カテゴリ:宝塚
ゼッターランドさんの美貌に見惚れていたら、ちょっと遅くなってしまった(笑)。
前回も書いたように、雪組『CITY HUNTER』はストーリーはごちゃごちゃながら、同じキャラクターが色々な場面に繰り返し登場するので、一人ひとりは記憶に残りやすい。 だから、意味が分からなくても、組子達を見たい人にはかなり親切な作品となっている。 各キャラクターの再現度と、成り切り具合を観ているだけでも楽しい。 ![]() その筆頭が、主人公の冴羽獠を演じる新トップスター・彩風咲奈だ。 さすが「常に原作漫画を持ち歩き、アニメも毎日欠かさず観ていた」と言うだけあって、かなり原作のイメージに近付けている。 それでいて、宝塚の男役が持つ格好良さも失わず、彩風なりの「真面目に不真面目」が絶妙なバランスで表現されている。 (コミカルな演技では、どことなく早霧せいなっぽさを感じさせる所も微笑ましい) 歌唱力も着実に上がっており、努力の成果がはっきりと感じられた。 お披露目公演で演じるには挑戦と勇気のいる役柄だったとは思うが(笑)、本人も楽しそうに演じていたし、『CITY HUNTER』は彩風咲奈の新たな可能性と魅力を引き出したと言えるのではないか。 改めて、新トップスター就任おめでとう!! そんな彩風以上に、役を楽しんでいたのがミック・エンジェル役の朝美絢だ。 ミックの格好良さと茶目っ気を、遊び人の獠ほどは崩し過ぎずに、彩風とのバランスを考えながら上手く表現している。 それが全くわざとらしくない所に、彼女の確かな成長を感じた。 コメディの肝である「間」の取り方も絶妙で、公演が始まったばかりというのに、もう完全に役を自分のものにしている。 それ位、本作での朝美絢には非の打ち所が無い。 約2年前、【壬生義士伝】の感想で僕はこう書いた。 周りから何と言われようと、今は自分の信じる「朝美絢の道」を進めば良い。 やがて、その道の途中で、自分に足りないものが何か(或いは、余計なものは何か)に気付く時が来るだろう。 それを会得した時、朝美絢は本物になる。 それからの修練で彼女が何に気付き、何を足し、何を引いたかは想像するしかないが、遂に朝美絢は本物になったようだ。 (直前の主演作のタイトルが【ほんものの魔法使】というのも、何か運命的なものを感じる) 彩風との息もピッタリで、これからの2人がどんなコンビネーションを見せてくれるのか、益々楽しみになった。 しかし、朝美絢よ。 今はまだ、敢えて「おめでとう」とは言わない。 何故なら、僕はここが君のゴールだとは思っていないから。 祝福の言葉は、ほんものの未来のために残しておく。 以前にも書いたが、宝塚は出世の早さを競う場ではない。 君が夢を諦めず、努力し続ける限り、僕も一緒にそれを信じよう。 (今、さり気無く劇団に釘を刺しておいたからね、大丈夫だよ…笑) その道を臆せず進み続けろ、あーさ!! ☆*:.。. o(≧∇≦)o .。.:*☆ それにしても、ここ最近の95期生達には本当に驚かされる。 まだまだ素敵な夢が、幾つも見られそうだ。 他のキャストに関しては、また後日。 ありがとう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.08.21 22:16:59
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