マックの文弊録

2006/08/05(土)15:38

暑い!

小言こうべえ(110)

◇ 8月5日(土曜日):旧文月十二日(丙寅):塩竈みなと祭り、久留米祭り 連日の猛暑である。 東京の街中は土が少ない。車の往還の便宜のために殆ど道という道は舗装され、これが、炎天下表面温度が50度近くにもなるらしい。又立ち並ぶビルは一斉に窓を閉ざし、営業・職場環境を快適に保つために、クーラーをどんどん稼動させる。 何処かを冷やすためには、何処かを暖めなければならない。これはエネルギー保存則の支配するところである。だから、中が冷えた分だけ外には暑い空気が噴き出す道理だ。 つまりは、猛暑の中更に非自然的に暑い街路を我々仕事人は歩くことになる。 クールビズといったって、それは概ね官庁や大企業の内勤者の為のものである。街路を顧客のところに行く仕事人は、ネクタイを締めスーツの上着を、或は着て、或は手に持って行かねばならないのだから、理不尽な話だ。やっと相手のオフィスに着き、クーラーの効いた会議室に案内されると、「どうぞ上着をおとり下さい。」とくる。つまりはスーツもネクタイも、最も暑さに襲われる時に着用に及ぶ衣装でしかないのだ。なんのこっちゃ! 北米のニューヨークやボストンでも記録的な暑さだそうだ。数年前までは、日本でも世界でも「異常気象だ!」と騒いだが、最近はそうも言わなくなってしまった。これは、結局皆既に慣れたという事なんだろうか? 最近メキシコ湾流が流れを変える兆候があるのだという。メキシコ湾流は、地球規模の還流を形成しており、従ってその流れの変化は世界の気候を大きく左右する。世界の気候はこの何百年かは比較的に安定しているが、しかしこれは、茶碗の底にビー玉が落ち着いているような意味での安定ではない。むしろビー球は馬の鞍の、正に鞍部に微妙なバランスを取りながら静止している。そういう「安定」なのだそうだ。つまりは、ちょっとした変化で、このビー球は鞍の左右どちらかに転げ落ち始める。例えば左に落ち始めれば、地球の温暖化はいよいよ加速され、逆に右に行けば寒冷化が急速に進行する。そういう危うさが気候というものにはあるのだ。 我が宰相小泉君は、今まで我国の政府高官が訪問したことのない国々に、どんどん閣僚を送り込めと指示なさったのだという。但し、閣僚といっても全員ではなく、この9月の総裁選への出馬が取り沙汰されている有力閣僚や、外務大臣など外遊が当たり前になっている連中は対象になっていない。 トリニダート・トバゴ、ホンジュラス、エストニア、ガボン、ツバル・・・・・確かに名前くらいは覚えていても、世界地図のどこにあるのか聞かれても分からない国々ばかりである。指名された閣僚も選り好みが有って、つむじを曲げたり、知らん振りを決め込んだりと、中々この計画、はかばかしくとは行かないようである。余命幾ばくもない現宰相の指導力は、ここへ来て低下しているというのもあるだろう。 元々この計画は、我国の国連安保理事会の常任理事国入りを狙ってのもので、弱小でも発言権を有する国々からの指示を取り付けようとの下心から生まれたものだ。世界の小国をないがしろにすることなく、万国融和を実現すべく率先垂範しようなどという高邁な精神から出たものではない。ま、しかし、このクソがつく猛暑の中、折角国税を遣っていらっしゃるのなら、身を以って世界各地での気候の変化などを勉強されていらっしゃればと思う。 何しろ、国務大臣の外遊に際しては、航空機はファーストクラスを使うと決まっているのだそうだ。民草とは破格の好条件で、しかも国税を遣って旅行ができるということは、それだけ重い付託を受けているのだと思し召さるべきである。 ♪♪今回の厚木語辞書♪♪ 『怒り心臓に達する』 - あまりに激しい怒りのために心臓発作を起こすこと。 【対応する日本語】 怒り心頭に発する 『命あってのものだね』 - 何だかんだ云っても死んでしまっては話にならない。「生きていてこそのものだねぇ。」としみじみ思うこと。 【対応する日本語】 命あっての物種 『鰯云い難し』 - 鰯は通常口を利かないことから、言葉にし難い事をいう。 【対応する日本語】 曰く云い難し 『魚の目蛸の目』 - ウオノメは指の甲などにできる、皮膚が角質化したほぼ円形の突起。これが靴にこすれたりすると痛む。タコもペンダコはや神輿ダコなど、機械的刺激や圧迫を繰り返し受けた皮膚が角質化する現象で、やはり時に痛む。このことから一つことに凝り固まってしまってイタイこと。 【対応する日本語】 鵜の目鷹の目 『理不順』 - 道理が不順でむかつくこと。又は生理不順の省略した言い方。 【対応する日本語】 理不尽

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