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カテゴリ:スポーツ
灼熱の太陽が照りつけるテキサス州クリフトン。そこで9歳の少年が、セメント壁の円に向かって投げ続けている。彼の課題は、円内に10球続けてボールを当てること。1度でも外したら、1からやり直し。それがザック・デュークの原点だ。
隣家と1.6キロ離れていると一人で遊ぶことが多い。そんなザックの両親は自然のまま息子が成長するのを見守っていた。父トムは「早い段階から、ザックが家業の農業を継ぐ気がないと分かっていたんだ。そして、それはダイヤモンドの中にあると分かっていたさ」と野球にのめり込んでいることを理解していた。 それから数年。13歳になったザックは車で1時間ほど離れたウェイコウへ、父とともに"遠征"に出掛けた。その頃にはクリフトンでザック・デュークは少年野球でメジャーになっていた。しかし、当然ウェイコウでは知られた存在ではなかった。 「いいかい、ザック。お前はここでは無名だ。誰も知らない。そこでだ。自らが誰なのかを証明しないといけないんだぞ」 父の励ましを背にザックはリトルリーグ初マウンドへ。そこですぐに実力を見せ付けた。「ああ、そうだ。1日目から誰でもザックは三振を奪えたんだ」と父のいうように結果を残して証明した。試合後家に戻ってそのことを何度も話し合った親子。 その後は順風満帆。テキサスの田舎町の少年は州を代表する投手となり、メジャーから指名を受けてプロ入りした。 次回はマイナー時代からデュークを知るライアン・ドウミット捕手と絡めて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 3, 2005 08:38:03 PM
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