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2020/02/10(月)04:37

豪華クルーズ船の乗客の遭難を見て海外旅行のキャンセル決める;武漢肺炎の死者、ついにSARS超え

医学・医療政策・医療哲学(87)

 スターリニスト中国で、武漢肺炎(新型のコロナウイルス肺炎)の死者が、8日で812人に達し(他に海外で2人)、ついにSARSの死者774人を上回った。 ​◎SARSより毒性ははるかに弱いはずなのに死者数はSARS超え​  SARSの死亡率は約10%(先の死者数を感染者約8100人で割った数値)と、毒性が強かった。今のところ、武漢肺炎の死亡率は、スターリニスト中国が公表する数で割れば2%ほど。ずっと毒性は弱い。  それでも死者は、SARSを超えた。  これは、感染者の数がSARSをはるかに上回るからだ。  前述した死亡率2%ほどというのは、実のところ見かけの数字だ。実際は、もっと低いはずだ。というのは、感染者数はスターリニスト中国の公式発表より1桁は多い数十万人と推定されるからだ。でなれば、これほどの死者数にはならないだろう。 ​​◎犯罪的な武漢市と湖北省の当局者の怠慢・隠蔽​  このことから、最初に武漢の海鮮市場(写真)からの感染者が発表されるずっと以前に、実は人から人への大規模な感染が起こっていたことが推定される。  この危険性は、2月8日付日記の「武漢肺炎を最初に警告した33歳の若い医師、李文亮氏死去、当局による謀殺を疑う;SARS告発の蒋彦永氏は」でも述べた故・李文亮氏のSNSで初めて警告したが、その時は実はかなりの人たちが海鮮市場発の患者から、二次感染、三次感染感染していたらしいことも推定させる。  まさに武漢市と湖北省のスターリニスト中国下級幹部の怠慢と隠蔽は、犯罪的と断じざるをえない。 ​​◎乗客は客船内に「幽閉」​  そして今回の武漢肺炎で、横浜港に足止めされている豪華客船ダイヤモンド・プリンセス(写真)の事件から、クルーズの思わぬリスクが表面化した。  幸い、重症者は報告されていないが、2000数百人の乗客は、最低2週間、足止めされる。狭い船室内で、外に出ることも許されない。これでは健康な人でも体調を崩すだろう。  リタイアした高齢者にしても、家に帰れないから、家のことが心配だろうし、現役の人なら、会社をずっと休まないといけない。  クルーズ船は、航海中は、様々なエンターテインメントや食事などで不特定多数間の接触がなされる。1人、ウイルスのスプレッダーがいただけで、数十人に広がる。その感染者から、知らぬ間に三次感染者も生まれる。  前から航海中の退屈さを懸念し、僕はクルーズ船などに興味も関心も無かったが、今回の事件で、決してクルーズ船に乗るまい、と心に決めた。 ​◎5月予定の海外旅行をキャンセル​  さらに5月に予定していた海外旅行のキャンセルも決めた。その頃までに武漢肺炎が鎮静化しているとは思えず、同行者の中に1人でも感染者がいたら、訪問先で缶詰になる懸念があるからだ。  武漢肺炎そのものよりも、最低2週間程度「拘束」されることが怖い。  だからキャンセルして、様子見しようと思う。  土曜日に都内のレストランで友人と夕食を楽しんだが、ここも普段の土曜日より空いていた。店長に聞くと、2月に入って客の入りはガタ減りだという。  こうしたことで日本の景気はかなり冷やされそうだ。最悪、今年はマイナス成長を覚悟しなければならないかもしれない。​昨年の今日の日記:「行き詰まりつつある中国経済の虚、作られた数字の成長はいつまで続くか?」 ​

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