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テーマ:最近観た映画。(40089)
カテゴリ:アメリカ映画
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【この映画について】 『PHONE BOOTH』を観てきたのでその感想を。話題作なので映画館は混んでいると思ったが、ガラガラだった。 この映画は今売り出し中のアイルランド出身の俳優コリン・ファレルが主演する作品だ。彼の出演する作品は今年『S.W.A.T.』で観たがこの時が始めてだった。今売り出し中の俳優で今後も出演作が目白押しだ。最近ではすっかり携帯電話に押されて、徐々にその姿を消しつつある『電話ボックス』という密室での出来事がこの話の主役だ。そしてこの電話ボックスが徐々に、過去の文明の利器となって来た。そんな電話ボックスに焦点をあてた映画だ。 【ストーリー】 話はファレル演じる『スチュ』はマンハッタンで広告宣伝マンとして働いている。それも数台の携帯電話を操って、怪しげなネタをクライアントに売って稼ぐ商売だ。ネタの元も自分で創作したものが多く、それを如何にも有るように巧みな弁舌で相手を丸め込む。そんなスチュはアシスタントを引き連れて、携帯数台で今日もネタをいつも通り仕入れてきた。その相手は何と警察官で、報酬を要求する警官に代わりにスチュは何と、「ブリットニー・スピアーズのコンサートの切符」を渡す。このシーンは見ていて思わず笑ってしまった。でもブリットニーの切符ってそんなにプレミアなのかな、もう直ぐ宣伝で来日するはずだけど。ブリちゃんもすっかりセレブの仲間入りだね。既にロスのチャイニーズ・シアターには例の手形もあるしね。 その後、アシスタントと分かれたスチュは何時もの行動を取る。それは自身を独身だと偽って、舞台女優を目指すパメラに電話をする事だ。携帯で連絡をすれば着信記録から浮気がばれるのを恐れて、スチュはいつも同じ時間に決まった『電話ボックス』から今日も彼女に電話した。その電話中に何故か宅配のピザがスチュ宛に届いた。だが当然頼んでいない彼は汚い言葉を浴びせて、お金を握らせて追い払ってしまった。この行為があとで彼の身にとんでもない事態を引き起こすキッカケとなった。パメラを誘ったが彼女はつれない返事で誘いを断った。未練が残るスチュだがしょうがなく、電話を切ってボックスを出た。 電話ボックスを出た直後に今度はそのボックスの電話が鳴った。後ろを振り返って思わず受話器を取ったスチュ。ここからこの電話の声の主との眼に見えない声のバトルが幕をきった。声の主は何故かスチュの行動の全てを把握していた。そして普段の彼の言動に怒りを覚えていると言った。事態を呑み込めないスチュは、第一何故自分の愛称のスチュを知っているのか不思議がっていた。だが徐々にこの声の主の要求が、悪戯ではない事を悟った。声の主はスチュが普段から周りの人達に、嘘をついて傷つけている事を告白しろと強要する。何の事だか分からない彼だが、声の主は高性能ライフルで彼自身を近くで狙っていると言う。もし電話を切れば命は無いと言い張る。嘘だと信じないスチュだがためしにボックスの外の缶を撃ち抜いた事で事の重大さに始めてきずいた。 ここからのお互いのやり取りは、ここで明かしたら観る楽しみが無いから控える。彼の機転で警察が呼ばれるが警察に会話内容をばらしたら殺すと脅迫されているから、身動きが取れないで居る。警察が来るまでにも長時間に渡って電話ボックスを占拠する彼に、娼婦が文句を付けて来た。声の主はライフルの性能を誇示する為にその娼婦を撃ってしまった。事態が掴めない周囲は、彼が撃ったと勘違いされてしまう。 絶体絶命の状態に追い詰められて、声の主の要求を徐々に呑まざるを得ない状況に追い込まれてしまう。そうこうしている内にTV局がこの事態を全米に生中継し始めた。このTV中継を偶然観て始めて気が付いた、妻とパメラは現場に駆けつけた。ここから彼の告白が始まるのだが、この辺りのファレルの演技は観客を引き付ける。まるで舞台の一人芝居を観ている感覚に襲われる。 【鑑賞後の感想】 上映時間は80分程度の短いものだが短いとは感じなかった。この位で良かったのでは無いかな?。これ以上長くなるとストーリーの展開も変わっちゃうからね。最後には警察の執念の犯人の居所捜査が功を奏して、事件は解決するがスチュは負傷をして道路に倒れる。犯人は中々姿を現さないが何処かで現したが、顔は微妙に分かりづらい。そしてこの犯人の登場の仕方には、様々な議論があちこちのサイトで書き込まれている。確かにそれはあるし、自分ならあのサスペンスの巨匠のアルフレッド・ヒッチコック監督ならどういう映画にするかと、思いを巡らせた。きっともう少し捻ったプロットが用意されるかなとも思った。最もこの作品そのものがヒッチコック的なところもあるけど。 【自己採点】(10点満点) 8.8点短い上映時間ながらスリル満点?で、テンポの良いコリン・ファレルのトークが良かった。最後のシーンは不気味で、パート2が作れそうな気もするが...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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