとニャンコたちは、地面掘りに参加しない。

それら彼らは口々に「メンドーサ」とか「サボりーナ」とわめいているのでアール。

地面掘りが進んで、地下道が現れてくる。

大勢が歓声を上げる。

シバポンとミケポンが、「地面掘りに参加しなかった『サボりーナ』と『メンドーサ』出身者たちは地下道におりることを禁止する」と宣言する。

すると、それら彼らは、すぐにそこらあたりを掘り始める。

そして、最初に見つかった地下道につながる支道を発見する。

大勢が地下道におりる。

彼らは地下道を進んでいく。

メンドーサ地域とサボりーナ地域出身のワンコたちとニャンコたちも共に進んでいく。

彼らも地面を掘ったので文句を言われなくなったのである。

地下道は徐々に広くなっていく。

まわりには、さまざまな景観が広がる-景観といっても実物そのものなのである。

太古の生物たちが蠢いている。

古代文明たちの遺跡-廃墟たちも圧倒的な威容を見せる。

森が広がったり、砂漠が広がったり、統一のとれないところもある。

そのうち神秘的な音楽が響き渡ってくる。

彼らは虹色をした不思議な階段のあるところに至る。

「なんだろうこの階段は」
とシバポンが声をあげる。

「きれいな色してるじゃん。この階段、上のほうに行ってるみたいみたいじゃんか」
とミケポンも声をあげる。

「上りのエスカレーターってとこかもね」
とヒマポンが」言う
「あたいはヒマラヤンだから、ヒマラヤ登山ってとこかな」

だれかが
「虹の階段だ」
と叫ぶ。

彼らは、虹の階段を登っていく。

彼らが登っていくにしたがって、
まわりの景色がずんどん変わっていく。

緑おりなす大地、
太く長い川たち、
果てしない森たち、
光を放つ大都会たちも見える、
さまざまな城たち、
高い山たち、
それから
青く波打つ大海、
地球の実物のパノラマなんだろう、
すべて地球にある実物たちである。

「いったいこれどうなってるのさ」
とマルポンが言う。

「おかしな階段もあったもんだなあ」
とシバポンが応える。

ミケポンが声をあげる
「ちょっと、キミがわるくなってきたじゃんか」

ヒマポンが大きな声で言う
「ほら、あちこちに、霞やら煙やら黒雲なんかが見えるよ。炎もあちこちであがってるじゃん」

シバポンが声をあげる
「ほんとだ。さっきは気づかなかったけどさ」

「ほら、海が大きくうねっているじゃん・・なんか恐ろしげじゃんか」
と、ミケポンが叫ぶように言う。

虹の階段をのぼっていく、大勢の間からも、大きな声ごえがあがる。

彼らはそれでも、階段を上がっていく、

時間が流れる。

虹の階段は宇宙空間にでたようだ。

彼らは依然として階段をのぼっていく。

彼らは息は苦しくないようだ。
普通に呼吸ができるようだ。

虹の階段の上の先に、月が見えてくる。

彼らに見えるのは、月と星ぼしであり、それと下を見ると地球、である。

彼らはさらに神秘の階段を登っていく。

おう、
その虹の階段は月につながっているのが見える。

彼らは汗をかきながら階段を登りつづける。

時がたち、彼らは月に至る。

彼らは月に着いたのでアール・・・

さて、ここは月でアール・・・

「あたし、かぐや姫よ」と名のる女性が彼らを迎える。

その女性は、伝説の物語りどおりの人物に見える。

「あなたたち、よくもよくも物好きにも、こんなとこまで来たわね・・・うひひひ・・・ようこそ」
と、かぐや姫は、ニタリと微笑んで一同にあいさつする。

彼らは驚き、とまどいながらもあいさつを返す。

彼らの間でも「かぐや姫」の伝説は知れ渡っているのでアール。

すると、その横にいたウサたん(ウサギのことでアール・・「ウサギ」では、即物的すぎて映えないので)
がでてきて、
「我こそは月のウサギのウサポンなんだぞう」
とのたまう。

(・・・凄くメンド草なので、一人称単数の中の「わたし、ぼく、その他」は、「我」に統一しよう(テヌキ小説・・笑・・・我こそはメンド草人間の第一人者)・・・それについては、日本語にはいろんな言い方がある・・しかも性別まで示すことが多い・・・であるから、「我」に統一するのでアールス・・・)

次には、別なウサたんがでてきて、
「我こそは、月の雪ウサギのユキポンなのでアール」と声をあげる。

ウサポンが言うには、
「ほかにも、月にはウサたんがいっぱいいるんだぞう・・・」
と声を張り上げる。

たしかに、ウサポンの背後には、ウサたんらしいのがいっぱいいる。

ウサポンは、
「では、珍しい子を紹介するんだわさ・・・
この子は、キトゥンという子なんだわさ・・・アダナがクチナシネコっていうんだけどさ」

その子はたしかにネコに見える。

口があるようなないような不思議なネコでアール。

つづいて、
「で、この子は、ミッピーで、ニックネームが、口ヌワレウサギって子なんだわさ・・かわいそうなんだわさわさわさ」

さらに、
「この子は、マイメロンって子で、アダナは耳寒がり、って子なんだわさ」

ウサポンはそういうふうに彼らに紹介する。

かぐや姫が、
「さあさあ、皆さんを月の都に招待して、ごちそうでも食べましょう」
と仕切るようにのたまう。

かぐや姫は、「こっちよ、こっちよ」と言いながら彼らを導き案内する。

(・・・前にも記したが、彼らは息ができるのでアール・・・)

彼らは巨大な丘のようなところに至る。

かぐや姫は、その丘の壁のようなところで立ち止まって、壁に向かって声をあげる
「ひらけ~ゴマ! 」

その壁は扉のように開く。

そこには下り階段がある。

かぐや姫に率いられた彼らは共に階段をおりていく。

彼らはズンドコ-ズンドン進んでいく。

かなりの時間がたち、
彼らは宮殿の中のようなところに至る。

ミケポンが言う
「月にこんなところがあったなんて知らなかったなあ」

シバポンが
「まったくだよ。不思議な話しだなあ」
と応える。

ウサポンが、
「さあ、みんなで餅つきをするんだぞう」
と声をあげる。

ミケポンが、
「餅つきだって? 
伝説として知ってはいたんだけどさ・・ほんとに餅をつくの? 」

ウサポンが
「あたりまえじゃん。
月の世界では、餅つきが恒例行事なんだわさ。
そして、おゾウニとか、いろいろ美味しいものをつくって食べるんだわさ」

シバポンが、
「それでさ、不思議すぎるんだけどさ、月での食料生産はどうしてるんだい? 」

すると、
かぐや姫が、
「そこのところを詳しくお話ししましょうね、シバのポンちゃん・・・

そうそう、
これはね、目もくらむような永い永い年月のかかったお話しなのよ・・あなたたち、気絶しないで聞くのよ・・・
今現在では、月星人と呼ばれてる宇宙人が月には住んでいるのじゃ。

その人たちは、遥かなる大昔、
パルトブルンという星系にある、パルトランドンという惑星から地球にやってきたのですじゃ。
なぜ、彼らが地球にやってきたかというと、そのパルトランドンという惑星がメチャクチャになっていたからなのですじゃ。
つまり、滅びそうになっていたってことね。

その惑星の科学技術が進んで、そのパルトランドンの人たちは、贅沢をしすぎ、驕りまくり、文明が爛熟し、その果てにマイナス面だけが大きくでてきたのです。

で、それ以前から、彼らは、宇宙全体に探査機sを飛ばし、生物の住めそうな惑星を探していたのです。

そこにおいて、彼らは地球を見つけたのじゃ。

そこで彼らは、地球の衛星としての月を、地球の周りにおこうと考え、
惑星になりそこなった天体――今の月を――、地球にもってきたのです。

しかも、その月に手を加え、地球を見守ることができるようにしたのじゃ。

彼らの宇宙船でその天体を引っぱってきて、地球の周りに置き、その月を押したり引いたり、ひっぱ叩いたり蹴飛ばしたりして、今の月の在りようにしたのじゃ。

月と太陽の見た目の大きさを同じくしたり、月はいつも同じ面を地球に向けているように調整したのです。

起潮力-潮汐力関連で起こる月の位置変動も考慮して、さまざまなことも行ったのです。

しかも、月の内部に彼らの基地と住居を建設したのじゃ。

その時掘り出した岩石などを、火星と木星の間に捨てたのです。

それらが今、小惑星群の一部を形成しているのじゃ。

いやはや、宇宙は広大で、どんな生物がいるか、何があるのかわからないくらいなんですよ。

・・・ということなのよ。
皆さん、さぞかしビックリしたでしょうね・・・

・・・それでね、
あたしの話し方は、昔の言葉と現在の言葉をゴチャマゼにしてるので、ヘンな感じだと思います。
うひひひ・・・」

こんな風に、かぐや姫の講義のような話しは終わる。

シバポンが言う
「そうでなけりゃ、今のような、月と地球のような関係はありえない、ってことだね」

ミケポンが
「月はいつも片面の表だけを地球に向けているし、太陽と月の見た目の大きさは同じだし、日食や月食も完璧なパノラマを見せるし、ってことは、偶然では起こらない、ってことなんだ・・・月星人がやったから、こうなってる、ってことなんだね」

「そうそう、そうなのよ。
あなたたち、ワンコとニャンコなのに、理解力が高いわね・・・あら、失礼・・・あら失礼、って言うと、さらに失礼になっちゃうかしらんらん・・・」
とかぐや姫が応じる。

ミケポンが、
「いやいやそんなことないよ。
我らは、人間より優れているからね・・・我らは地球を壊したりはしないんだ」

シバポンが、
「そうそう、そのとおり・・・我らの優秀さを賛美されたみたいだよ」
と声をあげる。

かぐや姫が、
「いいこと言うわねえ。
まったくもってそのとおりですじゃ」

シバポンが、
「繰り返すけどさ、今の月星人が、昔、そういうことをやってなかったら、地球と月の関係は今みたいにはなってなかった、ってことだよね。
それでさ、月星人は、今の地球を見守って、何しようとしてるのかなあ? 」

ミケポンが、
「そうそう、そこのとこ知りたいな。
月星人は、今、我らのすぐ近くにいて、地球を見守ってるんでしょ」

(登場人物の言葉遣いを設定してなかったので、言葉遣いが不安定ナリス・・それを精密にやろうとすると、時間と労力がかかりすぎるのでアール・・・これは、イメージスケッチなる書き流しなのでアールス)

シバポンが、
「かぐや姫さんも、月星人なんじゃないの? 」と訊く。

かぐや姫が応えるには、
「あはははは、そうなのじゃ。
あたしは月に住んでるから月星人ってことにはまちがいがないわね。
で、さっき言った、本物の月星人の子孫なのかどうかは、あたしも知らないんじゃ」
と応じる。

ヒマポンが、
「ところでさ、月星人は、地球を見張ってるってことなんだけど、見張って何するのさ? 」

かぐや姫が、
「それはムズカシイ話しね。
どこででもあることなんだけど、月星人たちは、ふたつの勢力に分かれてしまっているのじゃ。
詳しくは言いたくないのじゃじゃが・・それらの主張が正反対なのじゃ。
しかもその二派それぞれがさらにいくつかに分かれてしまっているのじゃ・・これもどこででもあることなのです。
ということで、収拾がつかないのですじゃ・・・
・・・ということです」

ミケポンが、
「それだけ聞けばよくわかるよ。
うーん、困った話しだなあ」

シバポンが、
「我らも、そういったことには気づいているんだよ。
困ってしまってワンワンニャニャン、ってこのことだなあ」

しばし沈黙がつづく・・・

ウサポンが、
「さあ、みんな餅つきを始めるんだぞう」
と言って、
準備されたものたちを指差す。

「わー、わーわー、凄いぞ~」
という声が沸き起こり、
ヨダレを垂らしながらの餅つきが始まる・・・

大勢がよってたかって餅をつくもんだから、あっという間に餅がつきあがる。

するとすぐに、お雑煮や餅のデザートがつくられていく。

ミケポンが、
「ところでさ、ウサポン、このもち米はどこでとれたのさ? 」

ウサポンが、
「それなんだわさ・・・
月の内部にはいろんな区画がつくってあって、しかも、電気や光や水の設備も整っていて、――つまりそういった設備は月星人がつくったんだけどさ――、作物を栽培するのは、お茶の子さいさい、なんだわさ」

ミケポンは、
「ふーん・・そうなんだ・・・
このお雑煮の緑の野菜は、なんなのさ? 」

「それはさ、月だけにある月見草っていう野菜で、栄養たっぷりで美味しいんだわさ」
とウサポンが応える。

ミケポンが、
「こっちの白いカタマリはなんなのさ? 」

「これはね、月だけにある月見タケっていうキノコで、いいダシがでる上に、ほどよい歯ごたえがあって、こたえられないんだわさ・・・
そいでさ、キノコってのには毒があるのがあるから、気をつけないといけないんだわさ」
とウサポンが応える。

シバポンが、
「そうそう、我らの仲間が、キノコを食べて中毒したことがあったっけ。
回復したからよかったんだけどね」

・・・宴会の準備が整い、彼らはごちそうをパクつく。

かぐや姫が、
「そうそう、言い忘れていたことがあるのじゃ。
月と地球の話なんだけど、偶然に今のようになる確率はゼロってことを言いました。
そのほかにもあるのです。
地球と月ができた年代や、それぞれの成分たちの分析、から言っても、科学的におかしなところがあるのじゃ。
それとその他にも科学的説明たちをしようとしても、説明できないのです。
だから、さっき話したのに加えて、今で言う月星人が、今のようにした、としか説明できないのじゃ」
と説明を加える。

ミケポンが、
「へーえ、そうなんだ。
宇宙って不思議だね」
と応じる。

ヒマポンが、
「そうそう。
我らが登ってきた、虹の階段も神秘そのものだしね」
と言う。

ここで、ミケポンが、
「あ、あそこにピアノみたいなのがあるじゃん。
我が一曲披露するね」
と言って、その楽器に臨んで、演奏と歌をやり始める・・

「♪♪ネコふんじゃった、ネコふんじゃった、ネコふんづけちゃったらひっかいた・・・・・・♪♪♪」

ミケポンが歌い終えると大喝采があがる・・・

興奮のルツボとなる・・

・・・すると、シバポンが、
「我も一曲披露しようじゃないか」
と言って、演奏し歌い始める・・

「♪♪それは、ネコの糞じゃった、ネコの糞じゃった、糞をふんづけちゃって、我は怒ってネコをひっかいた、ネコをひっかいた・・・・・・♪♪♪」

またまた大喝采がおこる・・・・

一帯は興奮のルツボと化す・・

ニャンコたちとワンコたちは、笑いながら踊り始める・・・


・・・そういうふうにして彼らは飲み食いし、楽しむ・・・


・・・月の夜がふけていく? ・・・

かぐや姫が、
「・・・では、みなさん、あなたたちの友である、人間について少しお話ししましょう・・・

人間って、あなたたち、ワンコやニャンコ、ウサタンたちには、メロメロですね。

・・・それで、
人間の女性には月のものって現象があるでしょ。
例外はあるけど、その周期は月が地球の周りを一周する日にちとだいたい同じなのです。
不思議でしょ・・・

・・・これはあたしの夢想なんだけど、
過去に、月星人が、そのことを知っていて、月が今の周期で、地球を一周するように、月を設置した、と思えるのです。
なんか夢があっていいでしょ・・・

・・・それがほんとだとすると、月星人は、人間にまで至る生物の進化を知っていて、月を設置した、のかもしれません。

・・・ということは、月星人は、地球の生物の進化にかかわってきた、のかもしれません。

・・・そうでないと、今のような生物たちは、地球には存在しなかった、と言えるのかもしれません・・・

さて、
太陽系にある衛星たちが、それぞれその惑星をまわる周期は、全部は知らないんだけど、月のそれよりずっと短いでしょ。

・・・そういったことたちについても、何からなにまでもが不思議なのです・・・」

ミケポンが、
「ふーん、そうなんだ」
と応じる。

・・・彼らは飲み食いし、歌い踊り、夜もふけ? 眠ることになる・・・

・・・彼らが目覚めた-次の日? ・・・

かぐや姫がしゃべりだす
「あなたたち、ここで、ここ掘れワンワン、ここ掘れニャンニャンをやってごらんなさい。
すごいことになるから」
と、少し笑い気味に。

シバポンが驚いて、
「あれっ? なんで知ってるんだろ、それを」

ミケポンも、
「まるで、地球での我らのことを見ていたみたいだなあ」

かぐや姫は、
「月には、天眼鏡っていうスグレモノがあるのです。
その天眼鏡で、あなたたちのやってることがわかったのじゃ」

ヒマポンが、
「うわああ、ズルい」

かぐや姫は、
「ともかく、またやってごらんなさい。
神秘の世界が拓けるから」
と、微笑みながら言う。

シバポンが、
「そこまで言うんならやってみようか」

ミケポンも、
「おもしろそうじゃん」

そこで、
「ここ掘れワンワン」
「ここ掘れニャンニャン」
が始まる・・・

今回は、地球でのと違って、メンドーサ地区とサボりーナ地区出身のワンコたちとニャンコたちも、初めから参加して掘りはじめる。

「ここ掘れワンワン」
「ここ掘れニャンニャン」
と騒がしい・・・ワンともニャンとも騒がしい・・・

・・・彼らは掘り進む・・・

・・・やがて、地下道が現れてくる。

・・・彼らは充分に掘り、地下道の全容が顕わになる・・・

かぐや姫が、
「あたしも行きましょう」
と言って、先頭に立ち、地下道へと降りはじめる。

ミケポンとシバポンをはじめ、彼らはかぐや姫のあとにつづく・・・

・・・地下道に至った彼らは、地下道を進んでいく・・・

かぐや姫が突然、
「まだ、話してないけど、土星の輪も不思議なのです。
あれも月星人がやったのかもしれません」
と、独り言を言う。

ミケポンが、
「ふーん」
と声をあげる。

・・・地球のそれと同じように、地下道は徐々に広くなっていく。

まわりには、さまざまで謎めいた景観が広がる-景観といっても実物そのものなのであるが・・・

しかし、地球での地下道で彼らが見た景色とはすべてが大きく異なっている・・・

誰も見たことがないような、不思議な形と色をした太古の生物たちが蠢いている。

古代文明らしき古ぼけた遺跡-廃墟――奇妙な形と色彩の遺跡たち――も圧倒的な威容を見せる。

森が広がったり、砂漠が広がったり、統一のとれないところもある。

赤茶けた地域もある。

そのうち神秘的な音楽が響き渡ってくる。

かぐや姫が、
「あなたたちが、地球での地下道で見た光景とは違うでしょう。
・・・でも景色といっても、全部、実物なのです」
と言う。

・・・彼らは虹色をした不思議な階段のあるところに至る・・・

「なんだろうこの階段は・・地球のときのとはずいぶんちがうな」
とシバポンが声をあげる。

「きれいな色してるじゃん。この階段、上のほうに行ってるみたいみたいじゃんか・・そこは地球のと同じだね」
とミケポンも声をあげる。

かぐや姫が、
「見た目はずいぶん違うけど、あなたたちが地球で発見した階段と、ある意味似たようなものね」
と声をあげる。

「あ、そうなんだ。
地球でのと同じく、上りのエスカレーターってとこかもね」
とヒマポンが」言う
「あたいはヒマラヤンだから、月のヒマラヤ登山ってとこかな」

周りの彼らが笑う・・・

だれかが
「神秘な虹の階段だ」
と叫ぶ・・・

それは神秘的な虹色に輝いているのである・・・

彼らは、さっそく、その虹の階段を登っていく・・・

彼らが登っていくにしたがって、
まわりの景色がずんどん変わっていく・・・

・・・それはある意味、地球からの虹の階段と同じように、であるが、
しかし、地球からのそれから見えた景色とはまったくもって異なっている・・・

緑おりなす大地、
太く長い川たち、
果てしない森たち、
光を放つ大都会たちも見える、
さまざまな城たち、
高い山たち、
それから
青く波打つ大海、
さまざまなパノラマがある・・

「言葉にすると似てるけど、いったいこれどうなってるのさ、地球からのとはぜんぜん違うよ」
とマルポンが言う。

かぐや姫が口を開く
「これら見えるすべてが宇宙のどこかににある実物たちなのです」

マルポンが、
「ふーん、そうなんだ、でも信じられないなあ」
と声をあげる。

「それにしても、地球からのよりずっともっとおかしな階段だなあ。
こんな階段がよくもあったもんだなあ、見える景色が宇宙のどこかにある実物だなんてさ」
とシバポンが応える。

ミケポンが声をあげる
「ちょっと、キミがわるくなってきたじゃんか・・宇宙って底なしの神秘の世界なんだね」

ヒマポンが大きな声で言う
「ほら、あちこちに、霞やら煙やら黒雲なんかが見えるよ。炎もあちこちであがってるじゃん・・・地球からのとはずいぶん違ってるけどさ」

シバポンが声をあげる
「ほんとだ。さっきは気づかなかったけど、全体的に何かすごいことが起こってるみたいだ・・なんか気味悪いなあ・・・」

「ほら、宇宙にある広すぎる海が大きくうねっているじゃん・・なんか恐ろしげじゃんか・・色もヘンだしさ」
と、ミケポンが叫ぶように言う。

彼らは虹の階段をずんどんのぼっていく、
彼ら大勢の間からも、大きな驚きの声ごえがあがる・・・

・・・彼らはそれでも、不思議な階段を上がっていく・・・

・・・時が流れる・・・

虹の階段は大宇宙空間にでたようだ・・・

彼らは依然として階段をのぼっていく・・・

彼らは息は苦しくないようだ。
普通に呼吸ができるようだ。

・・・虹の階段の上の先に、無数の星ぼしが広がっている・・・

彼らに見えるのは、数限りない星ぼしであり、それと、下の方には月と地球が見える・・・

彼らはさらに神秘の階段を登っていく・・・

お~、
その虹の階段は大宇宙のどこかにつながっているのが見える・・・

・・・依然として彼らは汗をかきながら階段を登りつづける・・・(ワンコたちも、ニャンコたちも、立派に汗をかいているではないか)・・・

・・・時がたち、彼らは大宇宙の不思議な空間に至る・・・

・・・かぐや姫が、
「さあ、ここが大宇宙の果てです。
でも、ここは、大宇宙のヘソでもあるのです」
と声をあげる。

「ええ~? 大宇宙の果てで、しかも大宇宙のヘソだって? 」
と、ミケポンが声をあげる。

「それってどういうことなんだろう? 」
と、シバポンが訊く。

かぐや姫は、
「ここが、大宇宙を壊すことも、新しい大宇宙を造ることもできるのです」

ミケポンが、
「ここが、大宇宙の終焉の場所であり、大宇宙の始まりの場所でもある、ってことかなあ? 」
と首をかしげる。

マルポンが、
「意味がわかんないじゃん。
もっと説明してほしいよ」
と、声をあげる。

ヒマポンも、
「ほんと意味不明だよ。
そこの仕組みはいったいどうなってるのさ」
と不満げに言う。

かぐや姫は、
「そうなのよ、あたしも、それについてはほとんど知らないのです。
ただね、それに関してちょっとだけ聞いたことがあるのです。
なんでも、ここには巨大な知性が満ち満ちていて、その知性が、大宇宙を見守っていて、いろんな判断をして、いろんなことを実行する、そういう実行力までももっている、ということ、そう聞いたことがあるだけです」

「ふーん、そうなんだ。
不思議な話しだね」
と、ミケポンが応じる。

・・・彼らは、見える限りのパノラマを見渡す・・・

・・・壮大な光景である・・・
無数の星ぼし
雲のような何か
色彩もさまざまである・・・

ヒマポンが、
「あ、星が落ちていく。
ほら、あの星」
と、指差して叫ぶ。

「あ、ほんとだ」
と、ミケポンも声をあげる。

彼らから見れば下の方に流れていく星がある。

「あれって、流れ星じゃないよね」
とマルポンが言う。

かぐや姫が、
「そうね、ここは宇宙空間なんだから、地球で見れる流れ星とはまったく違うわね」
と応える。

ヒマポンが、
「じゃあ、いったい、なんなのさ? 」
と声をあげる。

「たぶん、さっき話した大宇宙の巨大な知性が、あの星をどうにかしようとしてるんでしょう」
と、かぐや姫が言う。

・・・彼らは、周りのスペクタクルを見つづける・・・

ヒマポンが、
「あ、別な星が、最初の落ちる星の方に流れていくよ」
と叫ぶ。

「あ、ほんとだ。
ヒマなヤツは、よくなんでも見つけるもんだなあ」
と、シバポンが言う。

ヒマポンは、
「ちがう、ちがう、我はヒマラヤンなんだ。
ヒマじゃないんだ。
ヒマラヤ登山はヒマジンのシバポンなんかにはできないのさ」
と応じる。

「わるかったな」
とシバポンが応じる。

「あ、それらふたつの星がぶつかりそうなんじゃらほい」
と、ミケポンが声をあげる。

「お~」
「お~」
・・・
と声があがる。

「まるで、花火みたい」
とマルポンが叫ぶ。

それらふたつの星たちはぶつかってはじけ飛んだのである。

ミケポンが、
「惑星たちもマキゾエじゃんか。
あそこに住んでた生き物たちはいったいどうなるのかなあ」
と眉をくもらせる。


「そうね。タイヘンなことね。




・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・



・・・かなり前にネットに載せた駄文集・・・


地球漂流
質時間回帰がよりいっそう強烈

に働く時代にはいった・それが

強く目に見える時代にはいった
sennnennoukokutohakonokotodea

lu
人類はholob
人口がどんどん減っていけば、

あらゆるすべての資産の価値は

暴落する・無意味になるし必要

でなくなるからである・・
その先、すべての国sと人類が

滅ぶ
だいたい、衣食住のために働く

人たちがいるからこそ人類は生

きていけるのであるが、そこを

勘違いしているなんとかどもが

いるので話しにならない
halagulo frb(ふざけすぎたろ

ばばか)が利上げをしても、米

のインフレは収まらない・今回

のインフレは過去のそれとはま

ったく異なる
やりたい放題をやってきて、い

い思いだけをしてきた者たちに

は、もはや逃げ場がない
いや、ある、地獄の最深部だ
人類はholob
sennnennoukokutohakonokotodea

lu
質時間回帰がよりいっそう強烈

に働く時代にはいった・それが

強く目に見える時代にはいった
地球漂流


・・・かなり前にネットに載せた駄文集・・・


繰り返される原始時代X4


大自然の中
花が咲き乱れ
風が吹き乱れ
氷の花が咲き乱れ
太陽が吹き乱れ
人類が咲き乱れ
人類が吹き乱れ
人類社会が咲き乱れ
人類社会が吹き乱れ
爛熟が咲き乱れ
頽廃が咲き乱れ
花が咲き乱れ花畑が広がり
大自然が咲き乱れ
それから当然
原始時代が花開き咲き乱れる
それは花咲く人類の歩み
そしてそれは原始時代への歩み

原始時代は
繰り返し訪れる
それはこれまで100パーセント起こってきた事実
そこではほとんどが最初からのやり直しとなる
それに歩調を合わせて
質時間回帰も起こる
質時間回帰は怖い恐ろしい恐怖だ

いやいや
基本的に
質時間回帰による原始時代への回帰という事象が起こることがあるということである
そのケースがほとんどである

人類が便利にして楽な文明社会を充分体験すると
ひっくり返ってその真逆の原始時代が訪れるのである
そこにある本質は質時間回帰である

質時間回帰


そこにおいて
ある意味
文明化社会と原始時代は似たようなものであるといえる
それらはなにからなにまでそっくりである
文明化社会にもさまざまな痛苦があるという点においてそういえる

ただ、文明社会の人々は
ひ弱になっている
脆弱
ある意味それは退歩である

そうではあるが
人間は進化もしなければ進歩もしない
変化するだけである

退歩は起こりやすい

すべてが質時間回帰のもとにある


退歩するのは質時間回帰の一種である

それが厳然にして現実なる事実である

さて 原始時代

どこにも店がない

訳のわからない店らしきがあっても何も売ってない

仮に売ってるものがあったとしても交換手段がない

貨幣らしきはニセモノとわかっているからだ

となるろ
自分で食べ物を育てるしかない
海や川 山に行って自分で食料を獲得するしかない


服などという贅沢なものもない

家も原始時代のそれだ

(後略)



(前略)

前提が間違ってれば結論も間違ってることが多い

結果は偶然間違ってなかったという奇跡を除いては



その2

(過去の分)


大晦日


今年、壮大な天体ショーが、二事象重なって起こったので、それに因んで雑文をものしてみよう・・・

今日は大晦日

(昨日はツゴモリ・・
(旧暦で、月ごもり、という意味なのではないだろうか? 新暦においては、天体の月が籠もるとは限らない)・・・
しかしいやいや、
ツゴモリなどとは、ゴワゴワした感じで語感がよろしくないなあ・・・そこでここでは、コミソカ(小晦日)と呼ぼう・・・)


大晦日の今日、その天体ショーに因んで、太陽と惑星たちのネーミングを正確に確認したいのでアールス・・・

(・・・オオミソカには、沢山味噌を入れた(オオミソ)年越しそばを一度ぐらいは食べてみるのもわるくない・・おお、これぞオオミソか? ・・・脱線ダジャレリルレロ・・・)


さてそこで・・・
フトヒ(太陽)、ミズボシ(水星)、カネボシ(金星)、ツチダマ(地球)、ヒボシ(火星)、キボシ(木星)、ツチボシ(土星)、ソラオサボシ(天王星)、ウミオサボシ(海王星)、といったところナリス・・・

ツキ(月)は、ツチダマ(地球)に付いているみたいなので、「付き→ツキ」、と呼ばれるようになったのかもしれない・・・

以上が正式の呼び方だと知っている人がいないのは悲しいではないか・・・


ついでに遊んでみよう・・・

一週間は、
たいようび(日曜日)、つきようび(月曜日)、ひようび(火曜日)、みずようび(水曜日)、きようび(木曜日)、かねようび(金曜日)、つちようび(土曜日)、
からなっており(名称と、人間が決めた規則から)、それらは太陽と惑星たちの名称との関連がありそうである。

そこには七曜(メンド草なので、説明省略)、の考えも入っているのだろう。

ちなみに、
曜日の曜は、太陽が高くあがり輝くといった意味だそうだ・漢和辞典によると・・・日は太陽、右側はキジで躍り上がるといった意味をもつそうだ・・・ほかにもいろいろでてきたけど、メンド草なので省略・・・

であるから、曜日の名称sは、大和言葉だけでいくと、
ひかがやきび(日曜日)、
つきかがやきび(月曜日)、
ひかがやきび(火曜日)、
みずかがやきび(水曜日)、
きかがやきび(木曜日)、
かねかがやきび(金曜日)、
つちかがやきび(土曜日)、
となるのでアールス。

ありゃりゃ、日曜日と火曜日が同じ発音になってしまった・・・

そこで、日曜日を、
ふとひかがやきび(日曜日)、
とすれば、納まるナリス。


・・・以上、お遊びの戯れ文(たわむれ文、ざれ文)じゃすた・・・



(上略)




ナンセンス小話その2


・・・ここでちょっと休憩しよう・・・
ではその線で、バカ小話、アホ小話を・・・

Aさんが言うには
「うちで飼ってるニワトリたちは、
ホヘーホッホッホッホ~~ホヘホッホー
って鳴くんだぜ」

Bさんが応じて
「へえ、そうかい・・君さあ、ニワトリたちの歯を全部引っこ抜いただろ? 」

Aさん
「君、よくわかったなあ、
素晴らしい、君の推理力にはマイルよ、
一億マイルぐらいだなあ」

Bさん
「たった一億マイルかい、
おいらは、宇宙一周マイルぐらいだと思ってるんだがなあ」

Aさん
「そいじゃあ、その線で、宇宙一周旅行とシャレこもうじゃないか」

Bさん
「よしっ、
早速準備を始めよう」

Aさん
「いいなあ、宇宙一周旅行、早速やろうぜ。
それでなあ、うちのニワトリ小屋の近くにフクロウが住んでてな、
そのフクロウは、ホウホウホヘヘって鳴くんだぜ」

Bさん
「わははは、ホウホウそうかい。
うちの近くにウグイスが住んでるんだが、
そのウグイスは、ホーホーホヘヒョって鳴くんだなあ。
そのウグイスは、君のところのニワトリ小屋を覗きにいってるんだろうな」

Aさん
「わははは」

Bさん
「あほほほほ~~」


・・・以上、バカ小話、アホ小話じゃすた・・・



設問:
このところの一連の流れにのって、「遊びの精神」と「超絶抱腹絶倒超絶不審仮説の世界」と「科学的精神」の中で、「森羅万象スペースファンタジア問題」に挑戦してみよう。

まず、まずい詩(幻想駄詩)を:


かなり前に書いた、シリーズをなす幻想駄詩sの一部:

(それらも質時間回帰の世界にある)

(10年ぐらい前に書いた、と思う)



スペースファンタジア

スペースファンタジア 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 大宇宙という舞台 星の数ほどの文明が どこかの星の上に 生まれ 生まれては消え 消えては生まれ 波打ち寄せる 砂浜に築かれた砂の城のように

永遠に繰り返し築かれる砂上の楼閣のように 栄枯盛衰 隆まっては替わり 長じては消え去り 栄落興亡 興っては廃たれ 浮いては沈み そして 世界は黄昏 惑う星テラは沈みゆく 神々の栄光を載せて

その先始まろうとしている 永い永い静寂の季節 続きに続く寂寞たる時空の世界 森羅万象 スペースファンタジア

世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア やがて くりかえされる ふたたび 甦りのときが 惑う星テラに兆し また 新たな 時代が始まる 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア

(それらも質時間回帰の世界にある)



季節

季節 季節は巡らず 今や気候はきまぐれ 冬に入道雲 夏に雪 大風は勢いを増し 渦巻く風も力を強くし 極端から極端へ 季節感が壊れていく 地球の叫び 大自然の雄たけび 地球から疎まれる人類 大自然から懲らしめられる人類

(それらも質時間回帰の世界にある)





雨 雨が降る 世界中に雨が降る 人類に質時間のプラスを積ませる天からの雨 天の涙 雨が降る 世界中に雨が降る



世界

世界 スペースファンタジア 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 自在闊達に踊る 時を経て 今や人類が贅沢し果て奢りつくし 人類自身と世界を汚し 地球は怒る 大自然は怒り狂う 世界は怒髪天を衝き変怒妖天変難雑凶災乱地異襲 大風大雨 変わった色のイナビカリが世界を襲い


妖異摩訶不思議な雨が雪が世界を襲い 人類は黄昏 人類は縮み上がりヘタれ果て狂いまくり腐癌荒争廃破戦汚損敗変病腐壊死 惑う星テラは沈みゆく 神々の栄光を載せて その先始まろうとしている 永い永い静寂の季節が 続きに続く寂寞たる時空の世界が


世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア やがて くりかえされるふたたび 甦りのときが 惑う星テラに兆し また 新たな 時代が始まる 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア



スペースファンタジア

スペースファンタジア 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 大宇宙という舞台 星の数ほどの文明が どこかの星の上に 生まれ 生まれては消え 消えては生まれ 波打ち寄せる 砂浜に築かれた砂の城のように

永遠に繰り返し築かれる砂上の楼閣のように 栄枯盛衰 隆まっては替わり 長じては消え去り 栄落興亡 興っては廃たれ 浮いては沈み そして 世界は黄昏 惑う星テラは沈みゆく 神々の栄光を載せて

その先始まろうとしている 永い永い静寂の季節 続きに続く寂寞たる時空の世界 森羅万象 スペースファンタジア

世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア やがて くりかえされるふたたび 甦りのときが 惑う星テラに兆し また 新たな 時代が始まる 世界は夢幻 果てしなき時の流れの中で 森羅万象 スペースファンタジア

(それらも質時間回帰の世界にある)



さて、以上の「幻想駄詩s」のもとに、前回までの設問sの中のいくつかである「幻想的な問い」をあらためて立てよう:
「自分が転生したとすれば、次回はどんな人物に生まれ、どんな性質・特性s「見た目・姿形、身体上の特性、性別、人種、民族、才能、能力、その他」をもち、どんな境涯と生涯をおくることになるか、質の科学(仮説)のもとで推測想像し記すこと。
ならびに、「転生先」を複数の意味に解釈し(人物、境遇 地域、国家、惑星)、転生先がどういう存在・在り方sになるか質の科学(仮説)を適用して推論想像し記すこと。


(この#3に全てを入れているわけではないので、この部分は迷子になっているが、そのまま残しておこう→《あとは、以下、前回以前までの分と同じである》)


参考:「運命のノート#17」:
今までの設問も風変わりだったが、今回はよりいっそう風変わりで幻想的な問いをたてよう:
さて、前回は、設問シリーズ「#108」であった。
「108」というと「煩悩の数」だと仏教系の教えではいわれている。で、「心器」のもつ「108」の煩悩が、あの世・地獄や天国などを形成しているのかもしれない、という幻想を抱くのは面白い(興味深いという意味)。煩悩の数は「8万4千」ともいわれるが、そうなるとあの世のさまざまな領域の数はさらに多いということになるだろう。
そもそも、あの世(ここでは仮説だが)にある、「質を伴った情報と実態=あの世の世界」そのものは、さまざまな文献を見ると、人間の想像できるものばかりである。
人間にとって、「人間の心器が発生させ」、「意識器で意識し味わう」、「それが森羅万象を含めてすべてのすべて」なのであるから、それは当然のことといえるだろう。
しかも、心器で生じさせる心的内容(=意識器では意識内容となる)は、仮説としてのたんぱく質などの情報発受信物質によっている。それがあの世の世界を形成しているのは以下の観点などからいって当然だと思える。
物質である「たんぱく質などの情報発受信物質」以外に、「この世界・森羅万象を含めてすべてのすべて」の「質を伴った情報と実体・実態」を担保し形成できるものは、「特定の意味で」ないだろう。
(ここで、「特定の意味で」としたのは、あの世の世界にも、「質を伴った情報と実態」が満ちているだろうが、それが、もともとなのか、無数の心器・知性体の活動の結果なのか、確定できないからである――この解説をなすこと――)(そういったことに関しても、筆者はすでにネット上にも記している)。
そういうことで、あの世を含めて、この世界・大宇宙に存在する「質を伴った情報と実体・実態」のありうる可能性は、「たんぱく質などの情報発受信物質」が担保しており、それに対応した「すべての世界」のひとつの領域が「あの世」であって、(以上、当然のことながら仮説である)、それが、「人間の想像できるものばかりである」のは当然だといえる。
さてここで、このところの一連の流れにのって今回の設問を:
自分の転生先(「自分という意識の主体」の転生先)がどんな世界であることを望むか述べること。
ならびに、質時間回帰則からいって、そのとおりの転生先を確保できるか否か論述すること。
さらに、このところと今回の設問sをもとに、さまざまな問いをたて、それらに解答すること。
(この設問の対象における内容について否定する意見の持ち主は、そういったテーマについての科学的研究能力のない人物だろう。
「そういうのは荒唐無稽だ、トンデモだ」などという意見も結構だが、それでは研究にならない。そういった見解は、思考停止状態そのものを示しているだけであって、それは、刷り込まれた思い込みのみに頼っている・あるいは不可解な反発心によるケースもありそうである――そこらの解説をなすこと――。
ここでは考えられる可能性を前向きに追究しているので《なにごとであれそういう姿勢が望まれる》、このスレッドその他のここまでのすべての内容を理解した上での感想が求められるし、全部を理解した上でないと、反論する資格も権利もない《否定・反論するばあいはそうであるが、学びたいばあいは、すべてを理解していなくてもよいのは当然である》。
ちなみに、検証・実証も今後進めていきたい)。


(下略)



(上略)

・・・以下これは、このセクションのずっと後ろに書くべき内容なんだが・・・

結論をまず記そう・・・

後ろの方にでてくる、「1+2+3+4+・・・=マイナス1/12」(三人の数学者が『一応』証明している)問題の「マイナス1/12」がどこからでてくるか、という問題なんだが・・・

数学においては、線には幅がないという設定をしている・
(数直線についてもそうだろう)・
(点には位置だけがあって大きさはない、ともしている)。

しかし、現実においては、幅のない線もなければ、大きさのない点もない。
いちばん小さな素粒子を点とみなしても、大きさはある(揺らいでいるが)し、それを並べて線にみたてても、線に幅がでてくる。

さて、そこで、線に「1/12π(単位なし!)」の幅があれば、その「マイナス1/12」を「見える形で理解」できる(上述にある「揺らぎ」があったとしても、その平均値をとる、とする)。
……ということは、点(上述)の直径も「1/12π(単位なし!)」であるのかもしれない……

(後略)

・・・これで物理学における発散問題は解決するのかもしれない…
……もうひとつ、詳細に既述している「プラス∞と∞とマイナス∞は隣り合って並んでいる(プラスゼロとゼロとマイナスゼロは隣り合って並んでいる)」という数学理論において、「∞の絶対値は、不思議なことにゼロである(プラス∞とマイナス∞の絶対値はそれぞれ無限大だが)」によっても、物理学における発散問題は解決するのかもしれない……
…それと、詳細に既述しているように、その理論から言えば、宇宙がビッグクランチを起こしたら(起こすか否かも詳細に検討して既述)、ビッグクランチの実体-実態のもつ無限大の重力が反転して無限大の斥力になって、ビッグバンを起こす、のかもしれない・・・
……

(加筆)

・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・





(下略)








230506分:XX200「この世界のすべてを理解するための一試論」~「原初生物の発生(誕生)と進化」についての一考察」+「脳には情報を統合する機能はない」+「無限関連」+さまざま:継続中「質・クオリアの科学(仮説)~心脳科学(仮説)~世界哲学」


「この世界のすべてを理解するための一試論」~「原初生物の誕生と進化」についての一考察」~「脳においては、情報はキレギレ-バラバラな形態で扱われ、脳にはそれ(ら)を統合する機能はない」+さまざま


+「宇宙は永遠につづいていく・・宇宙が終末を迎えても(過去のと今回のが)次の宇宙が生まれる・・それが永遠につづいていく」なる追究の一部・・

題して「無限大と無限小と反転」+さまざま」・・・(でいいかな? )」



・・・「手を入れた○(X付きは「手を入れた」に同じ・・長いと困ることがあるのでそうしたナリス・・・)形式の記事について言えば、表題が変わった時点で読むと、読みやすくなるでせふ(途中で上略をなすこともアールスが)・・・



……筆者はブログを多数もっているので、時間の関係でコメントに返信できません…悪しからず……



筆者がネット上に書いてゐる(載せてゐる)記事sの多くは、主要な言語sにおいては、翻訳されておるようじゃす。
その翻訳は大変そうじゃす――さらに加筆形式になると翻訳も読むことも大変じゃろうす――しかるにできるだけ早くアップロードした方がよいでせふと筆者は考へておるのじゃす――。
特定の専用ソフトを用いれば、そこらの困難は大きく減じられることは周知じゃろうす。
で、一応仕上げたら(とゐってもさらに加筆していくじゃろうすが)告知しませふ(これは過去にも書きもうした)。

(――筆者が書いている記事sは、書きなぐりのようなものであって、どれもが不完全であり、これからも加筆と訂正をつづけていきもうす――
――それと・・・学校で学んだ内容以外については、本スレッドの論などを研究するのに必要な程度(かそれ以上)の習得しかしていないのじゃす。なにもかも知っているなどということは全くありもうさん)。

・・・筆者の研究とウェブへのアップロードも極めて大変じゃす。
しかるに、筆者は苦しひながら、やり甲斐・生き甲斐を感ずるのでさういふことを続けておるのじゃす(――本スレッドなどの記述量は膨大なので、読み返すことも大変であり、重複や間違い、いいかげんなところ、加筆修正すべき個所sも多いでせふが、そこらについてはご了解あれかし――)。
・・・ともあれ、筆者が英訳せずとも済み、ありがたひことじゃす。よき時代になりもうした。
それらをぜひ有効・有意義に活用してくだされ。


(――ちなみに・・・、筆者は警察と連絡を取りあっているのである――)


・・・過去に、心脳科学(仮説)の概要を、英訳していたのだが、主要な言語sにおいて、翻訳されていた・いるとなれば(ありがたいことに「ブロックチェーン的になる」)、翻訳の必要がなくなったので、その英訳を途中までで打ちきっているのじゃすた・・・



本スレッドには、心脳科学(仮説)本体の一部、質の科学(仮説)、世界哲学などと、それらに関連した内容を載せておりもうす。
本スレにある設問シリーズは千差万別じゃす。
「運命のノートシリーズ」も書いてありもうす。
「チャプター加筆形式」の記事シリーズでは、これがチャプター#3じゃす。

「チャプター加筆形式」の記事シリーズとしては、#1~#2~#3のほかにも、膨大な文章を書いている(3月25日’18・今加筆中の#3は、#882である)

筆者は、このシリーズをいつ書かなくなるかわからないので――人間はいつ死ぬかわからない、という意味をも含めて――すべての人間が、なんにおいてもそうじゃす――、メモのような書きつけをも載せておきもうそう。
(・・・付記・・「転生はある、といった文章を読んで納得して自殺することは禁じられておりもうす・この世界の法則の実態によって(既述)」・・・)






毎日あちこちに加筆しているのじゃすが・・・
さて、今回は・・・
1月13日'18・の分が膨大じゃすたので、読んでいる・翻訳している方々が消化不良を起こさなひように、少し載せることにしませふ・・・といっても大量に載せることもありもうすが・・・





グチを一言・・・
読み返さず新しい内容を書くことはかなり気楽にいけるんだが、本文を読み返して加筆やら推敲をなすことは、意欲と調子がでてノリノリの状態にならないときわめてむずかしいケースがかなり多い。
筆者の得意技の寝ぼけたような心脳の状態では、そういったことは大変だ。そういうばあいはうんざりすることもけっこう多い。自分で好きでやっているにもかかわらず「これを読み返して手を入れるのか。いったいなんの罰ゲームだ! 」といったところである(笑)。


・・・つひでに・・・
筆者は、ウェブ上に載せる文章も、だいたい一発殴り書き、がほとんどで、読み返して加筆訂正することはまずはないままに、載せている、という実態にありもうす。
加筆訂正推敲はそのうちやろう、ということなんじゃらす(その後からそれらをなすこともある程度ある)。
それでなければ、筆者の身体も頭も、もたない、といったところなので、ご了承あれ。
何も書かないよりはマシだと思し召しあれかし。


・・・ここでコフィーカフェブレイクを・・・
――「オボシメシ」とは、新種のウメボシ・オボシと白ご飯を併せた、ウメボシおにぎり(おむすび・地域によっては)のことではないのじゃらすが、そうオボシメシしてウメボシおにぎりを食べるのも一興でせふ――;
・・・ついでに・・・
「おにぎり」、というのは、手でおにぎりを作る様子からの具体的なネーミングで、
「おむすび」というのは、ご飯粒をくっつけてひとまとめにする(結ぶ)、といった感じで、ちょっと抽象的なネーミングになっている)、と思う。
おまけに、「おむすび」だと、手で作らなくてもいい、ということもある。
「おむすび」も、手でそうやってご飯粒をくっつけて「ひとまとめにしている様子」からきている、と解すれば、「おにぎり」と似てはくるが――・・・


☆☆☆――筆者も、カタいことばかり書かれた文書を読むのは苦痛であることもある。
そんな時は「フニャケた」文章を読みたくなるもんだ。
読者の方々も同じでせふ。
筆者の書くものに、ジョークやユーモアの部分がなかったら、「こんなもん、読みたくねえ~」と、読まれない度合いが高まるでせふ。
ということで、時々、ジョーダン・ユーモアを盛り込んだ「フニャケた文章」を書くのは、読者の方々のためでもあるし、筆者の息抜きでもありもうす――☆☆☆



……筆者はブログを多数もっているので、時間の関係でコメントに返信できません…悪しからず……




☆☆☆



今回の加筆事項s


以下のどこかにこれを挿入(これについても詳細に既述しているが、ここでは、それを簡略に記そう・・既述している文章sを探し出して挿入するということ)・・

「生体を生み出す遺伝の系の構成要素s~遺伝子関連の系の構成要素s(主に、DNAを構成する核酸s、RNAを構成する核酸s、など)」
のもつ情報はきわめて少ない。

一方、「タンパク質など(情報発受信物質s)」のもつ情報は、きわめて多い。

以上も、「タトエとしての水蒸気の存在する『知性的空間』にある知性的な存在が、そういう性質をもたせたとしか考えられない。
そこには、遥かなる過去からの情報や知性的な存在sがかかわっているだろう(これについても詳細にさまざま論じて既述している)。

(・・・以上を以下に織り込むことは、メンド草の大草原なのでアールス・・しかし、既述しているセクションs~チャプターs(文章)に、本論に必要な内容はすべて記してあるナリス・・ただ、つながりをもたせてないだけなのでアールス・・・ああ、メンド草草メンド草・・)




前回の加筆事項s


以下にある「ミネラルs」の驚くべき働き、の項に、「物質s」も入れる。


以下にある「知性体の存在の根拠・証拠s」に、「多重人格の存在」(解離性同一性障害をもつ人の存在・・昔は、多重人格障害といわれた)を入れる。

そういった複数の人格sが現れる人においては、それら人格sの間には、記憶・感情・性質などの一貫性はない。

ということはつまり、脳だけの働きだけでは、そういう実態は決して起こらないという結論に至る。

知性体sの存在があるので、そういう実態が起こる、ということになる。

(人には心器がある。その心器があの世に移行した存在を知性体と呼ぶ。現存の心器も、そういった事象を起こせる可能性はある)

加えて、記憶には知性体と心器が大きくかかわっていることもそこからわかる。


付記・・・
巫女さんにもそういうことを起こせる人がいる。



(上略)



・・・以上、これがここでの結論でアール…多くを占める後半のジョーダンなんかは除いて・・・



・・・ここまでの一応のマトメと付記・・・

ここまでの結論として・・・

○どんなに永い時間が経過しようとも、偶然-ランダムでは決して生物(ここでは特に原初の生物に着目)は生まれない
新しい種の誕生についても同じくそうである

 よって、知性空間が存在し、そこには、知性体たちとさまざまなデータsが存在することが裏づけられた・・このことは、タネもシカケもないマジックがあり、知性体たちは物理-化学の法則の実態を破ったりコントロールしたりできる(既述)、という実態と重なる

しかも、生物をつくり上げ進化させるには、知性空間にさまざまなデータsがなくてはならない・・A-知性体たちがそれらのデータsを収集し知性空間に記録する…あるいは、B-自然に記録される…あるいは、C-知性体たちが記憶する…としか考えられない・
(この2つあるいは3つ「AとC」または「AとBとC」は、それぞれの内部において、「かつ」の関係にある可能性もある…たとえば、「AかつC」…「または」の関係も当然ありうる「AまたはC」と…)

・・・ということは、宇宙は誕生と消滅を繰り返しながら、永遠に続いてきている・
(無限に永い時間を経てきている、あるいは、無限に近く永い時間を経過してきている・・この前者だろうと思われる)、
という実態もある、ということになる・・そうでないと、そういったデータsは存在しないし、生物の誕生も進化も起こらないのである(生物が誕生したあとは、突然変異でちょっとした変化は起こるが)・・・

・・・このセクション全体(とそのほか)から、そういう結論に至る・・・




(加筆)



それらの謎と課題については、5年以上前から考究して筆者はネット上に載せてきている(世界哲学などの中に記している)。
その研究と、ここでの研究内容をつき合わせ、結論をだすと、
上の長々とした「転調しての喜劇の項」のずっと上にある-
…「X」「X☆」…
である・・・




・・・上にもあちこち、他のところにも何回も述べているのでこれは繰り返しになるが・・・、
知性空間(と名づける空間)・・タネもシカケもないマジックの存在が、そういった空間があり、そこに知性体たちやさまざまなデータが存在することを証明・実証している・・・(付記・・知性体たちは、対象を認識-識別できる…赤外線スペクトルその他を媒体として…)・・・



・・・以下は総まとめ的になっている・・・
・・・その前にもうひとつ、重要というか必要なことを記そう・・以下この初めの方は何度もどこかに記している・それらプラス新しい内容をも記そうということ・・そして、結局、以下は、この課題における結論としての総まとめになる・・・


○○○「この世界・宇宙に意識がないとこの世界はないに等しい」・
(どう考えても、物質より、意識の方が重要である…どう考えてもそうである…物質だけが存在して、意識が存在しないと、この世界を認識し意識する存在がないということになるので、そういう主張は成立する)
「この世界に意識は存在する」
「よって、意識の大元である意識器は存在する」
「ということは、当然、心器(知性体)も存在しなくてはならない・・なぜなら、心器がさまざまな情報を集め理活を行い、その結果の心的内容を意識器に送り込んで初めて、意識器によって意識内容が意識され味わわれるからである(詳細に既述・何度も)」
「であるから、必然的に、意識器(意識体)、心器(知性体)の存在する場があるはずである(何か所かで詳述している)」
「その場を知性空間と呼ぼう」

…参考…タネもシカケもないマジックの存在はほんとうにある。それらマジックを為すのが知性体たちであり、知性体たちは物理的-化学的法則の実態を破ったりコントロールできる、という事実も、そこからわかる……知性体たちは、一般的には目に見えない……

「さて、心と意識をもつ生物sがいないと、意識内容の増加と発展・変化がない・
(知性空間に存在する知性体たちが、物質の世界なしに新しい心的内容-意識内容をつくろうとしても、それはほとんどムリである…なぜなら、その条件のもとでは、心的内容を形成する情報が少なすぎるからである)・
(大自然がつくった人間ですら、さまざまな無数の心的内容-意識内容――意識内容となる創作物sなど――をつくり上げてきている…それは、人間の身体が物質世界に置かれ、そこで活動し、人間のもつ心器の知性が、さまざまに働くからである)」

「意識内容の増加と発展・変化がないということは、意識にとって、この世界の魅力はなくなっていく-ことに等しい(心器と意識器がこの世界に飽き飽きして倦んでしまって、心器と意識器が生存していくための魅力がゼロになる)。
 そこで当然、意識内容の増加と発展・変化をもつために、この世界・宇宙は、生物をもとうとする」

「さて、以上を総合すると・・・この世界・宇宙は、生物をもとうとする・・で、当然なことながら、元素sや物質sの性質も、生物sが構成でき、生物sが「生きていけるように」できている(そこにはマイナス面もあるが)・
(「当然なことながら」と直上に記したが、そこを考えてみよう・・・まず、確かに実際にそうなっている・・その実態をもたらしたのは、いったい何だろう?  知性空間のもつ演算力だろうか? 宇宙のもつ意志のような何かによるのだろうか? ・・・それについては上にも一部記している・・・それらをも含めて、こういった類いの問いsについては、さまざまに考察してあちこちに既に記している・・・上に記した『この世界・宇宙は、生物をもとうとする・・で、当然なことながら、元素sや物質sの性質も、生物sが構成でき、生物sが生きていけるようにできている』(さらに詳細に後述)・ここでの結論はこの「 」内の初めに記したこの『 』内の内容で満足することにしよう)」

・・・直近上の項をさらに深めた項がある…それは、いくらか下の「X」以下の「A」「B」「C」である・・ここの、近い下にも「A」があるが、その「A」は、別な内容をもつ(…読みやすくするために、符号としての、A、B、C、を多用するので、そういうことになるのでアールス…)・・・

さて、
「知性体たちは、生物についてのさまざまなデータsをもつ(上に記述)・・知性体たちは、生物を構成する原子sや分子sを、それらが放つ電磁波(赤外線など)や電磁波(赤外線など)スペクトルなどによって、認識・識別できる・・そして、
A・「知性体たちは、物理・化学的法則の実態を破ったりコントロールできる(既述)」・
・・知性体たちは、既にもつデータsをもとに、あるいは、試行錯誤しながら、原子sや分子sを認識-識別し(赤外線スペクトルなどをもってそれは可能)、(それらを集め)、その「A」の施工力・実行力でもって、まずは、単細胞生物に必要な生物部品sや小器官sや成分sを構成し、生物としてのシステムを組み上げ、単細胞生物をつくりだす(原子sや分子sを結合させるにあたって、一旦分解して結合させるケースsもある)(そういった単細胞生物をつくり上げることも恐ろしく大変だろう・・よって上述のような永い年月がかかる)・・そして、知性体たちは、データsや試行錯誤のもとに、生物を進化させていく(そこでは突然変異も起こる)・・そして極めて長い時間を経て意識が宿る生物が生まれたのである・・・」

…参考…
遥か上に記している・
「原初の人間が何かをつくり、そこから発展していく様子の項(略記)を参照されたい…
…それをオーザッパッパに言うと、人間が何かをつくるばあいも、人間の知性が必要であり、原初は原始状態にあるが、ずっと後になると、人間はさまざまなデータと知見を見いだし、明細を書き設計し設計図を描くようになっていって、より高度な何かをつくっていくようになる、ということナリス」
…そうであるから、直近上述なるこれは、「既述しているように、知性体たちの活躍がないと、原初生物の誕生もないし、そこからの進化(大進化)もない」、という確信(断定と言ってもいい)の根拠になるのでアールス…
…以上、参考…
○○○


・・・以上の論述をもとに考察すると・・・
生物が誕生し、現在の人間にまで進化(変化、劣化かもしれないが)してきたということは、
「知性体は存在する」、
「宇宙は永遠に続いてきている・・途絶えることはあっても、意識のある生物は永遠に生まれつづいていく」、
…「意識器(意識体)(人と言い換えてもいい)は永遠に転生してきたし転生していく」・(これについてはほかのチャプターと、その根拠をも参照)…、
という結論に至る・・・


・・・さて、もうここまでくると、そうとうな上に記している「遺伝子が先か蛋白質が先か問題」は考えなくてもよいことになるだろう・・しかし一応結論をだしておくと、上述の論考からいって、RNAが先だろうと思われる・・・


X・・・上述「元素sや物質sの性質も、生物sが構成でき、生物sが生きていけるようにできている」について、さらに考えてみよう・・・上述の「○○○」と「○○○」の間に記した記述内容もここに参加する・・・
・・・たとえば、「さまざまで多くのミネラルsを生物たちはさまざまに活用している」、という事実をもここにつけ加えておこう・・・

ここで、「加筆形式#3(途中):質・クオリアの科学(仮説)~心脳科学(仮説)~世界哲学」・
の中に記している「タトエとしての水蒸気」を持ちだそう…

『「A・タトエとしての水蒸気」は情報をもてる・・そして、「B-物質たち」は、その「タトエとしての水蒸気」が相転移して生まれた』・・・

・・・その中で、さて、
C『この世界・宇宙は、生物をもとうとする・・で、当然なことながら、元素sや物質sの性質も、生物sが構成でき、生物sが生きていけるようにできている(詳細に論じたあとの結論)』・
(ここでの「A」「B」「C」は、ここでだけの印である)・
以上の「A」と「B」は密接に関連しているはずである・・
「A」は情報をもてる・・「A」から生まれた「B」にも情報がはいっている・それが物質sのもつ性質となる・・よって、「元素sや物質sの性質も、生物sが(を)構成でき、生物sが生きていけるようにできている(マイナス面はあるが)」と考えられる・・・上述Cはこれらによって説明がつく・・・
(・・・しかし、だからといって、知性体たちの参加なしで、原初の生物の誕生や進化(大進化)が起こるというレベルにはその実態はまったくない・・・)・・・

・・・さらにかなり上に記している項の一部を再掲しよう…
「「この世界・宇宙に意識がないと、この世界はないに等しい」・
(どう考えても、物質より、意識の方が重要である)
「この世界に意識は存在する」
「よって、意識の大元である意識器は存在する」
「すると、当然、心器(知性体)も存在しなくてはならない・・なぜなら、心器がさまざまな情報を集め理活を行い、その結果の心的内容を意識器に送り込んで初めて、意識器によって意識内容が意識され味わわれるからである」
「であるから、必然的に、意識器、心器(知性体)の存在する場があるはずである(何か所かで詳述している)」
「その場を知性空間と呼ぶ」
「意識をもつ生物sがいないと、意識内容の増加と発展・変化がない」
「意識内容の増加と発展・変化をもつために、この世界・宇宙は、生物をもとうとする」、
「知性空間はなんらかの知性的な演算力をもつ」
以上、それらまでをも総合して考えると、
「元素sや物質sの性質も、生物sが(を)構成でき、生物sが生きていけるようにできている(マイナス面はあるが)」のは当然である、という結論に至る・・・



・・・さてここで、筆者にとって興味深い話しを記しておこう・・このセクションなどをもとにして・・・

さて、
筆者はあちこちで、以下に記すこういった謎sと設問sを追究しているナリス(あちこちに既述)が、それについての結論がここででてくるのでアールス(モチのロンで仮説ナリスが)・・・

その謎sと設問sという内容をカンターンにしてオーザッパッパに記すと(具体的にはあちこちに詳述しているので、参照あれかし)・・・

「精神的な実態と物質的な実態の間にはキワメテ精密な対応がある」

たとえば、

人間はさまざまなA心的内容やB物質的構成物をつくる(それらは心器が主導する)がそこにある対応(例外はある)
誰かが何かのBをつくったとして、多くの人たちは、それを見たり聞いたり用いたりすると、Bをつくった人の心的内容(このばあい意図など)を感じること(例外はある)

人間のもつさまざまな特性・・C笑顔を発する人と、Dそれを見る人のもつ心象(心的内容の一種)は多くのケースで一致すること(DがCを嫌っているとそうではないことが多いが)
このばあい、顔という物質の組織のもつ形状と変化(表情)と、心的内容が精密に対応していること
ほかの表情sにおいても、まったくもってそうであること
(表情は脳と心器がつくる)

人間の男女においてもそうである
肉体の形状やその変化(立ち居振る舞いなどをも含めて)と、それを感じる心性(心器の性質)が精密に対応していること
(このばあい、男と女の性的心性は反対になるケースがほとんどであるが、それでも男も女も異性の心的内容がわかること・・例外はあるが)(例外はある)

人間は物質の性質などを追究できること(学問の一種)(心器が行う)


哲学や形而上学を導き出す大元になる

たとえば、ギリシア哲学における、プラトンとアリストテレス、の主張の違いも、この説で理解できるだろう

非物質世界と物質世界の関係についても、結論をだせる

さまざまな哲学についても、分類できるだろうし、批判もできるだろう

さまざまな形而上学についても、分類できるだろうし、批判もできるだろう



まだまだある・・・


この世界の成り立ちと、この世界のあらゆるさまざまについて、説明をつけることができる・・・このばあい、このチャプターのさまざまを組み込んでの論となる・・・

題して・・
「この世界のすべてを理解するための一試論」

A・上述「○○○「この世界・宇宙に意識がないとこの世界はないに等しい」以下のすべてをも組み込む(このチャプター全部を、組み込むと言ってもよい・・さらには、筆者の追究成果として記してきたすべてを組み込むと言ってもよい)

それから、何度も強調して詳述している・・
情報発受信物質の発受信する起源情報スペクトル(可能性の最も高いのは、赤外線のもつ情報スペクトルだろう)をここにも入れる

そして、詳細に既述しているように、
心器のもてる心的内容と、
意識器の中で発言する意識内容に、
この世界のすべてが反映される・・文明度が低いと、その低さに応じた内容になり、文明度が高まっていくと、その内容も豊富になっていく
で、文明度がマックスになった時点で(そんな時点は来ないと思うが)、この世界・この宇宙のすべてが、心器と意識器の中に発言し理解されたことになる

・・・たとえば、詳細に既述しているように、相対性理論や量子力学も、実験結果のデータをも含めて人間たちの心器sの中に生じたのである
ほかの学問sもそうであり、学問以外の「文化・文明を構成するすべて」も、同じく人間たちの心器sの中に生じている(過去をも含めてこう記す)・・・それらをつくる過程もそうであるし、できた成果をエンジョイする-あるいは反エンジョイするのもそうである・・・

上の「A」の中にあるように、タトエとしての水蒸気の系は知性・心器・意識器をもつ
そして、そのタトエとしての水蒸気が相転移して(カンタンにいえば、凍って・・凍る程度は何段階かあるが)物質世界が生まれたのであり、物質の中にそういった知性的な情報がはいっているのである

よって、当然、物質のもつ性質や物質が発受信する「(起源)情報スペクトルにも、そういった知性的な実態がはいりこんでいるのである

さらに、
自分の意識器(自分という意識をもつ主体)は永遠に転生していく
(心器と意識器についても、ネット上に詳述している)
その中で、それぞれの意識における質時間回帰が永遠に続いていく
(これについても、ネット上に詳述している)

それから、
質の対生成、質のもつれ、(直近上述の質時間回帰)、(それらは、質の科学(仮説)の中にある)をもここに追加しておこう

さらに、筆者の追究結果であるさまざま(ネット上に載せている)をもここに追加しよう


・・・以上で、「この世界のすべてを理解するための一試論」となるのであるが、
以上にあるすべての要素sを頭(心器)の中で有機的に組み上げて理解するのでアールス
そこはそれぞれの方々の努力にかかっているナリス



(加筆)



・・・この項も書くのがキワメテむずかしい・・・


・・・このセクションにも記しているように、そういったことは、タトエとしての水蒸気が心器と意識器を構成し(それらの大元まで知性空間に存在したししている)、
そういったタトエとしての水蒸気(知性をもつ)が相転移して物質が生まれたのであるから、知性的な性質が物質に入り込んでいること
人間や人間の脳は物質の組織であるが、脳と心器が連携して、「精神的な実態と物質的な実態の間にはキワメテ精密な対応がある」という実態になること

・・・



(加筆)











…お遊びコーナー…



…これはついこの間知ってオドロ木桃の木サンショの木状態になってノケゾッタ話しナリサ…

いくつかの漢和辞典sを調べて、その中のひとつで知ったことナリスが…

「色」は象形文字ナリ…
その象形の形とは…女性がかがんでいて、かがんでその女性の上にのった男性、その二人が身体をすり寄せてS○Xするさまを描いたもの…なんだそうだ…
…そういえば、「色気」とか「色事」とかそっち方面にも使われるなぁ…
…筆者は、「色」ってのは、英語でいえば「color」(元々の意味として)だとばかり思っていたのだったナリサ…

…それにしても、「色-いろ」と、「erotic」や「eros(恋愛の神)(性愛)」から日本語になった「ero」の発音はよく似ている…
それは偶然なんだろうが不思議な話しナリス…
そういえば、たしかこんな成句があるなぁ…「erootoko kaneto tikaraha nakarikeri」(タイプミスというか入力ミスあり)…





…これは英単語についての話しナリサ…

英単語で、いくつかの構成要素s(たぶん、(古代)ギリシャ語やラテン語起源が多い? )から成るものは、日本語的に並べられて構成されているようだ(手順言語的に)(わずかに例外はあるようだが)…
…といっても、少し検討してみただけでアールが……






…以下、魚たちの名前ナリ…

あい(鮎(あゆ)を「あい」ともいう)
こい(鯉)
きす(魚のキス)

…これらの3点セットは、


キス
から名づけられた、ということを知っている人はどこにもいないナリサ…




(筆者は、小説を数編、ネット上に載せている…ほかにも昔書いたのが数編PC内にある…しかしそれらは、物語の形をとっているものの、質の科学と質時間回帰が主要なテーマであり、さほど面白くないので(書いているときは面白かった)、まだネット上には載せていない)




・・・つひでに…ヒマ人コーナー・・・

(上略)


…直上の記述から連想したので…

かなり前、ブログsに載せた替え歌、それプラスαを、心と肩の力を抜くために載せてみよう…

♪オータマジャクシはクジラの子

♪ナマズの孫ではないわいな

♪そーれが証拠にカエル君 変身力を身につけて クジラに変身したんだぜ

♪だーから オータマジャクシはクジラの子

♪ナマズの孫ではないんだぞ♪

…さて、プラスα…

一方 クジラ君は…

♪カエル君の変身事件を知って クジラ君も変身力を身につけたとサ

♪そしてクジラ君は 「換える」ではなく カエルに変身したんだとサ

…ここで妖精のアリエールちゃんとアリエーヌちゃんが笑いながら同時に声をあげて言うには…
「これで、カエル君とクジラ君の交「換(換える)」条件が成立したんだわさわさワサビ-辛っ」


・・・以上、ヒマ人コーナー・・・


(下略)



(上略)

・・・以下これは、このセクションのずっと後ろに書くべき内容なんだが・・・

結論をまず記そう・・・

後ろの方にでてくる、「1+2+3+4+・・・=マイナス1/12」(三人の数学者が『一応』証明している)問題の「マイナス1/12」がどこからでてくるか、という問題なんだが・・・

数学においては、線には幅がないという設定をしている・
(数直線についてもそうだろう)・
(点には位置だけがあって大きさはない、ともしている)。

しかし、現実においては、幅のない線もなければ、大きさのない点もない。
いちばん小さな素粒子を点とみなしても、大きさはある(揺らいでいるが)し、それを並べて線にみたてても、線に幅がでてくる。

さて、そこで、線に「1/12π(単位なし!)」の幅があれば、その「マイナス1/12」を「見える形で理解」できる(上述にある「揺らぎ」があったとしても、その平均値をとる、とする)。
……ということは、点(上述)の直径も「1/12π(単位なし!)」であるのかもしれない……

(後略)

・・・これで物理学における発散問題は解決するのかもしれない…
……もうひとつ、詳細に既述している「プラス∞と∞とマイナス∞は隣り合って並んでいる(プラスゼロとゼロとマイナスゼロは隣り合って並んでいる)」という数学理論において、「∞の絶対値は、不思議なことにゼロである(プラス∞とマイナス∞の絶対値はそれぞれ無限大だが)」によっても、物理学における発散問題は解決するのかもしれない……
…それと、詳細に既述しているように、その理論から言えば、宇宙がビッグクランチを起こしたら(起こすか否かも詳細に検討して既述)、ビッグクランチの実体-実態のもつ無限大の重力が反転して無限大の斥力になって、ビッグバンを起こす、のかもしれない・・・
……

(加筆)

・・・つづく鴨duck・・・(と、怒鳴るどダック…JK…)・・・





(下略)





☆☆☆





by西山浩一(C)(春楽天・世界人)
研究者も西山浩一
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Last updated  2023.05.22 15:46:47
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