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テーマ:AOR(111)
カテゴリ:音楽・AOR
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アルバム名/『MIDDLE MAN』(試聴も出来ます) 発表年/1980年 プロデューサー/ビル・シュニー 【ボズ・スキャッグスの近況】 ボズはこのアルバム発売を機に、新譜の出るインターバルが長くなってきた傾向にある。AOR全盛の時代にあって、ボズの『Silk Degrees』はAOR時代の幕開けを本格的に告げることになった金字塔的一枚だ。 そしてボズは1990年代に突入すると、AORシーンからは遠ざかって自分のルーツ的アルバムを発表するようになる。新譜は2001年に『Dig』が出てからは、昨年9月に『Greatest Hits Live』が2枚組みで発売されたが新譜の噂は聞かない。ボズの企画盤はCDショップに行けば多いのだが、やはり新譜が聞きたい。 【このアルバムについて】 AOR時代真っ盛りの時代だけにボズの新譜は当時注目されていた。私は丁度大学生の頃で、この時期はリアルタイムで聞いていた。プロデューサーはエンジニア出身のビル・シュニーであるが、アレンジにデヴィッド・フォスターが加わっているので纏まりは感じる。 LPで言えばA面になる1~4曲目に印象的な曲が多い。Jojoはファンキーなギターが印象的なオープニングに相応しい曲で、女性コーラスも効果的だ。Breakdown Dead Aheadはスピード感の有る曲でライヴでもノリノリ状態を演出できる曲だ。Simoneはボズらしい女性コーラスをバックに配した曲。You Can Have Me Anytimeはボズのバラードの中でも人気が高い。日本では何故か「トワイライト・ハイウェイ」のタイトルが付くが、中間部でのサンタナのギターソロは見事だ。このギターソロがこの曲を一段高いグレードへと導いている。ピアノとストリングスを従えての、ボズのヴォーカルも見事だ。 5~9曲目は前半に比べるとリズムを強調した曲が配される。タイトル曲のMiddle Manは中年のボズがシャウトするし、ラストのYou Got Some Imaginationもどちらかと言えばリズムを強調するタイプの曲だ。Isn't It Timeはメディアム・タイプのメロディが心地いい曲でライヴでも披露される。 【参加アーティスト】 ボズのバックには常に西海岸出身のアーティストが多く集う。デヴィッド・フォスター、TOTOのデヴィッド・ペイチ、スティーヴ・ルカサー、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイト、TOTO以外にもレイ・パーカーJR、サンタナ、ビル・チャンプリンなど多くの有能なミュージシャンがバックで支える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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