九州、番外編 (福岡ドーム・ラーメン編)

九州、番外編

(福岡ドーム・ラーメン編)

(工事中)

旅行場所:福岡ドーム・志賀の島・長浜

期間:1993年 4月17日~ 4月18日

行程:4月17日の朝は友人と待ち合わせて2年振りに福岡へ行く為に新神戸駅へ向って駅に着くと下りホームで博多行きののぞみが来るのを待った。今回は珍しく1人旅では無くて小学校以来という長年の友人との道中で、目的はこの年の春に開場したばかりの福岡ダイエー・ホークスの新しい本拠地である福岡ドームでのパ・リーグ公式戦のこけら落しとなる、対近鉄バファローズ戦を観戦するのが1つと、博多の名物である長浜ラーメンを食べに行こうという主に2つであった。

ひかりよりも速いのぞみに乗るのは2人共初めてであり親友との泊まりの旅行自体が長年の付き合いながらも今回が初めてであった。昼前には博多に到着してコインロッカーにバッグを預けて身軽になってから、先ずは平和台球場が在った大濠公園へ移動してその近くで窓越しに公園内を観ながら昼食となった。それから地下鉄で1駅西の唐人町に移動して目的の福岡ドームへ向った。

ドームに着くと場外にはホークスの選手達の大きな写真が並んでいた。予め福岡在住の知人に頼んで入場券を確保してあったので当日に並ぶ必要も無く入場出来た。一応は内野指定席となっているが実際は外野席でライトスタンドのポール付近のブロックであった。通路の売店にはバーガーショップも在ってハンバーガーやドリンクなどを乗せて座席へ持ち運べる様になっているペーパートレイを初めて見て、こういう風に窪みに入れておけばこぼれ難いので便利な物を考えたなぁと感心した。

試合前の福岡ドームは天井の屋根は閉じていたが本拠地開幕戦というのでセレモニーが行われて、先ずは前年迄の本拠地であった平和台球場で勤務していた人が正装して高級車で登場、BGMが流れて開閉式の屋根が左右に開き始めたがこの当時で1回の開閉では約50万円の経費が掛かるとの事であった。ホークスの選手がグラウンドに姿を現すと三宅一斉デザインの縦縞だった前年迄のユニホームでは無くて上下共白地にFDHのロゴマークが左胸に入ったユニホームに変わっていた。始球式ではマウンドにロボコップが上がって打席には地元福岡出身の森口博子が立って、空振りする筈の始球式のボールをバットに当たってファゥルになった。

試合は福岡ダイエー・ホークスが村田で近鉄バファローズが野茂と言う当時の両エースの先発で始まった。エース同士の投げ合いとなった試合は1-0と僅差のスコアで野茂が2安打完封勝利であった。試合が終わるとドームを後にして地下鉄の唐人駅から電車に乗って博多に戻りコインロッカーに預けていたバッグを引き出してJRのホームに上がると電車で鹿児島本線を一路東へこの日の宿泊地の折尾に向った。

友人の知り合いがこの付近の実家に戻っているとの事でそれなら会いやすい様にと折尾に宿を取った訳である。程無く先方が車でホテルに来たので3人でホテル内の喫茶店で再会の場となってお茶を飲みながらくつろぎの一時を過ごして先方が戻ると2人で部屋に戻って休息しているうちにどちら共無く寝付いていた。

翌朝4月18日にはホテルを出て再び鹿児島本線を西へ移動したがこの時に乗った電車は当時の新型の交流専用の電車であった。博多でコインロッカーニバッグを預けて身軽になるとまた鹿児島本線を東に戻って香椎で降りて香椎線に乗り換えると1両単行のディーゼルカーで西戸崎を目指した。自分はこういうローカル線の旅行は行き慣れているけど友人は1両単行のディーゼルカーに乗って旅行するのは初めてらしい。列車は(1両でも列車というそうである。)やがて海の中道公園の横を通って終着駅の西戸崎に着いた。まだローカル線らしい造りの駅舎である。

駅を出ると志賀の島の金印の石碑を観ようとタクシーに乗って行った。志賀の島でタクシーを降りて暫く北へ歩くと石碑があったが小さな石碑で他には特に何も無い様だったので引き返そうと歩き出したが、途中で船着場を発見したのでそこから船に乗って博多湾を移動する事を思い付いた。あまり交通関係に詳しくない友人は「よく思い付くなぁ、自分が居なかったらこういう風に乗り換えたり出来んけど。」と言っていた。

やがて船は博多港に着いて新しく開業したらしい商業施設で暫く観て歩いた後に徒歩で博多ラーメンの本場である長浜へ向った。現地に着くと1件のラーメン屋に入って博多ラーメンを注文して食べた。豚骨味のスープで固めの麺であったが店内が込み合っていたせいかあまりゆっくりと味わう雰囲気でも無かった。食べ終わってタクシーに乗ると一路博多駅に向ってコインロッカーに預けていたバッグを取り出して帰路につく為新幹線のホームへ上がって帰りの新幹線に乗り一路神戸へ向った。

これが友人とは初めて泊まりの旅行に行った訳で色々と楽しめた道中になったけど、その後友人は寒い冬の朝に突然駅で倒れて病院に運ばれたが逝ってしまい最初で最後の2人旅になってしまった。それだけにこの福岡での野球観戦や博多ラーメンなどを楽しんだのが思い出深い旅行になったのである。


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