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カテゴリ:散歩・生き物語り
街川散歩
回向院は浄土宗 明暦3年(1657年)に開かれて かれこれ360余の歴史ということになりますな 明暦3年は「振袖火事」とも呼ばれる「明暦の大火」で10万人以上の命が奪われたといわれます 多くの人々の身元身寄がわからず この無縁の人々の亡骸を手厚く葬るようにと 現在の地にお念仏を行じる御堂が建てられたのが回向院の始まりだそうですな 「有縁・無縁に関わらず、人・動物に関わらず、生あるすべてのものへの仏の慈悲を説くもの」が回向院の理念とされています 江戸期には勧進相撲が境内でおこなわれていました 明治末期までの67年間にわたり定場所が開かれにぎわったといいます 回向院の境内は今の比ではないほどに広かったのですな 犬猫鳥などの供養塚もあります 猫の墓参でしょうか 扉前にじっと佇みまして 誰ぞがドアを開けてくれるのを待っていました ドアが開きますとしずしずと中に入ってい来ましたな えらいもんですな 震災戦災などありとあらゆる災難の供養塔があります 宗派も問わない供養だそうで これもまたたいしたもんだと思いますな そしてこちらのお墓は 鼠小僧次郎吉のお墓ですな 義賊として有名ですが回向院の解説によれば 実際は長年(10年あまり)にわたり捕まらなかったという運にあやかろうということのようで 墓石を削ってお守りとすると御利益あり いまも墓参は絶えることがないといいます ということで手前の白い石が削り用になっています 流石に墓石を削られてはそのうちなくなってしまうということでしょうな 削った石くずを財布に入れておくとお金がたまるそうですが ・・・つまりは泥棒ですからねぇ複雑ではありますな 歌舞伎の中村勘三郎 浮世絵師の山東京伝などのお墓もあります 時代小説でもよく出てくる回向院です 次は 吉良上野介邸跡です 今は本所松阪町公園となっていますな 広大な御屋敷敷地も今はこの一角に邸跡として小さな公園となって伝わるのみです 赤穂浪士四十七士はここで討ち入りをしたのですな さらに歩みを進めますと 両国小学校隣には両国公園があります 公園内にあるのが「西郷どん」でも紹介されました 勝海舟生誕の地祈念碑ですな 椅子のモニュメントありましたので ちょいと腰掛けました なんとなく歴史を感じましたな ぐるりとめぐりまして 次は江戸東京博物館を目指します ぶらぶらとすれば おや なんとなく懐かしい佇まいですな きっと横に長い長い二階長屋であったろう建物です 昭和を感じます 雑貨屋さんには こんな人形が・・・・ キューピー人形かと思いきや 箱には「Buddy Lee」と書かれていました ジーンズのLeeが販促用に 1920(T9年)~1950(S25)頃に作っていたようで 今ではプレミヤ価格で取引されているようです 店にはアメリカンな品が所狭しと並んでいました 興味のある方にはたまらないのでしょうな お相撲さんの絵が描かれている「ライオン堂」 相撲部屋が多い両国ならではでしょうねぇ キングサイズの衣服を取りそろえています なにしろ大きいですな 両国には意外と歴史がありますな 近くには「すみだ北斎美術館」も2年前にオープン 海外の方にもずいぶんと人気のようですが 今回は時間の関係でパスして次の機会にとっておくことにします 総武線ガードを潜りますと 見えてきました江戸東京博物館 今年の4月にリニューアルオープンしました 幾度か来たことはありますが つぶさに見学するには結構な時間を要しますな 企画展示や特別展示などもおこなわれますから 毎回新たな発見もありそうです 下駄をはいたような特異な形の建物 3階部分が吹き抜けになっているのですな 展示フロアは5階6階です さてと一休みもできそうなのでござりまする ・・・歴史堪能後はちゃんこで舌鼓だ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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