ペチャンコだけどバビロ~ン! その2
今日は昨日に引き続き、ペチャンコだけどバビロ~ンな(笑)ハチェットの仲間を2種紹介します。まずはじめに、体のマーブル模様が熱帯魚の中でも特異なマーブルハチェット(Carnegiella strigata)。アマゾン河流域に棲息する体長4cm位の小型カラシンで、性質や飼育方法などは昨日紹介したマーサーハチェットに準じます。 マーブルハチェットにはマーブル模様が不鮮明な基亜種(Carnegiella strigata strigata)とマーブル模様が明瞭で鮮明な亜種(Carnegiella strigata fasciata)が存在し、どちらもショップで見かけることが出来ます。と言っても、マーブル模様が明瞭か否かなんて2亜種を並べて比較しないとなかなか判別できません。でもはっきり言って、こんな違いなんて知らなくてもぜんぜん問題ないでしょう。どちらも、大変可愛らしい魚ですから。 そして今日のもう一種がピグミーハチェット(Carnegiella myersi)。現在知られているハチェット中最小の種類で、以前は「幻のハチェット」と呼ばれるほど珍しい魚だったが、なぜか最近では結構コンスタントに入荷しているようです。ペルーからボリビアにかけて棲息している体長3cm弱のこのハチェットは、外見は昨日紹介したマーサーハチェットにかなり似てます。と言うより、ちょっと見た目では区別できないかも(笑)。一番のポイントは、ピグミーハチェット腹部は白濁した感じなのに対して、マーサーハチェットではシルバーに輝く点でしょうか?あと、バビロ~ンのお腹のカーブも両者では違いが認められます。 ハチェットの仲間にはこれ以外にもシルバーハチェットやトラコカラックスなど数種が存在しますが、どれも今まで紹介した種類に較べて大型になるため、最近ではあまり見かけない存在になってきました。 また、コイ科にも同様の体形をしたハチェットバルブの仲間が存在します。南米とアジアと言う完全に隔絶された2つの地域で、同じような形状の魚が存在するとは不思議なものです。ハチェットバルブの仲間も魅力的な種類が沢山いるのですが、こちらに関してはまた別の機会に紹介する事にします。