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2007.01.27
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カテゴリ:アメリカ映画
7.ディパーテッド
■原題:The Depated
■製作年・国:2006年、アメリカ
■上映時間:152分
■鑑賞日:1月27日 渋谷TOEI2(渋谷)
■公式HP:ここをクリックして下さい
□監督:マーティン・スコセッシ
□製作:ブラッド・ピット、ブラッド・グレイ、ジャンニ・ナナーリ、グレアム・キング
キャスト

◆レオナルド・ディカプリオ(ビリー・コスティガン)犯罪組織への潜入捜査を行う
◆マット・デイモン(コリン・サリバン)エリート警察官として特別捜査課(SIU)に配属
◆ジャック・ニコルソン(フランク・コステロ)アイルランド系米国人犯罪組織のボス
◆マーティン・シーン(クイーナン警部)SIUのボスとして犯罪組織と対峙する
◆マーク・ウォールバーグ(ディグナム巡査部長)クイーナンの部下で早口でまくしたてるのが特技
◆アレック・ボールドウィン(エラービー警部)犯罪組織の壊滅に執念を燃やす
◆ヴィーラ・ファミーガ(マドリン)精神分析医でビリーとコリンから頼られる
◆レイ・ウィンストン(ミスター・フレンチ)コステロに忠実な組織ナンバー2の男
◆アンソニー・アンダーソン(ブラウン)ビリーと警察学校での同期生

【この映画について】
2002年の香港映画『インファナル・アフェア』をマーティン・スコセッシがリメイク。
主演は、ここ数年スコセッシとタッグを組み『アビエーター』に続いてスコセッシ作品に出演するレオナルド・ディカプリオが潜入捜査官ビリーを演じる。
知性と野性味、繊細さと強靱さの両面を持つ複雑な男・ビリーの苦悩を、まなざし一つで演じ、全米で絶賛された。対するコリンを演じるのは、こちらも演技派の呼び声高いマット・デイモン。明晰な頭脳だけを頼りに薄氷の上を歩くコリンを、スリリングに演じた。そして、マフィアのボスを演じたジャック・ニコルソンの存在感!まるで本物のギャングのボスかのような存在感を発揮している。
なお、アカデミー賞では助演男優賞(マーク・ウォールバーグ)、監督賞、作品賞、脚色賞、編集賞の5部門でノミネートされている。主演のレオナルド・ディカプリオは『Blood Diamond(原題、GW公開)』で主演男優賞にノミネートされている。
【ストーリー(ネタバレなし)】
貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部佐牛ー地区で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー・コスティガン。
聖職者の父を持ちながらマフィアのボス、フランク・コステロに育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン。
2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ特別捜査課(SIU)と呼ばれる部署。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。その任務にあたってはクイーナン警部とディグナム巡査部長だけがビリーが潜入捜査官であることを知り、警察内でビリーのファイルへアクセス出来るのも二人だけとなった。
ビリーは犯罪組織に近付く為に自らが事件を起こし監獄内でつながりを持つところから始めた。出所しビリーにとって唯一心が安らぐのは精神分析医のマドリンとのカウンセリング時だけだった。そのマドリンにはコリンが急接近し何時しか恋人関係へとなっていた。
警察の犯罪組織を追う捜査は、”ねずみ”と呼ばれる「内通者コリン」の存在でいつも空回りし中々ボスであるコステロ逮捕へむすびつかない。
一方で潜入操作にあたっているビリーは首尾よくコステロに近寄り信頼を勝ち取っていった。しかし疑い深いコステロは自分の側近内に「ねずみ」がいると察知しその存在をあぶりだす事に躍起となり始める。その頃、SIU内部ではFBI出身者と警察出身者の間で捜査方法を巡りギクシャクしていた。
捜査情報が漏れていると疑心暗鬼になったクイーナン警部はコリンに警察内部に潜んでいる「コステロのねずみ」をあぶりだせと厳命するが、自らがねずみであるためこの指令に戸惑いを見せるがクイーナンの強い希望で捜査から外れ任務にあたることに。
内偵捜査の過程でコリンはクイーナン警部の動きを注視するために、内部調査隊を派遣し尾行をさせる。そしてクイーナン警部はビリーとコンタクトを取る為に、未使用のビルへと潜入し屋上で会っていた。が、そこにはコステロの放った刺客隊との間で銃撃戦となり、クイーナンは命を落とすのだった。その時の遺品の携帯電話の通話記録に記された番号に電話をかけたコリンだったが、果してその相手は...
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.コリンがクイーナンの携帯から発信した相手とは?
2.クイーナンを失ったSIUの後継者は?クイーナンに師事していたディグナムの処遇は?
3.SIUはコステロのねずみであるコリンを特定出来るのか?
4.ビルは後ろ盾だったクイーナンを失い、今後どう動くのか?
5.コステロの闇取引の情報をキャッチしたSIUだが、今度はコステロの身柄を確保出来るか?それともコリンは今回もコステロに情報を流すのか?
6.コステロの信頼の厚いビルだが、今度の闇取引での彼の役割は?
7.コステロの過去は明かされるのか?コステロの背後に控えている組織とは...

等を中心に是非映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
元々は香港映画の「インファーナル・アフェア」のリメイクとして企画されたのがこの映画だが、残念ながら私は香港映画のほうは観ていないので相違点などは書けないけど今回の映画では、コステロが中国と取引するシーンはありました。
この映画はレオナルド・ディカプリオとマット・デイモンという若手スターと、ベテランで貫禄十分のジャック・ニコルソンが絡むと言う展開がメインだ。ディカプリオとデイモンがどう絡むかを日本の特に女性ファンなら期待しているのだろうが、中々二人の生き様が交差するようでしないじれったい?展開が続き最後にやっと同じフレームに登場する。
でもね私はやはりこの二人の演技もそれは楽しみでしたが、ジャック・ニコルソンが犯罪組織のボスとして君臨し警察を手玉に取るこの構図が面白かった。ニコルソン演じるボスは滅多な事で弱みを見せない非情振りを発揮するのだが、女にだけは甘い顔を時々見せる。自分の組織の縄張りを争うとするイタリア系組織とは血で血を洗う抗争を繰り広げ、その反面コリンを子供時代から面倒をみて警察に送り込ませると言う長い目で見た展望も持ち合わせるなど強かな性格のボスを演じられるのは、やはり、ジャック・ニコルソンを置いていないだろう。
ディグナムを演じたマーク・ウォールバーグはニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック時代はアイドル系グループの一員として大ヒットを飛ばしたが、今回彼が俳優に転身していたとは初耳だった。それでもこの役を個性的に演じアカデミー賞助演男優賞候補になっているので頑張ってもらいたい。
ストーリーの展開的には、潜入捜査が行き詰まり掛けている頃は中だるみもあるけど、最後の方でクイーナンが死んでからは一気に動く。そして、ラストシーンで衝撃の終わり方をする。
こうした展開に持っていったスコセッシ監督、やるね~。
【自己採点】(100点満点)
82点。男臭さが漂う映画だった。

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Last updated  2007.02.27 00:44:44
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