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カテゴリ:登山
2月24日金曜日。本日が今回の縦走のメインで麦草ヒュッテ⇒丸山⇒高見石小屋⇒中山(2496m)⇒中山峠⇒東天狗岳(2646m)⇒黒ユリヒュッテという行程である。歩程は7時間半が予定されている。起床5時、6時朝食で6時45分出発。
ヒュッテ前から歩き始めるとすぐ登りになる。特に急な坂ではないが靴とアイゼンが重くて無雪期のように軽々とは登れない。50分ほど登ってまず一つ目の丸山に到着。2329mもあるのだが高さを感じない。丸山から一下りして高見石小屋に到着。ここは結構好きな小屋だ。高見石に登ると展望が開けて晴れ晴れした。妙高方面がよく見えた。 高見石からの眺め 高見石小屋からは長い登りになり70分ほど登った所で中山2496mに到着。この辺りからはこれから登る東天狗岳や西天狗岳、背後に硫黄岳と赤岳など南八ヶ岳の山々が曇り空にくっきりとは見えなかったが一応見えた。 東天狗岳をバックに 東天狗岳と西天狗岳の稜線 モンスター 中山から峠に下る時、左手に稲子南壁が良く見えた。なだらかな山容の北八ヶ岳の中でそこだけが岩壁で雰囲気が異なっていた。あそこを昇った日もあったなあと感慨分かかった。 そうこうして中山峠に着いて一息ついた。東天狗岳に登る準備をしている時、ガイドが思いもよらぬことを告げた。「ここからは稜線なので風が強い。遅い人を待ってると凍傷になってしまう恐れがあるので自信がない人はここで待っていること。途中で登れなくなった人が出たらその地点で全員が下山です」そんな話は聞いてないよ。と言う気持ちだった。自信なんかないけど、まだ進退窮まるほど疲労もしてないこの時点で投げ出して中山峠で待ってられるか?。一人の男性がリタイアを申し出た。何て潔い人なんだ。ツアーリーダーから「エンジェルさん、大丈夫ですか?」と聞かれたので「頑張っていきます」と答えたらガイドが「じゃ、ついてきてください」と言って登り始めた。 北八つもここまでは穏やかなのだがここからが急峻になる。雪と岩の急坂が待ち構えていた。毎旅ツアーな何度も参加してきたけどこんなこと言うガイドは初めてだった。強気な彼に着いていくため、一生懸命登った。最後あたりは少しに遅れたものの頑張って最後まで登り、東天狗岳の山頂に着いた。やったね。おおいにほっとした。西天狗岳が純白の稜線を見せていた。 東天狗岳山頂と硫黄の眺め 天気は少しづつ悪化してきたがまだ何とか西天狗岳に登れるとの判断だった。私は迷惑がられ、しんどいのを我慢して登ることもないと思って参加しなかった。結局女性5名のうち2名、男性3名のうち2名とガイドの5名が西天狗岳に向かった。私と他の女性2名とツアーリーダーの4名は中山峠に下った。 TRのSさんは冷静かつ穏やかでとても感じの良い男性だった。楽しい話をしながら下っていった。これが本来の毎旅ツアーではなかったか。中山峠で寛いで、壺足で5分歩くと黒ユリヒュッテに到着した。まだ12時前だった。本日の行動時間は7時間半となっていたのに4時間半ほどで到着している。だから私のような高齢者はしんどいのだ。ゆっくり登る人は着いていけない歩き方ではないか。私は登れたからいいものの中山峠でリタイアせざるを得なかったあの男性はどう思ってるだろうか。 ここまででもすっきりした気持ちにはなれなかったのに、黒ユリヒュッテでは更に不愉快な出来事が待っていた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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