ポール・クローデル歿後50年研究上演事業として、早稲田大学大隈講堂にて舞踊詩劇「女と影」が上演された。ポール・クローデルはフランスの外交官として1921年から1927年まで6年間に亘って日本に滞在し、外交官としての任務をこなしつつも同時に歌舞伎、能をはじめとする日本文化を愛し舞踊劇「女と影」を書き上げた。今年はクローデル歿後50年ということで、彼にちなむ文化事業がいくつかあるようで、本日のこの企画もその1つ。踊り手メインは歌舞伎界から福助と舞踏界からは和栗由紀夫のご両人。もともと私は和栗さんのファンというか、昔よく観ていた関係で、懐かしくて足を運んだ。それにしてもクローデルがあのカミール・クローデルの弟だったと知ってびっくり。
おフランステイスト溢れる舞台は、いかにも外人向けジャポネスクという感じなので、和栗さんじゃなくてリンゼイ・ケンプがやったらどんな感じなんでしょ、なんてことを思いつつ観てしまい・・・・。日本人としてはなんとなく違和感と物足りなさを感じるものの、福助と和栗さんはやっぱりグローバルスタンダードだなぁ、と思うし、楽しい舞台ではありました。それにしても、和栗さんはやっぱりかっこいい。舞台に立ってるだけですごい存在感。いいなぁ、また久しぶりにソロ公演が観たいかも~!と思わずネットを検索するとありました。来月
六本木で。舞踏はやはり世界に誇る日本の財産だと思った次第です。