山への情熱　音楽への愛

４月３日日曜日。やっと山に行けるようになったと思ったら夜に予報が急変。出発準備完了して再度天気予報を見ると何と雨になっているではないか。どうするか思案したがもうハイキングに出る日がないので決行した。山は丹沢の表尾根。早朝重い雲の立ち込めた空だった。
ヤビツ峠行きのバスはいつもなら満員なのにジモティ一人と私だけだった。ヤビツ峠でも登山者はなし。
登山者カードを記入してスタート。この時点ではまだ曇り空だったが、次第に雨が降り始め、二の塔あたりから予想外に雪が降り始めた。雪はどんどん降り積もり三の塔あたりからは本格的に降り続いた。ボタン雪だった。遠くで雷の音が絶え間なく鳴っていて不穏な空気だった。
  
              雪が降り始めた二の塔　　　　　　　　三の塔のお地蔵様も寒そう　　　　　大日辺りではもう冬山
思いもかけない雪山になり、登山者の姿は見ず、ここで何かあったらアウトだと思って慎重に歩を進めゆっくり登った。おかげであまりしんどい思いをせず登れたがいつもより時間はかかった。雪道を一人登り続けてやっと塔ノ岳に到着したが積雪30センチほどだった。丹沢の人気ナンバーワンのとうの岳が無人というのは初体験だった。寒くてたまらないので取り急ぎ尊仏山荘に駆け込み、甘酒を注文した。雨具の上から雪がしみ込んでずぶ濡れだったがどうしようもない。客は私だけだったのでストーブの前で温まらせてもらった。
　甘酒を呑んでほっと一息
いつもならこの後、鍋割山を回って草野さんと会って下山するのだがこの寒さにめげてこのまま
下山することにした。山頂に行ってみたら折よく登山者がいて写真も撮ってもらえた。
　雪の塔ノ  岳
この後はひたすら大倉尾根を下った。金冷やし辺りの雪景色は素晴らしかった。
 

分岐を過ぎたら完全な独り旅で無人の大倉尾根を無言で下った。長かった。途中から雪は雨に変わり、どろんこの道をじっくり安全第一に下った。またしても時間を要したがこの際止むをえない。鳥の声もなく
沈黙して下る雨の山に寂寥感を感じた。大倉バス停に着いたら5時前だった。この悪天候の中を後期高齢者一人無事下山できたことに満足した。

参考タイム　幕張本郷５時17分→新宿→秦野7時40分→ヤビツ峠8時25分　８時40分
二の塔1014　1025→大日12:30→塔ノ岳13:30　14:00→大倉バス停16:45