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はじめの数日間

はじめの数日間 2001年春


ミミズは光が苦手です。そっとしておいてやりましょう。
…的なことが、コンポストキットに同封されていたパンフレットに書いてあった。
 
でもダメ。覗いちゃう。1日5回くらい覗いちゃう。
朝起きて覗いて、出勤のついでに覗いて、帰ってきてから3回覗いちゃう。その度にミミズは迷惑そうにズルズルと新聞紙の下にもぐっていく。
 でも、2日・3日と経つうちに、何回覗いても彼らの行動はあまり変化もしないし、別になつくわけでも表情があるわけでもないことを理解し、だんだん覗く回数は減っていった。今ではエサを補充する時しかコンポストのフタを取らない。

私がどう変化しようと、ミミズはミミズの暮らしを続けていくらしい。

 彼らの引越の翌日から、エサを与え始めた。最初に与えたのは、キャベツの芯と茶殻だったと記憶している。きちんとマニュアル通りに、キャベツは粗みじんに切って入れた。大根の皮は、包丁で千切りにしたら、ゴミとしてミミズに食わすのがもったいない感じがしたので、きんぴらにして私が食ってしまった。

エサを与え始めてから、毎日エサの様子を観察していた。思ったより分解が遅い。比べちゃ悪いが、実家にある電気式の生ごみ乾燥機は、1日でゴミを減容化するけれどミミズは1日置いたくらいでは何も変化しない。3日間、毎日出た野菜クズを刻んでコンポストに入れていたら、とうとうゴミの置き場(ゴミは重ならないように置く)がなくなった。

 エサは毎日補充しないほうがいいらしいと思ったので、100円ショップで蓋付きのプラスチックボウルを買ってきた。調理のついでに野菜クズを刻んでそれに入れ、冷蔵庫で保管する事にした。

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