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カテゴリ:修理・メンテナンス
今年に入ってから、走行距離が10万キロ以上の車が4台も入庫しました。
すべての車は個人売買や中古車店より購入した車です。しっかりしたメンテナンスも されていない状態の為に、購入後(納車後)すぐに持ち込まれた車ばかりです。 中古車店で購入した車は、販売店で整備は出来ないとの事で格安で手に入れた車でした。 ある意味、親切なお店ですね。 しかし、点検後に修理見積りを作成しても、一度に全ての項目に手を付けると高額に なるので、予算の関係やユーザー様の希望をお聞きしてから作業に取り掛かります。 整備渡しの車でも、1番見落とされたり手を抜かれ易いのが、ボールジョイントの ガタやブーツの切れとオイル関係の整備です。 また、10万キロ以上の走行距離になると、足廻りのブッシュ類なども交換が必要に なる車も多くなります。 人間で言えば、関節関係の病気や故障のような物ですね。 人も車も長年使うと、どうしても出てきます。 こういう所まで点検整備をして納車する車屋さんは少ないと思います。 下の写真はステアリングロッドのボールジョイント(以下BJ)です。 ブーツが切れている状態です。 ![]() このBJは、まだグリスが飛んでいないので本来は交換するべきなのですが、このまま 使用していても暫くは大丈夫です。(すぐに交換するのがベストですよ。) 本来はブーツが切れていると車検の検査は通らない筈ですが、見えづらい所なので 通ってしまう事もあります。 下の写真のようにグリスも飛んで錆が発生してくると、ジョイント部分が抜けて しまい、ハンドルが効かなくなります。 ![]() こうなると命の問題になります。直ちに交換を。。 下の写真はリアのトレーディングアームのボディー側のブッシュです。 縮んでしまい隙間が出来ているのが分ります。 これは走行6万キロの車の物で18年前のブッシュです。 走ったから潰れたのではなくて、長い年月によりゴムが縮んでしまったものと思います。 新品パーツと並べてあるので差が判りやすいと思います。 ![]() こちらはリアAアームのBJです。ブーツが切れている写真です。 これも、この状態ではグリスが少し残っているので、暫くは交換しなくても大丈夫です。 当然、早めの交換をお薦めいたします。 ![]() このBJはブーツの切れはありませんでしたが、走行中に下廻りより異音が発生して いたので、ブーツの中を点検したら錆びだらけになっていました。 開けてビックリ状態でした。 約18年間使用していた物です。通常の目視点検では気づかないと思われます。 トレーディングアームと同じ車です。走行距離が少ないのでブーツは切れなかった のでは。と思っております。 まるで軟骨がすり減ってしまっているような状態です。 この写真は、以前何処かで使用しています。 ![]() 昔から当店では走行距離の少ない車、程度の良い車を厳選して仕入れ、更にしっかりと 整備をした状態の車を納車するようにしておりました。 ですから、ここ数年、他店にて購入した車の修理入庫が増え、乗りっぱなしでいると こんなになってしまうんだ。と思う驚きの故障を経験しています。 長年、ランドローバー車を手がけていますが、今年はじめて交換したブッシュ に付いては #2へ。。。 以前の内容と重複している部分が有ります。お許し下さい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.29 10:55:52
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