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2007.05.22
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カテゴリ:アメリカ映画
38.ロッキー・ザ・ファイナル
■原題:Rocky Balboa
■製作年・国:2006年、アメリカ
■上映時間:103分
■鑑賞日:5月6日、新宿ジョイシネマ2(歌舞伎町)
■公式HP:ここをクリックして下さい
□監督・脚本:シルベスター・スタローン
□製作:チャールズ・ウィンクラー、ウィリアム・チャートフ
□音楽:ビル・コンティ
キャスト

◆シルベスター・スタローン(ロッキー・バルボア)老齢に達した元ヘビー級王者で現在はレストラン経営者
◆バート・ヤング(ポーリー)ロッキーの元トレーナーで現在は食品加工工場で働く
◆ジェラルディン・ヒューズ(マリー)元不良少女であったころに王者だったロッキーから温かい言葉を掛けられた
◆ジェームズ・フランシス・ケリー3世(ステップス)マリーの一人息子でロッキーの店で働く事に
◆ミロ・ヴィンティミリア(ロバート・バルボア)ロッキーの息子で父の名声に悩まされ育つ
◆アントニオ・ターヴァー(ディクソン)無敵の現役ヘビー級王者だが人気が無いのが悩み

【この映画について】
『ロッキー5/最後のドラマ』から16年の時を経て制作された、シルベスター・スタローンが自ら脚本を書いた出世作ロッキー・シリーズの完結編。
最愛の妻エイドリアンを失い孤独と悲しみの中で暮らすロッキーが、老齢を迎えて再びボクシングにチャレンジする姿を描く。監督・脚本・主演を務めるのはもちろんシルベスター・スタローン。すでに還暦を迎えている彼だが、鋼の肉体はまだまだ健在。
ラストのファイトシーンで繰り出すパンチは、世界王者の頃のロッキーを思い起こさせるほどの重々しさを持っている。いかにもアメリカ的な「夢を信じてチャレンジを続ける“ネバー・ギブ・アップ”精神」を全面に押し出したファイトスタイルは観る者を勇気付ける。
スタローンはこれでロッキー・シリーズに決着をつけて、次は、「ランボー」シリーズの再開に向けて新たなエネルギーを注ぐ積りらしい。
【ストーリー】(ネタバレなし)
かつてヘビー級王者としてボクシング界の栄光の階段を昇りつめたロッキー・バルボア。しかし今では愛する妻エイドリアンに先立たれ自ら経営するイタリアン。レストラン「エイドリアンズ」で、彼を目当てに訪れるファンに昔話を聞かせる日々の生活が続く。
息子のロバートは家を飛び出し、孤独とともに日々を過ごしていた。エイドリアンの命日に彼の兄であり親友のポーリーとともに、墓参りをし二人の思い出が詰っている場所を巡るのだったがロッキーは未だにエイドリアンの死から立ち直れないでいる。
そんな中、かつての馴染みのバーに立ち寄ったロッキーは、マリーというシングルマザーと出会う。ロッキーは忘れかけていたが、マリーは未成年のころタバコを吸っているところをたしなめられ家に送ってもらっていた。この偶然の再会をきっかけにロッキーはマリーとその一人息子のステップスとの交流を急速に深めていくのだった。
その後彼は、心の喪失感をぬぐうために、再びボクシングを始めることを決意するのだったが…。そして親友のポーリーにもその真剣な気持ちを打ち明け遂にライセンス取得を果たす。
その頃、ボクシング界はヘビー級王者のディクソンは無敵を誇るが格下の相手ばかり選び「不人気王者」としてファンはそっぽを向いていた。TVのスポーツ番組では元ヘビー級王者のロッキーと現王者のディクソンの仮想激突を企画し大いに反応があった。この番組の企画からロッキーへの関心が沸き、世間ではロッキーとディクソンとの対戦が実現するかに関心が移ってきた。
そしてディクソン陣営はこの世間の注目を集めるであろう対戦に興味を示すのだった。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.ロッキーは一度はライセンス申請を却下されたが、その後彼が再申請時に訴えた事とは?
2.マリー母子がロッキーの店で働くきっかけとなったのは?
3.ディクソン陣営が敢えてノンタイトル戦ながらロッキーとの対戦を受ける背景とは?
4.ラスベガスでディクソンとの対戦を受諾したロッキーの勝機とは?
5.かつてのトレーナーでもあるポーリーとの過酷なトレーニング内容とはどんなものか?
6.現役王者との想像を遥かに上回る壮絶な戦いの結末とは?

などを中心に是非映画館でご覧下さい。特に、ラストのファイトシーンは圧巻ですよ!
【鑑賞後の感想】
スタローンには「ロッキー」「ランボー」の2つのシリーズ大ヒット作がある。その中でもやはり「ロッキー」シリーズの大ヒットは彼の名声を高め、その人気を決定付けた記念碑的作品であると同時に「アメリカ版スポ根」映画の決定版とも言える。
今回は一度はシリーズに幕を閉じていたのが、歳を取っても「挑戦しようとする人間を止める権利が誰にあるんだ!」という見事な決め台詞がこの映画の全てを物語っている。疎遠だった息子との関係、マリーとの久し振りの再会、ポーリーとの友情などロッキーの周辺の人生ドラマのサイドストーリーもさり気無く盛り込んでいる点は好感を持てる。
ストーリーの流れとしては所々中だるみ的なシーンもあるのだが、ファイトシーンは流石に本職のボクサー相手だけあって迫力があるしサプライズ・ゲストが登場したりして盛り上げてこの辺の流れはやはりアメリカ映画の典型であろう。
壮絶なラスト・シーンでは実際にラスベガスにおいてボクサーを相手に撮影されている。私はそれなりにボクシングが好きで世界戦をWOWOWで見るのだが、レフリーや3人のジャッジ、リングアナウンサー(マイケル・バッファー)、放送局(HBO)、タイソン?はどれもラスベガスでの世界戦では必ず出てくる「本職」の方々である点を付け加えておく。
そうそう、エンドロールも必ず観て下さいね、面白いシーン満載ですので。
【自己採点】(100点満点)
80点。予定調和的ラスト・シーンは、これでこのシリーズも完結すると思うとある意味感動的だった。試合の勝者と会場のファンが下した勝者はどちらだったのかは明白だった、そんなラスト・シーンはこれで良かったと私は判断する。

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Last updated  2007.10.14 00:32:17
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