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カテゴリ:日記
さて、今日はクリスマスイブらしい。でも孫は自分の所属している集まりに行くし、娘は出張中だし、主人はクリスマスにあまり興味ないらしいし、何しても意味ないから、FBに御託を並べることにした。 高校2年の時に学校で習ったクリスマス用のフルーツケーキを60年作り続けているけれど、今年それを仕込み始めたのは先週の土曜日だから、ケーキが食べられるのは、正月の見込み。それで今日、病院に行ったついでにそばにあるスーパーで、材料を探した。それで困っちまったのだ。 粉とベーキングパウダーとバニラを買いたかった。ところが、あまり行かないスーパーなので、何がどこにあるのかわからない。探して探して探しまくってとうとう店員に聞こうと思ったのだが、そこでハタと困った。 言葉が出てこない。昔「メリケン粉」と呼んでいた粉は、今何というんだろう。今どきの若い子、笠置シズコが東京ブギウギを歌っていたころの言葉なんか知らない。あの頃メリケン粉と言っていたもんは、なんていうんだっけ。(ところで笠置シズコなんて知ってる人いるの?)「メリケン粉」っていうのは確か、米軍に占領された当時の「粉」の呼び方で、東京大空襲の時に防空壕に潜っていた世代の私は、あのいたって普通の粉をそう呼びならわしていた。何しろ、今は普通の言葉なぞ忘却の一途をたどって生きている人間でも、子供のころに事は覚えている。 どうしよう。メリケン粉、メリケン粉。。。 店員の兄ちゃんがいたので、恐る恐る聞いてみた。「あの~~、メリケン粉どこですか?」 わかるわけないじゃん。「なななななんですか、それ」だって。こっちもあわてた。なんだか異常な国から来たばあさんみたいに思われているぞと察して、「粉、です、とにかく粉」 「粉ってなんの粉ですか?」スーパーなんだから粉類が置かれている場所、教えて呉れりゃいいのにさ。で、言ったんだ。「ぱんつくるこなです」。そうしたらその兄ちゃん、もっと変な顔して言うの。「パンツ?粉?」 あのねえ。あきらめた。 それでひたすら「粉」を探した。ケーキ作る材料のところには、その「メリケン粉」、なかった。頭の中に、「メリケン粉」という言葉が入っちゃって、もう現代語受け付けないんだ。小学校の給食の光景だの、白衣を着た傷病兵の胸にぶら下げた箱だのが、笠置シズコの歌とともに、頭の中を駆け巡る。 で、とうとう「粉」見つけた。パンツ無関係の粉ね。必要なのは「強力粉」だった。 くたびれたよ。もう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年12月24日 14時09分48秒
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