インド洋に浮かぶフランス、レユニオン島

2006/03/31(金)02:44

●コモロという国

レユニオン島の周辺(71)

コモロ連合(Union of Comores)という名のついたこの島国は、1975年に、フランスから独立しました。 三つ(または四つ)の島からなる、人口70万人あまりの小さな国です。 この地域の人の歴史は、イスラムの文化が入ってきた頃の8世紀頃から分かっています。 コモロの基礎的な独立後の歴史は↓にあります。 コモロ Union of Comores ごらんのように、クーデターにつぐクーデターの歴史。 4年ごとの大統領選挙では、いつも不正が行われているらしく、このため、このたびの大統領選挙では、南アフリカの兵士が、選挙監視団としておくられているのです。 (2004年以降、大統領の任期は5年) この監視団は、現大統領がアフリカ連合の安全平和理事会(Le Conseil de paix et de sécurité (CPS) de l'Union africaine (UE) ) に要請の後、南アフリカから送られました。 監視団は、現在、462人の兵士で構成されています。 クーデターがあり、政情が安定していなかったとはいえ、この島の人たちは、たいてい温厚なので、軽兵器とはいえ、武装した外人兵士がいるのは、緊張感を高めるものです。 4月16日に行われる、大統領予備選挙(les élections primaires) では、アンジュアン(Anjouan)島出身の13人の候補の中から、3人に絞り込まれ、 その後、6月9日に、最終選挙が行われます。 実は、名前の通り、コモロは小さいながら、それぞれの島が独自の地方色を持っていて、(アメリカの州制度のように) 連邦という形をとっています。  それぞれの島は、大きな自治権があり、大統領には、三つの島が、交代で就任することになっています。 島のウェッブニュース↓ Comores まあ、こんなわけで、長らく政情が不安だったのですが、2004年から、各島々に大きな権限を与える自治制度を採用することで、大きな歩み寄りがあり、政治的にも安定し始めてきている、といわれています。 主要産物はバニラ、丁字、イラン・イランなどですが、気候条件及び世界需給バランスに大きく左右され、近年の第一次産品価格下落により貿易収支は悪化。 国の経済状況はまったく改善の様子もないです。 写真では、ついきれいなところを撮ってしまいますが、ごみの収集もシステマチックに実行されていないので、町はごみだらけ。 主要道路は一度、舗装されているものの、何年もの間、メンテナンスができていないため、穴だらけ。この上にスコールが土地を削るので、最初からやり直さなくてはどうしようもない状況です。 人々の多くは、作りかけのうちか、バラックに住んでいます。 最貧国の一つといわれているコモロですが、ここでも、もちろん携帯電話もあるし、多くの家庭では、衛星放送を受信するための大きなアンテナが屋根に乗っかっています。 そういうところがギャップが、なんだか不思議な感じもします。 <国の未来は・・・?> ・・・・・・・・・・・・・・ ↓参加してます。 ←クリック、メルシー! 南インド洋のMimi、応援してね。いろんな楽しいブログもたくさんあります。

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