|
カテゴリ:徒然草を読もう
第二百三十七段
柳筥に据ゆるものは、縦様(たてさま)・横様(よこさま)、物によるべきにや。「巻物などは縦様に置きて、木の間(あわい)より紙ひねりを通して結ひつく。硯も縦様に置きたる、筆転ばず、よし」と、三条右大臣殿仰せられき。 勘解由小路(かでのこうぢ)の家の能書の(のうじょ)の人々は、かりにも縦様に置かるる事なし。必ず縦様に据ゑられ侍りき。 現代風訳 柳箱に置くものは、柳に対して縦に置くか、横に置くかは、物によるのだろうか。「巻物などは縦に置いて、竹と竹の間からこよりを通して結びつける。硯も縦に置く。筆が転がらないのが、いい」と、三条右大臣殿が仰せになった。 (書家の家系として有名な)勘解由小路家の書をよくする人々は、間違っても硯を縦に置く事は無い。必ず横に置いた。 色々なお作法は「家」によっても異なっていたのかもしれません。 流派、でしょうか。お茶もお花も、流派によって細々とルールが違います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.10.10 07:00:15
コメント(0) | コメントを書く
[徒然草を読もう] カテゴリの最新記事
|