キャバリア・ソープのママ日記

　いきなりわけのわからない地図で失礼

　これは、ソープママの母方の祖父が戦死した

　バシー海峡の地図です。

　もっとわかりやすいものがよかったんだけど、

　かなりマイナーな場所らしく、これしか出てきませんでした。

　バシー海峡（Ｂａｓｈｉ　Ｃｈａｎｎｅｌ）とは、台湾南端から

　フィリピンのルソン島間の水域のうち、台湾とフィリピン領

　バタン諸島（バシー諸島）との間にある、全長１５０ｋｍほどの

　海峡のことだそうです。

　今から６３年前（昭和１９年）に、船乗りだった祖父は、

　兵隊さんを輸送中（）にその場所で戦死したそうです。

　当時母は２歳、当然父親の記憶は残っているわけもなく、

　私も、祖母の家の仏壇にかざってある１枚の写真でしか

　祖父の顔を知りません。

　子供の頃、祖母の家に行くたびに、お隣のおばあちゃんが、

　『あんたのおじいちゃんも、船のうえにおったら、　

　助かってたかもしれんのに、船の底の方で仕事を

　していたから船ごと沈没したんよ。』

　でも、その当時はどこで戦死したなんて考えたこともなく、

　ただどこかの海にいるんだなぁ～って感じでした。　

　たまたま、先日母と叔母達が祖母のところへ帰省したときに、

　叔母が遺族新聞に来年バシー海峡へ行くツアー（）が載って

　いたのを見つけ、母と叔母は参加したいと思ったそうです。

　ところが、バシー海峡なんて、皆目検討がつかない

　それで母が早速私のところにＴＥＬしてきたわけです。

　おかげで、私も祖父の戦死した場所を見つけることが出来た

　わけです。

　インターネットの記事によると、バシー海峡を通った

　軍用輸送の船はほぼ１００パーセント沈没したそうです。

　きっとそこには、祖父と同じような人たちが

　たくさん眠っていることでしょう。

　残念ながら、私は行くことは出来ませんが、

　なんとか母と叔母にはみんなの代表として、

　祖父に会いに行って欲しいものです。

　　待っててね、おじいちゃん