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カテゴリ:曙大豆育成日記
こんばんは、あけぼの大豆君です
6月8日(水) あけぼの大豆は、身延町内での栽培が推奨されている「曙地区」と「大須成地区」以外の地域で栽培すると、2年目からは豆の大きさが小さくなってしまう! という声をよく耳にします 理由は、以下の条件が整っていないから?なのかもしれません。 (1)昼と夜との気温差が大きい→甘みが増すそうです。 (2)山間地域の中でも日当たりが良い。 (3)山間地域なので水はけが良いが、霧が多く発生する→乾燥に弱い大豆でも根張りが良くなるそうです。 ただし、実際のところ数値としての裏付けがないため、今年は『あけぼの大豆収穫体験』が開かれる場所をメインに、町内10か所の圃場で、照度・紫外線・温度・湿度を計測することになりました 今日は、山梨県峡南農務事務所の方に来ていただき、古長谷地区と矢細工地区へ まずは役場に毎年種子を提供していただいている方の圃場にお邪魔しました。 圃場の周囲には電柵が設置されていますが、それでも隙間からハクビシンなどに侵入されてしまうそうです。 昨年はなんと野兎がこの隙間から侵入して『あけぼの大豆』を食べてしまったそうです。なので、電柵のうえにまた緑の網が張り巡らされていました 圃場の土です。これから耕うんして、出来るだけ圃場を平らにし、今週末には種を植えるそうです。 5年ほど前までは、牛を飼っていたので牛糞堆肥を撒いていたそうですが、現在は化学肥料も活用し栽培しているとのこと。また、連作障害を防ぐために昨年は菜っ葉を植えたそうです!(本当は小麦を植えたかったようですが) ちなみにその昔(肥料がない時代)は、養蚕が盛んな地域でもあったので、お蚕さんの糞も土壌に混ぜたり、かれ草をすきこんだりしていたそうです。 機械もない時代なので、ものすごい大変だったそうですけど、いまより肥沃な土だったとのことでした。 こちらが設置する『おんどとり』という機械で、照度・紫外線・温度・湿度を15分間隔で計測してくれます 倒れないように、そして雨に濡れないように設置していただきました 古長谷地区から見る山々。山間部なので圃場に行くまでは大変かもしれませんが、それでも着いてしまえば空もひらけて本当に良いところです 40年ほど前までは、あけぼの大豆の立派な圃場が至る所にあったそうですが、今でははほとんどの農地が遊休農地や森林になってしまったそうです。 設置完了 あけぼの大豆振興協議会の圃場にも設置していただきました ついでに、電柵に電気がしっかり通っているかも計測してくれました。 草などが触れてしまい漏電し、電力が弱まっている!との診断結果 電柵設置後も、電柵周りの草刈り等々、農家の方の苦労は絶えません・・ 鳥獣害さえなくなれば、どんなに農業への負担が減ることか。。。 いまでは集落全体が電柵で囲われているため、集落の中に入るためにわざわざ毎回電柵の扉を開け閉めしなければいけません。そして残念なことに、それでも猿はちょっとした隙間を見つけたり作ったりして圃場に侵入してくるわけです。はぁ・・ なんてため息ついていてもしょうがないので、鳥獣対策もまた徹底する予定です それでは お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2016.06.09 08:47:41
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