カテゴリ:着物
第五十六回 日本伝統工芸展 三越
へ行った。小雨の中、しかも平日にもかかわらず、混んでいた ![]() まずは、陶芸から始める。 展覧会のため、見栄えのするものとなるので、大振りな作品が多いことが陶芸の特徴。 茶碗、茶入れ、急須が小さなもの。 日本工芸会総裁賞に選ばれた前田昭博さんの作品は、適度な大きさに感じた。 それでも、一般には十分大きな鉢だが。 燻し銀のような雰囲気が落ち着きを与えていた。 中村清吾さんの作品は、今までとはちょっと違って、柔らかさを表現したものだった。 恵美子さんの染付もやさしい。 意外だったのは、橋詰正英さんのもの。色絵を得意としているのだが、最近は、 色絵の人気が良くないと聞いていたが、それを意識してか、 抽象的な菊花模様で埋め尽くされた筥。 どの作品が彼のものかと探し回ってしまった。 染色は目の保養になる。玉那覇有勝さんのものを見ると、うーん、良いねぇ。 でも、新人賞か ![]() 康正さんは、今回、長板中型を出品していた。 康義さんの名前を初めて拝見した。四ツ目入松皮菱がきっちりと染められていた。 小宮家の小紋、受け継がれている。 でも、伊勢型紙がどうなっているのか。 金工、人形、諸工芸を見た。 人形は、女性の方々が多く、しかも、仲間の方々といらっしゃったようで、見るのに時間がかかった。 ガラス、これも大物が多いが、この切り子、良いなと思ったら、気賀澤さんのものだった ![]() 彼の切れ子の酒杯を持っている。 他に、良いなぁと思ったものが、日本工芸会会長賞の堀尾信夫さんの硯。 使い勝手はわからないが、意匠と石の調和が良かった。 広島、熊野筆祭りのときに、赤間硯を初めて見たが不思議と惹かれるものがある。 そして、漆芸、いつもながら、レベルの高さを感じる。 造形、加飾、そして、塗りの技能が揃わないと作品にならない。 そのため、出品できるまでに、技能を習得するのにどれだけかかるかを考えたら、 当然なのだろう。 文部科学大臣賞を受賞した林曉さんの乾漆蓮花食籠の曲面 塗りの暈し、素晴らしかった。 木竹工を一通り見て、ご説明に備えた。 毎年のことだが、聴衆の年齢の高いこと。 木竹工は、陶芸、染色などに比べると地味な色合い。 そのため、派手でなく、疲れない。 村山明さんが説明してくださる。重要無形文化財保持者だそうである。 随分と弁の立つ方で、良くない点をずばずば仰ってた ![]() 良いのかどうか。。。 久々に良いものを見た一日だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月01日 20時30分11秒
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