カテゴリ:宝塚
13日(火)は2度目の宙組観劇。
【シャーロック・ホームズ】はクライマックスからラストの演出が素晴らしく、細かい矛盾や疑問を気にしなければ初見よりも素直に楽しめた。 その中で印象が変わったのが、和希そらが演じるレストレード警部。 前回(6月29日)に観た時は「仕事に追われて苛立っている」という印象を受けたが、2回目はもう少し違って「自分の不甲斐なさに苛立っている」ように感じた。 レストレードは警察という職業に誇りを持っていて、本当は自分達だけで事件を解決したい。 しかし、それが出来ずにホームズの手を借りる事は、彼としては不本意でしかない。 ワトスンは「スコットランド・ヤードが手柄を横取りしている」と憤るが、それは単にホームズが手柄に興味が無いだけで、レストレード自身もこの僥倖を喜んでいる訳ではない。 『S9B ベーカー・ストリート 221B』でレストレードがホームズの兄・マイクロフトに対してとった態度は、自分の不甲斐なさを見透かされたように感じたからではないか。 それと『S11A』でのイレギュラーズ達の表情や仕草が可愛かった。 展開が分かってから観ると、細かい部分にも目が行くので、やはり宝塚は2回以上観た方が良い。 って、何の宣伝だよ…(笑)。 レヴュー【Délicieux(デリシュー)!】は、スイーツ男子の僕としては嬉しいテーマ。 (今話題のマリトッツォが出なかったのは、イタリア発祥だからかな…笑) 今回のレヴューは新しい試みもありつつ、全体としては気分を盛り上げる演出に重点が置かれており、そのせいか普段よりも手拍子の起こる場面が多かったように感じる。 月組の【Dream Chaser】が「喜び」なら、こちらは「楽しむ」だろうか。 長引く不安とストレスの中で、ファンも積極的に楽しもうとしているのかも知れない。 幕開けは潤花のアッと驚く変身に始まり、大階段を使った演出はさながらフィナーレのようで心が花やぐ。 野口幸作の逆転の発想が面白い。 続くカンカンも心踊る場面で、ジェンヌ達の溌剌とした笑顔が、客席の気分を最高潮まで上げてくれる。 この場面だけでもずっと観ていたくなる楽しさだ。 芹香斗亜がマリー・アントワネットに扮する場面は、ちょっとしたお笑いコーナー。 こういう時は、アドリブが得意な芹香の独壇場だ。 毎回、何かしらで爆笑させてくれる。 ネット上で物議を醸した(?)場面に関しては、初見で「攻めてるな」とは思ったものの、そこまで騒ぎになるような印象は受けなかった。 劇団が過激なのか、ファンが過敏なのか…、まあ、宝塚は大半が女性なので男は黙っていよう。 (「1ヶ所が駄目だったら、全部が駄目」といった極端な考え方には首を傾げるが…) 個人的には、ずんの髪型が2種類見られてラッキーだった(笑)。 その後も、どの場面でも真風涼帆、潤花、芹香斗亜、桜木みなと、和希そら、瑠風輝の複数人が必ず出ており、そこに紫藤りゅうや留依蒔世、鷹翔千空らが絡んで来るので本当に目が足りない。 今の宙組の層の厚さを物語っている。 男役の群舞では聞き覚えのあるギターの音色が…。 「何でだ?」と思ったら、そうだ、【パリの散歩道】だった。 (今回のレヴューは「スイーツ」だけでなく、「パリ」もテーマになっている) ちゃんと歌詞付きなのが通好み。 宙組生達の大人の魅力が堪らない。 逆に、今公演で初舞台を踏む107期生は初々しくて可愛かった。 個人的には、前回の口上で良い声を聞かせていた一輝翔琉(いちき かける)が印象に残った。 覚えておこう。 皆んな、頑張れ!! ☆*:.。. o(≧∇≦)o .。.:*☆ ありがとう!! ところで、13日は帰って来た後に、望海風斗が出演したNHK【うたコン】を観た。 退団後初の歌番組という事もあってか、さすがに歌い出しは緊張している様子だったが、曲が盛り上がると共に自然と身体も動き、いつもの素晴らしい歌声を聴かせてくれた。 というか、インスタグラムに上げた『うたコン 劇的ビフォーアフター』の画像が面白過ぎて大爆笑してしまった。 こんな事して、本当は全然余裕だったんじゃないの?(笑) だいもん、お疲れ様。 そして、ありがとう!! 次回の観劇は雪組【CITY HUNTER】で8月17日(火)。 人物相関図も公開され、何となく全体像が見えて来た。 今回の【シャーロック・ホームズ】に続き、原作のエピソードをどう絡めて来るか。 楽しみに待ちたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.07.20 18:51:51
[宝塚] カテゴリの最新記事
|