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山への情熱 音楽への愛

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2021年05月23日
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カテゴリ:登山
5月23日日曜日。今日は雨が降り続いた後の晴れ予報を信じてイキングに出た。ルートは奥秩父の盟主武甲山から子持山・大持山の縦走にした。武甲山の最寄り駅は西武秩父線横瀬駅だが駅から登山口までアスファルトの道を2時間ほど歩かねばならない。それが嫌でタクシーを予約していたら便乗したいという人が現れてタクシー代が半額になってラッキーだった。
生川の一の鳥居から登山開始。珍しい狛犬が2ペアいる鳥居をくぐって雨上がりの湿ったりぬかるんだりする地面をこつこつと登った。家族連れや若い皆さんが多かった。けっこうな坂道をもくもくと忍耐で登る。途中、小さな不動の滝が流れていて目を惹いた。自分の体の重さを嫌というほど実感しながら90分ほど登った地点が大杉広場で見事な杉林が垂直に天を突いている。
  
      一の鳥居                 不動の滝           大杉広場
ここまでがとてもしんどかったが、この先は体が慣れてきたのか比較的楽に登れた。40分ほど坂道を詰めると堂々とした大鳥居と門が見えてくる。そこにも珍しい狛犬がいた。その上には鐘楼があり、若い人がゴーンと大きな音で撞くので驚いた。更に登った所が展望台になっていて山頂だった。横瀬や秩父の市街地が広がっていて眺めが良かった。
   
     山頂直下の大鳥居と門                   鐘楼
 
      武甲山山頂 1304m                   都市部の眺め
狭い山頂の石の上でランチ休憩を25分、まだ日程の三分の一しか行動してないのですぐ子持山に向けて出発した。一度下って浦山口との分岐をシラジクボ方面に道を取り、ぐんぐん下る。危険のない道はジョギングしながら軽快に走り、下りきると底部から急な登り50分が始まる。登っても登っても坂道が続き、フーフー言いながら登りきると子持山(1273m)に到着。眺望は開けず指導票だけが新緑の中に立っている。
 子持山山頂 1273m
予定外だったけどここで小休止。一息ついて出発。次の大持山までは岩がちだったがヤシオつつじや更紗満天星つつじが出てきて素晴らしかった。予報は晴れだったがガスがずっと切れず、山の姿は今日も見えなかったがこの花たちに癒された。岩を注意深く上り下りして40分ほど登ると大持山(
1294m)に着いた。ここも眺望は開けず指導票が立っているだけのあっけない山頂だった。これで縦走部分は終了し、後は下山を残すのみになった。大持山山頂からは凄く良い道だったのでゆっくり走った。地面はほどよく軟らかく落ち葉も積もりすぎず、なかなか快適に走れた。新緑が満ち満ちる森の中をぐんぐん高度を下げて妻坂峠まで下る。平な草原が広がる妻坂峠には石仏が立っていた。近くに説明看板が立てかけてあり、それによると「この石仏はこの峠で命を落とした人を供養するために麓の山中村の人たちが建てました。延享4年(1747)269年も前です。」とある。この説明文が設置されたのは2016年とのこと。ちょっとジンと来た。
 
    大持山から妻坂峠への新緑の道             妻坂峠の石仏
ここから名郷方面に下山する予定で名郷にルートをとって少し下ると何と「通行止め」の看板が出てきた。かなり王範囲に渡って台風の土砂崩れで通行できないらしい。愕然としたもののシニアの一人旅なので安全第一、ルート変更して生川の登山口に向かって下山した。走れない程の悪路ではなかったが、予定通り下山できなかったことでもう走る気力と元気が失せていた。何とか登山口まで下り、これから横瀬駅まで歩くの辛いなあと思っていたら、超超ラッキー、74歳のおじさんが森の陰から車に乗って下さいと声をかけて下さり、好意に甘えた。そして無事、横瀬駅に到着できた。朝は霧の中で全く姿を見せなかった武甲山がすぐ近くに太陽の光を浴びて堂々と煌めいて見えた。

 横瀬駅から見る武甲山
参考タイム 最寄り駅4:47⇒池袋⇒西武秩父線横瀬8:41⇒生川一の鳥居9:05 9:15⇒大杉広場⇒
      武甲山頂11:14 11:40⇒シラジクボ⇒子持山12:44 12:50⇒大持山13:34 13:40
      妻坂峠14;26 14:30⇒生川一の鳥居15:07 ⇒横瀬駅15:30







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Last updated  2021年05月23日 22時42分27秒
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