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こっちにはしゃぶしゃぶ、すき焼き用のお肉のような「薄切り肉」が無い。
ステーキ用でカットして売られているものが一番薄く、それ以上薄いものはない。 (薄切り肉の料理自体がないのでそれは仕方ないが。) こっちに来て1週間ほど経った頃、夫と買い物をしていて初めてそれに気付いた。 「肉屋さんなら切ってもらえるのかな?」とスーパーの精肉売場へ。 日本と同じようなガラスのショーケースがあり、その内側で肉を切っている 60歳くらいの女性の店員さんがいた。早速たずねてみることにした。 LA「すみません、このお肉を薄く切ってもらえますか?」 おば「もちろん!どの肉?どのくらいの厚さ?」 LA「この牛肉の塊を・・・出来るだけ薄く・・・。」 おば「自分で切れないの?」 LA「はい・・・薄いのは・・・。」 おば「わかったわ。」 とおばさんは私の指差した牛の塊肉をショーケースから取り出し、 おば「こっちに来なさい。」とおいでおいでをした。 LA・夫「え??」 おば「こっちこっち。そこから入れるから。」 どうやら肉切り場へ入れと言っている様だ。わけもわからず夫とそこへ入った。 おば「仕方ないわね、教えてあげるわ。私はこの仕事長いのよっ。 お肉の切り方っていうのはね、こうやって切るのよっ!!」 とおばさんはお肉を包丁で切り始めた。 LA(教えてくれるために呼んだのね。なんて親切なの~ ・・・でもこのお肉,スライサーならまだしも 包丁で切るのって難しいはず。どうやって切るんだろう?? よし、ちゃんと見ておかなくっちゃ!) と私と夫は興味津々で、おばさんの手さばきをじっと見つめていた。 ・・・・・・数分後、 おば「はい、これでおしまい。今のでわかった?お肉って言うのは こうやって切るものなのよ。またいつでもいらっしゃい!!」 と満面の笑みで渡してくれたそのお肉は そのお肉は・・・・ そのお肉は・・・・ まぎれもなくステーキ肉であった・・・・。 (厚み2cm・・・) おばさんの優しさと屈託の無いスマイルに何も言えなかった私たちは 「ありがとう!」とお礼をし、それをレジに持っていった。 そのステーキ肉が我が家の記念すべき 「冷凍庫一番乗り」となったのは言うまでもありません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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