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2022.10.19
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カテゴリ:宝塚


傑作でした!!
(2回言ってみた…笑)

昨日は雪組【蒼穹の昴】の2回目の観劇。

情報量が多いため物語の表面しか追えなかった前回と比べ、内容を把握している今回は登場人物達の心情がより深く理解でき、また組子達の芝居がより深まっていた事もあり、観劇後は大きな感動と充足感に包まれた。
(一度しか観劇予定の無い人は、原作小説を読んでおいた方が良いかも知れない)
原作が長編だけに割愛されている部分も多いはずだが、そこは台詞や描写で上手く行間を補っており、それが観る側の想像力を掻き立てる事に繋がっている。
本を読んでいて内容の面白さにページを捲る手が止まらなくなる時があるが、正に昨日の鑑賞がそんな感じだった。
観劇しながら「早くこの続きが観たい」という気持ちが抑えられなかった経験は初めてだ。

改めて鑑賞して、印象が変わった事もある。
最も大きかったのは、文秀と玲玲との関係性だ。
最初の観劇時は「ただ一緒にいるだけ」に感じられて、トップコンビの描き方としては物足りなかったのだが、2回目は白太太の「2人は不思議な縁で結ばれている」という言葉の意味が理解でき、恋愛関係を超えた2人の絆がしっかりと感じられた。
また、彩風咲奈と朝美絢の芝居は文秀と春児の仲が本当の兄弟に見える程に深まっており、こうした印象の違いがラストシーンの感動を大きくした要因かなと思う。
そして感じたのだ。

傑作でした!!
(何回でも言うぞ…笑)

それ以外では、光緒帝の「誰も余の命(令)に従わぬ」という台詞は叫んでいると思っていたが、2回目を観劇したら力無く項垂れながら言っており、僕の記憶違いだと気付いた。
また、文秀を守るために部屋を飛び出して行く時の譚嗣同にも恐怖心は感じられず、寧ろ覚悟を決めて晴れやかな印象すら受けた。
この辺りは、2週間の内に彼らの演技が変わった可能性もある。
その譚嗣同と玲玲の恋模様は、単に貧しさ故だけでなく、文秀に対する想いとの間で揺れ動く玲玲の女心が感じられ、より味わい深いものになった。
(譚嗣同が文秀を死なせたくないと思ったのは、玲玲のためでもあったかも知れない)

そう言えば、最初の感想で「【蒼穹の昴】は宝塚が本気を出すとこれだけの舞台ができる事を示すため、劇団が威信を懸けて挑んだ作品のように感じる」と書いたが、脚本と演出を手掛ける原田諒が毎日新聞の記事で「壮大な世界観を表現するため、宝塚歌劇がどこまでできるかのチャレンジをした」と語っているのを読んだ。
その熱意が見事に結実している。

傑作でした!!

それにしても、今年は原田諒だけでなく生田大和、小柳奈穂子、野口幸作と宝塚の次世代を担う演出家の躍進が目覚ましい。
昨日も雪組の舞台を観ながら「小池修一郎の演出作が最近増えているのは、若手達の作品に刺激されてクリエイターの血が騒ぐのかな?」なんて思った(笑)。

もしかすると、それは専科の面々も同じかも知れない。
専科というと「指導する立場」だと思いがちだが、彼らもかつては「研1」を経験した人達だ。
今回、もの凄い熱量と集中力で舞台に挑む後輩達の姿に感化されて、彼らもあれだけの熱演を見せているのかなと感じた。
宝塚はやはり「本気の集団」だ。
(ただ、公演は長丁場なので、体調だけは気を付けて欲しい)

ありがとう!!



という事で、専科の感想を書くつもりが思いのほか長くなってしまったので、また次回に。

それと、これは飽くまでも個人的な意見として受け取ってもらいたいのだが、デュエットダンスのリフトは無理にしなくても良いのではないかと感じた。
今回のリフトがどれくらいの確率で成功しているかは知らないが、トップコンビへの負担も少なくないだろうし、何より怪我をしては元も子もない。
僕としては、芝居であれだけ素晴らしいものを観させてもらっただけで充分に満足だし、体力的にも厳しいであろうあの場面で2人に無理をさせる必要は無いように思うのだ。

ちょっと気になったので、差し出がましいとは思いつつ提案させてもらった。





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Last updated  2022.10.24 21:50:44
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