カテゴリ:傾奇者なライヤ
クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life,略語:QOL)は、一般に人の生活の質、すなわちある人がどれだけ人間らしい望み通りの生活を送ることが出来ているかを計るための尺度として働く概念である。 (Wikiより抜粋) この言葉を耳にした/目にしたコトのない方って…最近はいらっしゃらないよね? 主に医療の現場で使われる事が多いです。 ワシの友人(医療従事者)の経験なんですが… 友人の彼女のお母さんが不治の病に冒されて入院していたある日、見舞いに行くと珍しく元気そうにベッドに座っており… 『タバコが吸いたい』 と、言うたそうです。 喫煙の習慣がない友人は 『駄目やぁ~、また、痰が酷くなって苦しいのはお母さんやぞいね…』 と、止めたそうなんですが…その翌日、お母さんは亡くなったそうです。 『あの時、吸わせてやれば良かった…』 と、友人はいまだに思うそうです。 『でも、次そう言う事例に出くわした時には、迷わず吸わせてあげれるやん☆』 と、ワシは友人に言いました。 同じような経験をしたコト、実はあります…^^; ある病院(当時そこにナースとして勤務していた^^)に入院中の末期癌のおじいさんが、同じようにタバコを希望し… その時の職員総出で、酸素ボンベを病室から運び出し、窓を全開にし…1本だけ…^^; その方は、3日後…満足そうに逝きました。 でも例えば…預かっとったアメショーのらいたが死んだと聞かされた時… 『こんな事なら、ダイエットだからと飼い主に言われてたからって、食べたい物を我慢させ過ぎないで…もっとお腹いっぱい、美味しいモンを食べさせてあげたかった…』 こう言ってワシと右京は泣きました。 でも、ただ…別の話を聞いたコトもあるワケで… 看護学生時代、講師として来ていた某私立病院看護師長の話…。 『病棟にリウマチで入院している、身寄りのない50代の女性がいます。 身体的にも不自由で、車椅子移動しか出来ない彼女ですが、リハビリ等は身体がしんどいと拒否することも多いのに、 タバコを吸いに行く時だけは、自力で車椅子に乗り、不自由な手で、車椅子を押して喫煙室まで一人で移動します。 そして、喫煙室にいる他の患者さんにライターを点けて貰い、美味しそうにタバコを吸います。 でも、病衣(パジャマ)にも灰を落としまくり、吸ったタバコの消火も満足ではありません。 何よりこの疾患には、決してタバコはよろしくはないのは理解りますよね? …アナタがこの患者さんの受け持ちナースであったなら…どうしますか?』 …講師である看護師長は続けます。 『この患者さんに対する答えは、実はまだ出ていません。 …どのようにするのが一番良いのか? まだ、チームでもカンファレンスの最中なのです』 … 今日、前述の友人に電話して、掲載許可を頂きましたが… その時、初めて伺って知った事実…。 明日は彼女のお母さんの命日なんだそうです…(-人-)
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