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2018.09.18
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カテゴリ:徒然草を読もう
第二百十五段
 平宣時朝臣、老の後、昔語りに、「最明寺入道(さいみょうじのにゅうどう)、ある宵の間(ま)に呼ばるる事ありしに、『やがて』と申しながら、直垂(ひたたれ)のなくてとかくせしほどに、又使来りて、『直垂などのさぶらはぬにや。夜なれば異様(ことよう)なりともとく」とありしかば、萎えたる直垂、うちうちのままにてまかりたりしに、銚子(ちょうし)に土器(かわらけ)とりそへて持て出でて、『この酒をひとりたうべんがさうざうしければ、申しつるなり。肴こそなけれ、人はしずまりぬらん。さりぬべき物やあると、いづくまでも求め給へ』とありしかば、脂燭(しそく3)さして、くまぐまをもとめし程に、台所の棚に、小土器(こかわらけ)に味噌の少しつきたるを見出(みい)でて、『これぞ求め得て候』と申ししかば、『事足りなん』とて、心よく数献(すこん)に及びて、興にいられ侍りき。その世にはかくこそ侍りしか」と申されき。

現代風訳
 平宣時朝臣が、年老いて後、昔語りに、「最明寺入道(五代執権北条時頼)に、ある宵、呼び出された事があったので、「すぐに伺います」と申しながら、しかるべき直垂(ひたたれ・武士の平服)がなくてあれこれしている間に、また使いが来て、「直垂などがございませんのですか。夜であるのでどんな格好でも構いません。すぐに」とあったので、よれよれの直垂を着て、普段着のままで参上した。銚子に素焼きの器を添えて持って出て、『この酒を独りでいただくのが物足りないので、来てくださいと申上げたのです。肴が無いのですが、家人は寝静まっています。肴になるような物はないか、どこか探してみてください」とあったので、脂燭(しそく・手持ちできる照明)をさして、すみずみまで探し求めるうちに、台所の棚に、小さな素焼きの器に味噌が少しついたのを見つけて、『これぞ見つけ出しました』と申し上げた所、『十分です」といって、こころよく何杯も酌み交わして、上機嫌になられた。その時代は、万事こんなふうでございました」と申された。

四つ葉葉四つ葉
質素倹約・過ぎ去りし日の思い出。
「味噌を肴に、深夜の酒盛り」
職務的あれこれは思い出さないものかもしれません。





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最終更新日  2018.09.18 00:00:31
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