カテゴリ:偏食旅行記
オリバーとは男性の名前で、わりとよく使われている。
欧米に住んでいれば「オリバー」という名前の知り合いが 一人、二人はいるだろうし、 女性名の「オリビア」もあわせると3人は固いだろう。 日本にいても「オリバー」の名前は聞いたことがあるだろう。 ミュージカルの「オリバー」。 このタイトルは主人公の男の子の名前からきている。 そして「オリバー・クロムウェル」これは世界史で 習ったことがあるだろう。イギリスの市民革命の立役者。 歴史の一瞬、イギリスが共和制だったときの権力者の名前である。 反乱軍の主なので、イギリスでは嫌われているのかと思えば、 そうでもなく、ロンドン西部、ハロッズの前を通る大きな通りは、 その先、自然史博物館の前では「クロムウェル・ロード」という名前だし、 フル・ネームの「オリバー・クロムウェル」という名前を冠した道も イギリスのあちこちにある。 さて、そのオリバー・クロムウェル。 彼の率いた軍隊と政府軍の戦いを模した、大規模なコスプレが 毎年夏に、ロンドン郊外で開かれている。 雑誌によると、会場の森の中はすっかり17世紀(?)の様相。 各自、この日のために準備した衣装を身にまとい、 男性はクロムウェル、または政府軍の軍人として、 女性は従軍料理人として、森の中に入る。 すごいのは、そこで作る料理も当時のレシピ、 当時使われていた食材で、さすがに材料こそ新鮮だが。 私たちが普通に手に入れる卵は殻に日付スタンプが押してあるが、 ここではスタンプがないものを使うというこだわりよう。 料理も最初のうちは現代風だったのが、どんどん探して行くうちに 古いレシピが発見されたり寄せられたり、研究が進んでいるらしい。 レシピが「でてくる」というのがいかにもイギリスらしいし、 そういう相互作用は、なんだかステキだ。 そこで、男たちは当時の「戦い方」にのっとり、おっとりと戦う。 もちろん、実際に殺すことはないが、それでも火器を使ったり、 刀を振り回したりはするらしい。 年によって、政府軍が勝ったり、反乱軍が勝ったりする(!!) 今年(2009年)は反乱軍が勝利を収めたらしい。 日本人としては、政府軍を勝たせるシナリオを作って演じさせたい ところだが、それを笑って許しているところが、 イギリス王室の懐の深さだと感心する。 一度このコスプレ戦争に参加すると、翌年も参加したくなるらしい。 ちょっと興味はあるが、どう考えてもその時期に日本人がいたとは 思えないので、ギャラリーとしてか、裏方として見に行く方法がないか、 来年までに探してみようかな?なんて思ったりした。 お手数をおかけしますが、コメント・感想は目次ブログにお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009/11/10 03:02:52 PM
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