番外編*花がいっぱい~~~(-_-;)
先日まで連載でアウトレットで撮った花の写真をアップしていたのだが、今日はその日に起こった出来事について。私はデジカメでバシャバシャ撮りまくっていたのだが、イタオヤは気に入った花をじっくりと撮るタイプ。私が既に撮り終えていたとき、イタオヤはまだ5種類の花しか撮っていなかったらしい。だから警備員に 「写真は禁止」 と言われ、納得がいかなかったのだ。警備員はそれでも嫌な感じの人ではなく、さわやかな、親切なタイプの人だった。警備員が立ち去った後、園芸店のおやじさんを見つけたので、イタオヤは写真を撮ってはいけないといわれたことをおやじさんに話したようだ。おやじさんは、「私達はぜーーーんぜん平気ですよ。どんどん撮ってくださいよ。こんなきれいに咲いているんだもの、写真を撮りたくなるのは当たり前ですね。」と太っ腹。イタオヤは「そうだろう、そうだろう。」と何度も頷く。「オレが撮りたいのは店やアウトレットじゃなくて、花なんだ。本当にこのアウトレットの方針は間違っている。」そういう風にやっぱり納得の行かなかったイタオヤ。それでも一応、店をぶらぶらして先週目をつけておいた男性用のショルダーバッグまで買っている。私は警備員の人の話は一応尊重するけど、アウトレット内に「撮影禁止」 という明記もないし、私達はこうしてデジカメ持参なので目立つけど、今時のケータイにはカメラがついているから、若い子なんかは簡単に写真を撮ったり、ビデオを撮ったりしているようだ。そういう人たちまでどうやってチェックするのか、ちょっと疑問だ。それに 規則というものは破るためにあるこれはイタリアでは鉄則だ。規則を守るのは日本人だけ・・・・・というわけで、ウサばらしにこんなのを撮ってみた。 この日は晴れ時々曇りで、それでも気温は20℃を超えた。広場の噴水のまわりで遊ぶ子供達。こんな和やかな光景をデジカメやケータイに収めたくなる親がいても不思議じゃないシーンだ。買い物を一通り終えて、そろそろ帰ろうかという時だった。撮影禁止の件をどうしても飲みこめなかったのだろう、警備員を見つけたので、イタオヤは話をしに行った。私は近くへは寄らず、店に入って中から時々様子を見ていたのだが、話し込んでいるようだ。警備員、さっきの警備員だろうな。若いし、さわやかな感じだし。マンションの2階に住んでいる消防士のおにーちゃんに何となく似ているし・・・・そう思いながら店を出て、話し合っている2人のそばに行く。何やら話はついたようで、警備員は腰を低くしてイタオヤに「そこのところはご理解ください。」みたいな事を言っている。これはかなり絞り上げたな。おにーちゃん、若いのにかわいそうだ。話し終えたイタオヤ、すっきりとした顔で私を見て微笑む。「あんた、何を話していたの?」そう言う私にこう言った。「オレに撮影禁止と言った警備員と違うやつを見つけたから、こう言ってやった。『園芸店の展示で写真を撮っていたら、安全とプライバシーのため、撮影は禁止です。ってキミの同僚に言われたので、園芸店のおやじに聞いてみたら、写真は歓迎すると言われた。これは一体どういうことか?オレは店や、買い物客の写真を撮りにきたんじゃない。花を撮りに来たんだ。肝心の園芸店のおやじは問題ないって言ってるのに、どうしてアウトレット側でこうしてこだわるのか、納得できない。もしかしたら、アウトレット側の方針ではなくて、キミの同僚の警備員がただ単にナーバスなだけじゃないのか?もしそうなら気をつけてもらいたい。せっかくの楽しみが台無しだ。他にもデジカメで撮っていた客が沢山いたから、彼らも残念に思っているはずだ。』ってね。」そこで私がこう言う。「おまえさん、あんたの話していた警備員、さっきの人だよ。勘違いしてるんじゃない?」そして私はイタオヤの凍りついた顔を見た。ああ、勘違い。イタオヤはてっきり別の警備員だと思ったのだ。それなのに、それなのに・・・・・・それにしても、今回はイタオヤの文句タラタラ、フルスウィング だったようだ。ああ、恥ずかしい!!さて、こんな勘違い野郎のイタオヤだが、彼の愛するオールド・ローズの展示もあったのでそこで10分くらい粘って撮影したのをご披露しよう。 「このバラ、プリンセスエムゥ っていう名前なの?」って聞いたら、「いやね、名前は別にある。でもこのピンク色、お姫様が恥ずかしげに頬を染めた感じがしないかい?Emu ってフランス語でそういう意味なのさ。」イタオヤ、あんたはセンシティヴなのか、いちゃもん野郎なのか本当にわからなくなったよ。危険なコンビネーションとはこの事ではなかろうか?By the way, あのアウトレット、しばらく行かない事にしよう・・・・