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love&peace♪マチオの脱力生活日記!

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2005/09/10
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カテゴリ:魚沼一座
 いよいよです!いよいよ待ちに待った魚沼一座、“雪壁”の公演初日!!!

 土曜日のこの日は、19:00開演予定だった。開場の小出郷文化会館に行く前に、読み聞かせ会“とんとんお話しの部屋”に立ち寄って、最終最後のPR。読み聞かせ仲間の人に、チケット2枚売れたw ♪おふたりとも、どうもありがとうございました。

 “とんとんお話し”の会場を後にして、次に地元の入浴施設に行って汗を流した。大きな風呂に入ってリラックスw 見も心も清めて、舞台に臨む意気込みっ!(笑

 遅くとも15:00入りと言われていたので、14:30に文化会館に到着。メイクや衣装、小道具などの準備を淡々とした。開演の時間が近づくにつれ、いやおうにも高まる緊張。それでも、開演直前までは『わりとオレ、落ち着いているよな…』とか思ってたんだ。が、しかし!
 さすがに開演直前、5分前になったら、一挙に緊張が高まってきた。『怖ぇw』と正直、思ったよ。そんなとき、『怖くない』と、思い込むことじゃなくて。感じる怖さを認めてその上で動けるようになることだ、と強く思った。気持ちは山王戦に挑む、赤城キャプテンの境地(漫画・スラムダンクを知らん人にはなんのことか判るまいが)。緊張している自分、不安に感じている自分。そういう自分『で、オレはどーするの?』…。『やるっきゃない!じゃないか!』と、まぁそんなふうに気持ちが動いてた気がする。何度も大きく息を吸い込み、吐き出すことを繰り返していたようだ。

 1幕1場の箪笥を揺らす仕事が待っている。“雪壁”は、昨年の中越大震災をモチーフにした物語だ。物語の冒頭で、地震のシーンがあり、小学生の主人公・桜の母親と弟が崩れてきた家の下敷きになり死亡する。そのシーンで家具を倒す係。他の役者さん5人と一緒に、芝居が始まる直前に、暗転にまぎれて箪笥の裏に移動した。まさにいよいよ、始まるのだ。照明が戻り、お芝居が始まった。始まってしまえば、もう心はあまりジタバタしないものなんだな。すーっと、緊張が和らいでいくのを感じた。何度も稽古してきたシーン。間違えるはずもないのだが、常に不安は付きまとう。何故不安になるかと言えば、それは失敗したくないからで、何故失敗したくないのかと言えば、それは自分のしていることがほんとうにやりたいことだから。ほんとうに心から、やりたいことができるって…うれしいことじゃないか?言葉にしてそう考えたわけではないが、大道具の箪笥の裏で出番を待つ間、気持ちはそんな風に動いていたと思う。緊張と共に、心地よい興奮を覚えてもいたのだ。

 箪笥を倒すシーンは難なくやり終えたものの、2場に映る舞台転換で、箪笥が当たり照明器具が倒れるアクシデント…。他人事のように書いてはいけない。倒したのはオレなのだ。すみませんでした…。
 倒れた照明器具を起こしていると、舞台監督か大道具の人か?オレの代わりに箪笥を舞台からハケてくれた。思わぬアクシデントにも関わらず、オレを含めた役者や裏方さんたちのテンションは落ちていない。チーム・ワークに感謝。オレもまぁ、いい意味ですごく開き直れていたのだろう。気持ちの動揺はあまり無かった。

 2場は、主人公・桜の祖父母が地震で崩れた家に駆けつけ、さらに桜の父たかしがやってきて、桜の母と弟を救おうとするが叶わず、消防隊員という職務から自分の家を後にして救助に向かう。このできごとが、後に父娘の間に越え難い溝を作り出すことになるのだが…。

 3場。亡くなったはずの母と弟の幻を見る桜、のシーン。娘への愛情を切々と歌いあげる桜の母。涙を誘うシーンだ。コーラスでハモるまい子さんは、実はストーリーの上では劇のラストで子供を身ごもっていることが判明する。亡くなった母親と、これから母親になる女性のコーラス。そう思いながら聴いていると、とても感慨深い思いがした。

 4場。この日記で何度目の“いよいよ”だろうか…。いよいよっ!オレの演じる“黒田明夫”と、ボランティア・グループの出番!!!暗転から照明が点き、震災救援ボランティアの面々を先導して、舞台袖を出た。客席は暗くて、来場者の中に見知った人を見分けることはできなかった。客席が明るかったとしても、そんな余裕は無かったけどね。桜の一家・石山家の面々が“泣かせる”担当なら、オレを含めたボランティア・グループは主に“笑い”を担当する。ボランティア参加者は皆曲者ばかりで、チャラチャラした若い兄ちゃんとその彼女、東京から来たという、半分物見遊山のおばさんたち3人。そして唯一真面目な、研修医・あき子。これらの人々を束ねて、救援ボランティア活動をしていただく黒田君はさぞやたいへんだとお思いのことだろう。が、しかーし!黒田も負けてない(笑)。変なのである。空気が読めない、というか。融通が利かない、というか。四角四面なただの生真面目な公務員でも、ない。目立ちたがり屋で、何かというと自分のことを“ボランティア・リーダー”とひけらかしたがる、困った性格なのだ。4場の途中で黒田が、ボランティア活動の説明の際に朗々と自己紹介するシーンがある。4場では最長の長台詞。このシーンはオレの独壇場だった。独壇場だったが、膝は震えていた。観客の方たちに気付かれなかったことを、祈るばかりである。
 ちなみにこの“雪壁”の脚本は、このお芝居のために書き下ろされたものであり、また脚本家の方がオレら役者に会って、その役者のキャラに合わせて書いた、というありえないほどありがたい代物。誰が誰を演じる、という明確な意図は無かったのだろうが、このメンバーならこういうお話、という構想は脚本を書く時点であったのだ。オレは早くから黒田役に目されていたらしい。小心なくせに目立ちたがりな性格、すっかり読まれてましたぁw こんないかがわしい、変なキャラを持った黒田に、『はまり役だ、はまり役だ』と多くの人から言われて…。それってホメられてるんかいな?でも、うれしかったのだ。
 脱線が長くなってしまったが、このボランティア初日で、早くもドタバタ劇が起きる。おばちゃん連中のリーダー各・朝岡さんが、子供に対して悪気は無かったものの、心無い言葉を投げかけたことに、若い兄ちゃん加藤がキレて、ボランティアの現場はてんやわんや。頼りないボランティア・リーダーの黒田は為す術も無い。オロオロするばかりで、何もできない情け無い有様なのである。こんな黒田にはまり役って言われるオレって…(笑)。そのとき、真面目な研修医・あき子が自ら仮設トイレの掃除をやることを申し出て、その場はドタバタながら一応の収拾がつく形になっている。これがオレの役者としてのデビューを飾るシーンになったわけだ。我ながら満足できる出来!…と、日記には書いておこう(古い人にしかわからないネタ)。

 5場。石山家の人々、桜と桜の父、祖父母が登場するシーン。母と弟を見殺しにしたという思いにとらわれて、家族と口をきくことができない桜。そのことを話しあう父と祖父母。風呂から上がってきた桜に、父・たかしは話しかけるが、桜は心を開かない。焦るたかしは桜につめよるが、桜の祖父武男によって制止される。親と子の心のすれ違いを描いた、せつないシーンだ。

 6場。オレの演じる黒田君の出番は最初の10秒くらい。研修医・あき子と一緒に、日用品のバザーの準備で机を出すだけだ。とある工場の中で、ボランティアによる食事サービスと、前述のバザーが催されている。ここでもまた、チャラチャラした若者・加藤(彼はおばちゃんたちから“牛くん”という不名誉なあだ名をつけられている。この“牛”ネタは、予想以上に相当ウケていた)と、おばちゃんたちのリーダー・朝岡さんとのいさかいが展開される。このふたりのやり取りが、この芝居のお笑いの部分の大半を担っているといっても過言ではないだろう。6場は子役たちも大活躍するシーンで、演出家の先生も特に力を入れていた場面だ。バザーを訪れ、その場でふるまわれたお汁粉をよろこんで食べる子供たち。桜もそれに招かれるが、大きな音(これは舞台袖でオレが起こす)に驚き、お汁粉を朝岡にかけてしまう。子供たちの引率をしている庄司先生が桜が謝りもしないことを責める。その時に研修医・あき子が桜の心の傷について解き明かす。その後に大きな余震が起き、皆怯えてしゃがみこむのだが、桜は何者か判らない不思議な子供に手を取られてどこかへ連れていかれてしまうというシーン。

 7場のことを書く前に、この物語の中に出てくる空想的な存在について触れなければならないだろう。“ゆきんこ”と呼ばれるその小さな子供の姿をした妖精(?)精霊(?)は、本物の愛を求める者の心を動かして、自らのパートナーとして連れ去る、という伝説があるのだ。6場に出てきた不思議な子供とは、この“ゆきんこ”のことで、7場では桜とゆきんこのふたりの会話が繰り広げられる。ゆきんこは、さびしくてならないのだ。自分と同じように愛を求める人間の、心の中にある温もりを求めて、言葉巧みに連れ去ろうとする。『お母ちゃんと弟に会わせてやるぞ』と桜を誘うゆきんこはとても残酷で怖ろしい存在。だが、その動機には桜と同じように、失ってしまった温もりを飽くことなく求める気持ちがあるのではないか?と考えさせられるシーンだ。このシーンは、演出家の方にとことん指導されて、小学生の女の子ふたりが演じるシーン。1場、いやこの芝居全体の良し悪しを左右する、重要なシーンと言える。

 一気に終幕まで書いてしまうのは、読んでいる方もおそらく大儀だろう。つか、オレが疲れちゃったので、芝居の内容の後半は明日の日記で綴ることにする。

 このあと後半も滞りなく演じ、参加した全員が納得できる素晴らしい公演だった。そう胸を張って言える。この日は知りあいの人たちがたくさん観に来てくれて、その方たちに今までとは違ったオレを、他の役者さんと共に力をあわせる姿を見せることができて大満足だった。来れないと言っていたlangcoach(kyoko)さんが来ていて、びっくり!その他にも観に来てくれた人たちも皆よろこんでくれていた。よかった♪

 舞台の幕が閉じた後の関係者全員の歓喜の様子は、今も胸に深く残っている。皆充分に力を出し、自分自身の成し得たことに誇りを感じていた。魚沼一座に参加して、ほんとによかったと思った。その気持ちは他の全員も、同じだった。舞台の上で、あるいは袖でおそらくは調整室でも、関わった全員の誇らしげな笑顔が絶えなかったフィナーレが、オレたちへの何よりの贈り物だった。





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Last updated  2005/09/12 06:46:44 PM
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