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2004年09月09日
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カテゴリ:カテゴリ未分類
インドもそろそろ話題が出尽くした感があります。
また思い出した時に書くことにします。

インドの駐在が終わり帰国となりましたが、帰国便ではめったに経験できない経験をさせてもらいました。

某航空会社のムンバイ所長はゴルフ仲間で仲良くしていたので、帰国便では彼の特別の計らいでコックピットに乗せてもらうことが出来ました。

当時はムンバイー関空の直行便が有りました。
夕方8時頃のムンバイ発で関空が翌朝6時頃の到着でした。

ムンバイを離陸して夕食が終わった頃にスチアーデスが呼びに来てコックビットに案内されました。

確か当時の最新の260人乗りのボーイング767だったと思いますが、コックピットは予想以上に小さく、操縦士、副操縦士のシートの後ろに予備の小さなシートがありそこに座りました。

酒好きの話の合う操縦士で有ったので、親切に色々説明してくれました。
操縦はもっぱら副操縦士の仕事で、操縦士は殆ど何もしていません。
最近の飛行機は、離陸から着陸まで全て自動操縦で、人間の手をまったく使わなくても安全に着陸するように作られています。

さすがに関空に着陸する時は、操縦桿を握っていましたが、天候が良ければ何もしないこともあるそうです。ビックリしました。

地上の中継地とのやり取りは殆ど副操縦士の仕事で、副操縦士が英語で地上と頻繁に交信していました。空路地図を始めて見ましたが、この地図を見ながら、レーダーと地上の中継地から来る天気予報などを総合して、進路を決定するわけです。前後に飛んでいる他社の飛行機との交信も頻繁に行われ、前の飛行機の情報を聞きながら走行していました。

高度1万メートルの世界は、本当に満点の星の世界です。地上ではけして見ることが出来ないこの星の景色だけでも感激でした。コックピットからは普通の座席の窓とは違い180度のワイドで迫ってくるので迫力が違います。

関空に着陸前に日の出も見ることが出来ました、美しい日の出でした。

着陸時は、操縦士、副操縦士以外の人間は全てコックピットから出なければなりませんが、どうしても着陸時の模様をコックピットから見たかったので、特別に着陸まで居させてもらいました。

もしこれが外部の人に知られると航空法違反の罪に問われるので、スチアーデスにも内緒ですよと言われ、降りる時は、スッチーが降りた後に飛行機を降りました。
中々話の分かる操縦士で、今度新橋で飲みましょうと言って分かれましたが、飲み会は実現していません。

色々な苦労の連続のインド駐在生活でしたが、最後の帰国で素晴らしい夜の景色を満喫し、心が洗われる貴重な体験をさせてもらいハッピーエンドのインド駐在でした。





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最終更新日  2004年09月09日 21時44分26秒
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