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2008.02.26
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カテゴリ:ヨーロッパ映画
15.ぜんぶ、フィデルのせい
■原題:La Faute a Fidel
■製作年・国:2006年、フランス
■上映時間:99分
■日本語字幕:高部義之
■鑑賞日:2月2日、エビス・ガーデンシネマ(恵比寿)
■公式HP:ここをクリックしてください
ぜんぶ、フィデルのせい.jpg
□監督・脚本:ジュリー・ガヴラス
□脚本協力:アルノー・カトリン
□製作:シルヴィー・ピアラ、マチュー・ボンポワン
□撮影:ナタリー・デュラン
□編集:ポリーン・デルー
□衣装:アニー・ティエルモン
□美術:ロラン・デルー
□音楽:アルマンド・アマール
□録音:ニコラ・ネジュロン
キャスト


◆ニナ・ケルヴェル(アンナ)名門のカトリック女子小学校に通うお嬢様
◆ステファノ・アコルシ(フェルナンド)アンナのパパでスペイン出身の弁護士
◆ジュリー・ドパルデュー(マリー)アンナのママで雑誌記者
◆バンジャマン・フイエ(フランソワ)アンナの弟でやんちゃ盛り
◆マリー=ノエル・ボルドー(フィロメナ)アンナ一家のキューバ人のお手伝いさん
◆オリヴィエ・ぺリエ(ジイ)オルドーに住む祖父
◆マルティンヌ・シャヴァリエ(バア)ボルドーに住む祖母
◆マール・ソデュップ(マルガ伯母さん)父フェルナンドの親戚で伯父が亡くなり同居することに
◆ラファエル・モリニエール(ピラル)従姉妹で伯父の死に伴い同居することに

【この映画について】
1970年代、パリで弁護士の父と雑誌記者の母をもつアンナは何の不自由も無い生活を謳歌していた。
しかし或る日、その大好きな両親が突然共産主義に目覚めてから、アンナを取り囲み生活はいっぺんした。その全ての原因は「フィデル(・カストロ)」のせいなのね!と不満を爆発させる。
そんな仏頂面のヒロインを演じるのは500人の候補者から選ばれたニナ・ケルヴェル。左翼思想に傾いていった父は当時の世相の一部を反映させていて、そんな両親の心変わりに戸惑いながらも自分自身の成長とともに大人との接し方を学んでいくヒロインの姿に注目。
【ストーリー】(一部ネタばれあり)
1970年、パリ。アンナは名門カトリック女子小学校に通う成績優秀なお嬢様。スペイン出身の弁護士の父と雑誌記者の母の最近の取材対象は「中絶問題」。
家族はアンナの他にはキューバ人メイドのフィロメナと弟のフランソワで、ジイとバアもアンナのことが大好きで夢のような生活を送っていた。

ところが父の故郷スペインでキノ伯父さんが亡くなり、残されたマルガ伯母さんと従姉妹ピラルとの共同生活が始まる。
そして父は母と二人でアジェンデ政権の誕生したばかりのチリへアンナとフランソワを置いて旅立ってしまう。帰国予定を延ばしてようやく帰ってきた二人は、共産主義の先例を受け父は弁護士を辞めてしまう。

一家は今までの家から小さなアパートメントに引越し、大好きだったフィロメナも思想が理由で解雇されてしまう。学校でも宗教の授業を受けられないなど、アンナの不満は高まるばかりだった。

ここからネタバレに注意!!


父は弁護士を辞めて、家族で一緒に過ごしていた日曜日にはひげを蓄えた見知らぬ大人たちが家の中をウロウロしたり、反フランコのデモ行進に参加させられたりして怖い思いをしてしまい元気を失ってしまった。そして、大好きなボルドーのジイとバアの元を訪ねて行った。

ボルドーから帰るとメイドがまたも変わって、相変わらず母は「中絶問題」の取材の為のインタビューに忙しくかまってくれない。
フェルナンドは肩入れしていたアジェンデ政権が選挙で勝利したことを喜んでいた。その勝利の余韻が残る翌日の新聞には、マリーがフェルナンドに無断で署名した「私は中絶をした」という宣言書が記事になり大きな扱いを受けた。アジェンデ政権の勝利の扱いが小さくなり不満なフェルナンドは、記事のことでマリーと言い争いになる。

険悪な家庭環境に嫌気が差したアンナは父に突然スペインの生まれ故郷に行きたいと懇願する。そして学校では授業中の先生との意見の対立で学校を辞めてしまう。

1973年、マリーの取材してきたことが本になり出版された。フェルナンドがあれほど肩入れしていたアジェンデ大統領は軍事クーデターの最中に死亡したとのニュースがTVから流れていた。アンナも新しい学校に通いだし、新たな環境での生活に溶け込んでいくのだった。

一家を激しく襲った環境の変化の波を戸惑いながらも潜り抜けていったアンナ。その中で彼女は誰にも経験できない体験をしたのだった。
【鑑賞後の感想】
この映画の背景にあるのは少女アンナの視点から捉えた大人の都合だろうか?今まで何の不自由も無い生活をしていたのに、父が急に共産主義に目覚めたことで生活環境が激変する。
学校の授業の一部は受けれないし、家には見知らぬひげ面の男たちがたむろするし、仕事は辞めるし、母は自分の仕事に没頭し両親から全くかまってもらえなくなり戸惑う。

それでもこの生活環境の変化の荒波を、子供なりに潜り抜けてきたアンナは大人の勝手な振る舞いにもしっかりと自分の意見が言えるまでに成長していた。
この成長の過程がこの映画のテーマであり、親子関係の捉え方などが女性監督の視点で描かれていた。

時代背景も盛り込まれているのだが、どこかもう一つ全体的にストーリーの柱になるような部分が欠けていたようにも感じた。仏頂面のヒロインを演じたニナ・ケルヴェルちゃんの、今度は子供らしい溌剌とした役もこなせるのか見てみたい気もする。
【自己採点】(100点満点)
72点。妥当な採点だと思う。

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Last updated  2009.04.29 10:34:40
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