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山田理沙のカナダ看護活動日誌。

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2008/04/27
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カテゴリ:勤務。
新学期クラスの課題読み物と衣替え、ずっと掃除をさぼっていたため見られた状態じゃないアパートの大掃除に追われるうちにまた週末がやってくる。やることは全てダラダラモードなのに、本格的にダラダラしている気分になれずになんか損してる気分。こんなことならケチケチせずに春休み中にパートタイムに変えてもらっておくんだったわ。

今週末の担当は既往のリュウマチのために処方された非ステロイド抗炎症剤を服用後、これに過敏反応を起こし中毒性表皮壊死症で入院されて1週間ほどになるドウヌさん(仮名)。入院時に皮膚の爛れがすでに進んでいたため、気道の状態が懸念され、すぐに気管支鏡使用による挿管が施行され、その後は人工呼吸器による管理がなされ、皮膚の保護のため、圧のかからない特別なベッドが使用されている。それでも、皮膚の爛れている全身の痛みが強いため、2種類の麻薬鎮痛剤と2種類の鎮静剤で深い鎮静を保っており、どんな刺激にも反応されないが、やはり一日2回の包帯交換の際には、全てのバイタルサインが急上昇し、痛みの強さが伺われる。包帯交換時は、全身火傷と同じく滅菌操作で所要時間約1時間。滅菌ガウンとマスク、帽子をかぶり、補助のパトリック(仮名)と、汗だくサウナ状態の1時間を3夜繰り返す。その間、惜しみなく頓用の鎮痛剤と鎮静剤を投与し続ける。

新しく導入されたドレッシング剤が効いているのか、ドウヌさんが回復状態にあるのか、1夜目と3夜目を比較しても一目瞭然の回復ぶり。1夜目はまだ腕や脚の皮膚に開放創が残っていたのに、3夜目に古い包帯を外してびっくり。古く乾燥した皮膚が自然に落屑してその下にピンクの新しい皮膚が見える。出血もなくなっている。利尿剤が功を奏して、レントゲン上、肺の水も減っているし、肺の音も改善中。この調子で気道が回復していれば、抜管もそう遠くないのでは。





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最終更新日  2008/05/01 11:26:47 PM
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