テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:アクション
長かったなー。この映画。 2006年の初映画は、1933年公開のSF映画の金字塔「キング・コング」を、 最新テクノロジーでリメイクしたアドベンチャー超大作。 以下はネタバレの内容になっていますので、ご注意を とてもリアルなキング・コングの作り込みは素晴らしいの一言。 顔の表情までも細やかに映し出されています。 出演陣では、やはりその魅力が余すことなく発揮していたナオミ・ワッツさんも良かったが、 最も印象に残ったのは、映画監督カールを演じる超個性派俳優のジャック・ブラックさん。 コングに負けない存在感を出していた彼は凄いですね。 悪役キャラなのですが、映画に関する芯のある情熱は共感を誘う。 「戦場のピアニスト」でアカデミー主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディさんは 過剰なまでに間の抜けた顔が目立ってしまった点がマイナス。 オリジナルを観ていないので、リメイクの感想になるのですが、 前半の髑髏島(スカルアイランド)では、これでもかってくらいハラハラドキドキが止まりません。 原住民の姿がゾンビやゴブリンの様で怖かったなぁ。 ピーター・ジャクソン監督だけにロード・オブ・ザ・リング色が強い。 前半部分はかなりしつこい上に過剰なまでにど派手なアクション。 キング・コングとT-REXの超絶バトルはまさに圧巻。 私がアンだったら35回くらい失神して、体中の骨が折れて死んでるだろうなぁ って思うくらい激しいバトルに巻き込まれてましたよ・・・。 しかし、アクション映画なら十分な迫力なのですが、 この映画、コングとアンの心の交流が見所だと思っていたんだけに、その肝心の部分が弱いなぁと感じました。 なんとなく伝わるようで伝わってこなかったよ。 多くのレビューで語られるほど泣けなかった映画でした。 美女と野獣の関係は、実際のところどうだったのか? コングは、彼女に強い関心があったんだろうけど、恋愛感情までは描き切れていない印象。 せいぜいアンへ強い好奇心程度しか感じられない。 アンの方もコングへの恋愛感情は持っていないだろう。 コングに対しての「Beautiful…」は、その姿・存在への畏敬の気持ちから。 エンパイアステートビルの上での行動もコングへの憐れみからだったんじゃないんだろうか。 もう少し人間関係(?)、心の機微を丁寧に時間をかけて描いても良いんじゃないかなぁ。 コングとアンの間にもっと強い絆が欲しかったんだけど・・・。 冒険スペクタクルとしては、「ロード・オブ・ザ・リング」並みの壮大さで迫力がありすぎた印象、 その分アンとコングの繊細な絆の部分が希薄だったのが残念でした。 全体の構成バランスがあんま良くないかも。 【ストーリー】 1933年、大恐慌時代のアメリカ・ニューヨーク。 売れないコメディ女優のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)は、仕事を失い路頭に迷っていた。 そんな時に偶然にも新人女優を探していた映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)に知り合う。 出資者達から見放され、窮地に陥っていたデナムはある秘密の地図を手に入れていた。 野心家の映画監督カール・デナムは、かつてない冒険映画を撮ろうと、 脚本家のジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)とアンを誘い、撮影クルーとともに航海に乗り出す。 深い霧に包まれて座礁した船が辿り着いたのは、幻と呼ばれていた孤島『スカル・アイランド(髑髏島)』だった。 2005年/アメリカ・ニュージーランド/本編188分/原題:KING KONG 監督:ピーター・ジャクソン 製作:ジャン・ブレンキン、キャロリン・カニンガム、ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ 脚本:ピーター・ジャクソン、フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン 撮影:アンドリュー・レスニー 編集:ジェイミー・セルカーク 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 出演:ナオミ・ワッツ、ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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