実は私、アニメと人形芝居が大好きだ。といっても、メルヘンチックなものではなく、シュールだったりとてつもなく美しかったり醜かったりおどろおどろしかったり、そういう類のもの限定だけど。
今回アマゾンからおとりよせしたのは、フランスのアニメ作家、
ジャン=フランソワ・ラギオニの短編集で、7つの作品が収められたこのDVDはさながら宝の山のよう。あるときはアンリ・ルソーだったりポール・デルボーだったりアンソールだったりシャガールだったりムンクだったりマチスだったり、場面によってそれらの巨匠の絵の断片を見ているような錯覚に陥る七色の幻想世界に目がくらむ(しりあがり寿の名作「やじきた」を彷彿させるシーンまであるのにはビックリ!!)。人間の抱える闇の深さとか、愚かさゆえに愛しい私たちの姿、みたいなものがつらつらと目の前に流れてきます。うっとりしちゃいます。こういうの大好きです。
そして、こういうアニメを見た後には、ついつい最後の締めに必ず観ては号泣するのがマイケル・デュドクウィットの
岸辺のふたり。ほんの数分の作品なのですが、これはもう、傑作中の傑作なので、何回見ても絶対泣いてしまう。今日もまた寝る前に観ちゃうかも。。。