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カテゴリ:虹色日記
忌野清志郎の声を聴くと思い出す人と部屋があります。
高校生の頃、私は文通魔で、音楽雑誌を通して知り合った年上のペンフレンドが日本中にいました。 手紙で好きな音楽や映画や本や毎日の暮らしや将来について語り合い、長期の休みには彼等に会いに行き、泊めてもらいました。 その中のひとり、2コ上の女の子Iさんは、東京の高校を卒業したあと、OLになり一人暮らしをしていました。 彼女の部屋は笹塚の古いアパートで、トイレは共同、風呂なしの四畳半・・・でも好きなレコードや本が大事にきちんと棚に並んでいました。 夜、歩いて銭湯に行ったあと、一緒にレコードを聴きました。 彼女が一番好きなバンドがRCサクセションで「清志郎の子どもがほしい」と言っていました。 私は日本のバンドはあまり聴いてなかったので、RCのこともよく知りませんでしたが、彼女が この曲をかけたとき、耳が吸い寄せられて全然違う場所にいってしまった感じがしたのをよく覚えています。 そういう時間のつながりの上に今があるんだと、最近実感するんです。 清志郎さん、天国でたくさんの大好きなミュージシャンたちとセッションしてください お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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