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2011.12.17
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カテゴリ:表沙汰
 下村陽子の音楽も十分そうだが、シロップの遊体離脱の曲が、なんとなく過去の感覚を思い出させてくれる。それは、(現在の体験に比べて)素晴らしい体験であっただろう。内なる世界の深淵を辿るから。普通ならば、高校に入って、勉強して、大学に行って、何かを専攻する。その過程を行わず、こういったネプトゥヌス的世界にふれたのは非常に有意義であった。与えられる乾いた物を拒否することで、代わりに自分は、どれほどの個人的に美しい物に出会えた事か。
 現在の現実が、あまりにも強固な土か鉄でできた建物の壁のようで、その壁に対峙しているあいだ、それを忘れるときがある。しかしながら、音楽として自分の過去が残っているという事は非常に良い形態だ。文字や画像ではあっけない。映像か音楽である事で、ネプトゥヌスの明るい深淵を覗く事ができる。いかに現在、味気なく力強い物と付き合っていて過去を忘れようとも、個人的な本質のどこかに個人的なネプトゥヌスの事柄は生き続けているだろう。

 自分の本質の4つの海がある。うち3つは既に行った事が有る。大まかに、日本、フロリダ、ハワイ、ギリシャ。偶然にも。ポセイドーン、ネプトゥヌスという名が実際に海のある場所を指している。日本に居るのは当然として、ギリシャには行ったことが無いが、他の2つも外国ばっか行ってるような人間ではないというのにそのなかでも数少ない旅行において偶然的にもそこに縁があった訳だ。「あなたの現実世界の故郷より、コスモスを故郷としてくつろげるでしょう」というのがギリシャに関する情報だ。ネプトゥヌスは本来故郷であるのか。進化論においては確かに海は故郷だが、現代の人間が生きる場所ではない。故郷は人間にとって最大のsehnsuchtなのだろうが、最も強いエネルギーがあるからこそ、危険な場所といえるのだろうか?

 ネプトゥヌスの直下に宮古島がある。ケイゾクの映画でつかわれいたの場所で、確かにあの映画をみてから、その「架空の世界」が自分のひとつの故郷になった。ネプトゥヌスは4つのラインを持つが、自分はとりあえず3つの故郷はあるのかもしれない。自分の最も古い記憶はハワイだ。だから、NHKの街歩きとかでハワイをみるたびに思うが現実的にハワイは最も懐かしい場所のひとつといえる。といっても20年前のハワイ。
 日本が故郷であるのは言うまでもないし偽ったり変える意味は全く無いしそうすることには何の意味も無い。ギリシャは行った事が無い。ただ最も魅力的な文化の土壌である事は間違いない。エペソスに哲理を共有できる古代人が居る。カントやデカルトやニーチェとも必ず核心で相容れないところがあるというのに、だ。エペソスの人などのギリシャ哲学とは哲学で最も魅力的な3つの世界観のうち1つである。残りの2人はパキスタンのヴァスバンドゥと河南省の荘子だ。「あなたの現実世界の故郷より、コスモスを故郷としてくつろげるでしょう」κοσμο?、コズモスは、時代によって変わる言葉だ。宇宙、秩序も語源がこれだが、化粧、コスメティックもまたコスモスが語源。知らない場所(でありやっかいな場所でもある)への郷愁。エペソスの人も言う。「海は魚にとっては生だが人にとっては死だ」みたいなことを。





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最終更新日  2012.01.24 22:30:04
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